« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2010年6月30日 (水)

イケメン殺人未遂事件

退院したものの抜糸はまだだし、胸に穴が開いた状態なのは変わらない我が息子。

それでも何か楽しいのか、私にくっついていろいろ語る。
…リビングのテレビは、お笑い映像番組が流れていた。
「あはは…い、痛い、痛い、やめて」
笑うと、傷が痛むらしい。私は慌ててチャンネルを変える。こんなときは、教養番組やニュースだろう。
昨夜の報道ステーションでは、自宅の前に葬儀場、という住環境に対する話題が出た。
息子が、熱く語る。思わず熱弁をふるう。
「あ…いててて」

大声を出すのも御法度だ。

昔から、バイオレンスか笑いの絶えない家かという我が家。
息子には厳しい環境である。

今日も食事時間に、平和にニュースを流していたのだが、娘がレッドカーペットに変えた。
「ちょっと、お兄ちゃん笑っちゃいけないのよ」
「そうだよ、やめてくれよ」

と私たちが口にしたとき、人気コーナーで、今話題のイケメンタレントJoyさんの番になった。
「『な』からはじまるイヤなこと♪」
「いーやいーやーよぉー♪」
「なんだかきれいなサナダムシ♪」
「いーやーい^や^よぉ^♪」

これはやばい。
息子が呼吸困難に陥った。

「落ち着け!このJoyは、イケメンで、黙っていれば普通にモデルなのに、そこらのお笑いタレントよりおもしろいんだ!ただそれだけだ!」
と私は励ましたが、ますます息子が死にそうになる。
「や やめ   やめてwwwwww」

危うく息子がイケメンに殺されるところだった。

| | コメント (2)

2010年6月29日 (火)

息子が退院

日曜の見舞いの帰りに、神社で早期快癒を願ったのが功を奏したか、

スーパーで行っていた七夕飾りに願いをかけたのが聞き届けられたのか。

「明日(月曜)は仕事もあるから来られないよ」と言ったのに、「明日(火曜)退院かもしれないので、説明があるから来て」とコール。結局毎日病院に行く羽目になってしまったが、

今日、無事退院!

再発したら手術とのことだが、とりあえず良かった。

| | コメント (2)

2010年6月27日 (日)

スコールは入院できない

息子に荷物を持っていって、「今日、じいちゃん・ばあちゃんが見舞いに来るかもしれないよ」と伝えた。

「マジかよ~(´д`)」
「何言ってんの。あんたが入院できるのはじいちゃんのおかげだよ。ほら、昨日夜、保証人になってもらった」
「マジかよ!(,,゚Д゚) Σ」

緊急入院に呼び出され、私は保護者として、息子の胸に穴を開ける等の同意書をとられた。
さらに入院の手引きをいただき、宣誓書を渡された。

本人の署名欄、保護者・配偶者など家族の欄、さらに、それらとは生計を別にする「保証人」の欄があった。
私の実家がそばにあるので、そちらにお願いに言ったのだ。……元気すぎるの、アスペだのとこの日記でも書いているが、足腰がすっかり弱り、最近は脳梗塞の診断も下った父が、たどたどしく署名・捺印してくれた。

「……字、でっけえ…」

おじーちゃんの筆跡に、息子も少し驚いたようだ。
「脳梗塞らしいから」
「ま、マジかよ!そっちのほうが心配…(,;゚Д゚)Σ」
「まあ、すぐにどうこうということもなく、治療に入れるようだから」

と私も諌めたが、…不謹慎ではあるが、これは息子の教育 の機会でもある。この書類の意味について、一応説明してみた。

「ママもこの病院で手術入院したけど、近くに親がいるって、ありがたかったわ。家族(成人)は、なんとか夫の署名を手に入れた。そしてすぐ親に保証人欄を埋めてもらえた。もしも家族も無く、信頼してくれる人もいなければ、入院もできないんだわ」

「……(,,゚Д゚) 」

そう、病院だって慈善事業ではない。思うような結果が得られなかったからといって裁判だなんだと大騒ぎするような患者は困るし、入院治療費を払えない患者も困る。救済措置はあるようだが、まずは自分で、そして家族が、さらには別生計の保証人が、と幾重にも保障を求めるのだ。

もしも天涯孤独の身なら大変だ。自身が十分な蓄えを持つか、保険でなんとかするかするとしても、やはり保障人として判を押してくれる人がいないと、入院も引越しも、何もできない。

「……まあでも、俺はネットや仕事で、信頼してくれる人もいるし…」
「万一あんたがお金を出せなければ、何十万、何百万でも払います、という意味なんだよ、これは。それだけの信頼関係を築くのは、大変なこと」

「……」

いろいろと悪態をついたこともあるけれど、PCメンテの名目で毎月5000円のお小遣いをくれ、こういうときに無条件に判を押してくれるおじーちゃん…

「スコールは、入院できないかもね」

ファイナルファンタジー8は、FFファンの中でも賛否の分かれるテレビゲームだ。FF史上最も売れたソフトではあるが、最後までいけたか、これが好きかと言われればNO!と言う人も多いと思う。
それはバトルシステムがちょっと特殊だったこともあるが、主人公とヒロインの性格が、いろいろアレだったのだ。

通常のロールプレイングゲームは、プレイヤーの分身である主人公を操作して、非日常的な冒険を楽しむものだ。FFシリーズは、プレイヤーの分身ではなく、独立した人格を持って物語を進めることが多いのだが、ことにFF8は「主人公に共感できない」と投げ出す人が続出したのだ。

私もその一人で、「これほどゲーム向きでない性格も無い!」と酷評。一度は投げ出した。
その後、バトルシステムを理解して、ようやくエンディングにいけたのだ。

……スコールは、私だった。

こんなイケメンでも有能でもないけれど、なんだ、この物語は私のような人間に何かを伝えるためにあったのか、と痛感した。

スコールは、極端に人とのふれあいを嫌い、孤独を愛する男だ。
「期待して、裏切られるのがいやだ」「仕事をやってればいいんだろう」と、孤高の人を貫く。

が、その彼がエンディングで孤独という恐怖を実感する。

人を蔑ろにすることはこういうことか…

このゲームを作ったスタッフもすごい。現実に背を向けてゲームに没頭する人はおいしいお客様だが、あえてそういう人に「これでいいのか」と投げかけたのだ。あの頃のスクエアは、いろいろと面白かった!

どんなに不孝しても、当然のように協力してくれる親や親戚がいなければどうなるのか。
友人などが、果たして数十万の金を請求されてもいいよ、と判を押してくれるものか。

息子は、それなりに信頼できる友人知人がいるようだが、その書類を見て認識を改めたようだ。
「オカンの入院費用っていくら?」
「同じ無差額の部屋で、30万くらいかな」
「30万!」
息子と娘が目を見張った。幼い頃と違い、その金額の重みを実感できる年頃だ。
「でも、保険でほぼ全額払えた。それに仮にも正社員なんで、1ヶ月以上の休養でも保障してもらえた。バイトやフリーター、契約社員などでは、ちょっとの病気・ケガでも命取りになりかねない。家族や親戚、信頼してもらえる友人がなければ、入院さえできないのである。

いやあ、子どもらに良い教育の機会になった…

入院3日めにまた、頼まれたものを届けに行くと、息子のベッドに腰掛けているらしい女の子の足が見えてびっくり。

中学時代の不登校仲間の男女が訪問し、何かと差し入れしてくれていたようで、もうオカン帰っていいよ~な空気がモロ。

…まあ、それもいいか。

| | コメント (0)

2010年6月26日 (土)

息子の夢

今日は娘を伴い、着替えや洗面道具などを持って息子の病院へ。

兄の突然の入院に、娘も相当驚いたようで、そこらのラノベを持って差し入れようとしたようだ。
しかし息子は「これは即入院だ」と予想していたのか、大量のラノベに、36色ほどの色鉛筆とスケッチブックまで持ち込んで検査に臨んでいた。いつでも入院できる男である。

点滴は終わっていたが、管はまだ手首に差し込まれていて、血が管に逆流して見えるし、胸だって「穴を開けて管を通している」と見せられて、娘は絶句…

「俺、夢の中でもちゃんと胸に管刺してるんだ…」
ぐったりと、静かに息子が話す。
「けど、その夢の中でおまえ(娘)が胸に蹴りを入れてくるんだよ…
 この管が外れたら、空気が逆流して俺、呼吸ができなくなるんだぜ?
『たのむ、やめてくれ、死んでしまう!』と命乞いをする俺を、夢の中のおまえは執拗に蹴ってくるんだ…」

(夢のことを言われても…)と、私と娘はきょとんとした。
が、夢はその人の心理を映す鏡。何かしら意味があるのだろう。

これまで家族に暴力を振るっていたことへの反省とか。

「妹に蹴られるのが夢」だとか。

| | コメント (0)

2010年6月25日 (金)

息子が緊急入院した

「俺の言ったとおりだろ?w」

ベッドの上で、息子はなんだかさばさばと、明るく笑った。
「結果は後日」の検査のはずが、「ちょっと待って」と医師に呼び止められ、そうこうするうちに3人の医師に取り囲まれ、私に電話。未成年なので保護者の同意が必要だという。

なんという神のお導きか、私はちょうどその大病院のそばで仕事中。会社に連絡をとって、すぐに病院へ。

自然気胸。

息子の見立てどおりだった。そして、「たぶん、即入院だと思う」と言ったとおりの結果だった。息子は予め、仕事先にそう断っておいたので、急な入院には動じていないで、むしろ「俺すげえ」と、楽しそう。

とりあえず、左肺が半分ほどに縮んでいる状態なので、胸に穴をあけてドレーンから空気を抜く、という処置を施すことになった。

「怖い一方、わくわくしている自分がいるだろう」と言うと、「うん♪」と息子。

お互いアスペルガーの範疇なんで、よく人に「自分を他人事みたいに考えている」「冷たい」と言われる。
自分ではそんなつもりもないのだが、やたら冷静にものを考えられたり、好奇心のほうが勝ったり、…幽体離脱して上のほうから状況をおもしろがって眺めるような、そういうことはたしかにある。
まあ、おかげでお医者さんの話も早く進むし、突然のことにパニックを起こさなくていいだろう、と開き直る。

処置後、傷を見せてもらった。左胸に、管が差し込まれていて、息子はやたら痛がっている。私も、その痛みをひしひしと感じる……18年、何があっても慈しんできた息子の体にメスが入り、管が差し込まれていることに、痛みを感じないはずは無い。

しかし、そんな息子に私がかけた言葉は
「……いえっさとおそろいの傷だね…」

【135ポイント付】聖☆おにいさん  1-5巻 全巻 連載中【ポイント5倍】【135ポイント付】聖☆おにいさん 1-5巻 全巻 連載中【ポイント5倍】
販売元:漫画全巻 大人買いjp Yahoo!店
漫画全巻 大人買いjp Yahoo!店で詳細を確認する

「マジかよ!」

…うん、真っ先にイエス・キリストの磔刑直後の絵画の数々を連想してしまったよ……orz
ああ、息子、笑うな、傷が痛むから…

| | コメント (2)

2010年6月24日 (木)

トルフィンの「牧場物語」

朝、息子に「ヴィンランド・サガ9巻」の感想を聞いた。

同じように、「なんか少年ジャンプみたいだw」「スーさんwまさにそのとおりwww」
と感じていたが、息子は「このペースで大丈夫なのか?」と案じる。これまでのほんの序章でこのボリューム、今は雌伏の時である主人公・トルフィン。
一方で、クヌート殿下のエピソード後半を「文章で」進めてしまったのに不満なようだ。私は、ペースも、その手法もまったく不満が無いのだけれど。

そして息子は言う。

「何、この『トルフィンの牧場物語』w」

「牧場物語」…数々の続編を生み、今は携帯などでも遊べる、牧場育成シミュレーションの代表的なゲームである。我が家では、その第1作にのめりこんだものだ。ああ、懐かしい!

「ああ、たしかに石をのけ、切り株を除き…そのまんまだねw」


プレイヤーは、無気力な元戦士の奴隷・トルフィンを操作します。
この農場の主・ケティルは寛大で、自分で開拓した土地で利益を得、身分を買い戻すことを許してくれます。農作業経験のないあなたも大丈夫! 奴隷仲間のエイナルや、農場の人々が、いろいろなことを教えてくれます。
農場には美人奴隷や、意地悪な「客人」もいて、時々若旦那の「通過儀礼」のために殺されそうにもなりますが、森の中で木を刈り、切り株を取り除き、農地を作る日々は格別!
のんびりほのぼの、農場ライフと殺し合いを楽しめる育成シミュレーションゲームです。(全年齢向)

うん、売れそうだw

| | コメント (2)

2010年6月23日 (水)

コミックで、和む

このところ携帯ゲーム機でなく、天皇や歴史関係の文庫本を持ち歩いて読むことが増えてきた。コミック関係もちまちまとよく買うし、正直半年以上ディシディアで遊んでいたときのほうが持ち出しが少ないw

今日はもちろんこれ!

ヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンKC)Bookヴィンランド・サガ(9) (アフタヌーンKC)


著者:幸村 誠

販売元:講談社

発売日:2010/06/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

待望の、トルフィン奴隷編の続きである。読み応えは相変わらずだが、なんとなく気になったのが「なんか、王道の漫画を読んでいるような!」

無気力で小ばかにされていた奴隷が実は強いんですとか、トルフィンの復活を予期させてわくわくするし、

小汚い老人が、実は偉い人だった! なんて、どこのスーさんかと。

我らがクヌート殿下もいよいよ逞しく、イングランド攻略を行われている。

やっぱり続きが楽しみである。

……で、ついでに今日の「表紙買い」


なごみさん(1) (モーニングKC)Bookなごみさん(1) (モーニングKC)


著者:宮本 福助

販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


おー、あの「この度は御愁傷様です」の人かー、と、またこの表紙につい和んで購入。
シャッター街に超・強面の男がカフェ「和(なごみ)」を開店! 不器用な、でも一生懸命な強面マスターと、「似なくてよかった」ウエイトレス娘、斜陽の商店街の人々との、王道を行く人情コメディである。

| | コメント (0)

2010年6月20日 (日)

父の日

夫が家に帰るようになり始めた頃。

残業の多い私よりも先に帰ることもあるが、ただいまも言わずにすぐに部屋にこもってしまうので、いるのかいないのかわからない。
で、「ただいま~」と帰宅したときに、家にいた娘に訊いてみた。

「パパ、いる?」

「いらない」

(゜д゜)

☆ ☆ ☆

「おまえは何かっていうと金だなあ」と、夫は娘に笑いながら言ったらしいが、娘はずばり言う。
「それ以外に、何がある?」
娘が幼稚園に入る頃には家にいなくなってしまい、運動会や参観日、旅行や遊園地なんていう思い出がないパパ。
とりあえず、お小遣いをくれ、おいしいものを食べさせろ、としか関われないのだという。

話し始めるとなかなか気が合うように見えるのだが。
で、今日は私が風邪気味だったので、携帯電話の修理に行くのに、パパについてってもらいなさいと焚きつけた。娘の申し出に夫は快くでかけ、待ち時間にはパフェをおごったとか。

…で、風邪もつらいし、父の日にかこつけて私も今日は外食したい!と親子3人で(息子は仕事)居酒屋へ。

支払いは私がした。

| | コメント (0)

やっぱり人生ムーンウォーク

今日なんとなくニュースショー番組を見ていたら、「自称フリーター」という肩書きの青年が、同棲女性への暴行疑惑で逮捕、その一連を取材していた様子を流していた。

自称 フリーター

これまでも、自称漫画家とか自称俳優とかは聞いたことがあった気がする。そういう自由業は、職業としてはあいまいで、夢をもってその仕事をしているが、それでは食べていけなくて、他のバイトで食いつなぎ…あるいは親などの庇護で生きている、そういう人をイメージする。フリーターとかニートだとかじゃない、自分はあくまでも○○の卵なんだ、夢と現実が適合しないだけなんだ!

…が、「自称フリーター」って。

なんか夢も誇りもない。取材によると働いている形跡がなく、余罪がぼろぼろ出てきそうなことを仄めかしていたが、なんかもう、日本はどうなるのかと思った。

という話を息子にした。

息子は自動車免許取得と、当面の生活費を稼ぎながら、未来のステップアップに向けてがんばっている…ところであるが、ちょっと体の不調を感じ、自ら医者に行った。

……すごいことだ、息子が医者に行くなんて。

乳幼児の頃は、お注射大好きな子だったが、ある年齢を過ぎると、極度の医者嫌いになったのだ。それが、自ら医者に行くと。「…すぐ入院なんてことになったらどうしよう><」などとやけに神妙になっていたので、一応言った。

なあに、最近私の周囲でも、検査を渋って渋って、ようやく検査をしたら4センチの癌が見つかったけど、すぐ手術しようにも、予約がいっぱいで入院のめどがつかず、絶望的な気分で毎日働いている人がいるよ

……ちょっと脅しがきつかったかな? しかし、医者嫌いではすまない現実を知るのには、よい薬だったと思う。

で、一応近所の医院にかかったら、大学病院の予約をとってくれたそうで。

息子、ちょっと神妙な顔。

「金が、やべえ」
前の仕事をコンスタントにできればまあ良かったが、それでは教習所に行く時間がとれない。
やむなくそこを辞め、深夜バイトとコンサートスタッフの仕事を始めたが、どちらもコンスタントに仕事をもらえない。先方の都合で呼ばれたり呼ばれなかったり、時には「客少ないから、休憩して、早く帰って」なんていうこともある。
自立どころか、せっかくの蓄えも費やし、就学費用などいつになるかの状態だという。
「医者で、2000円とられるし」

これまでは、そういうお金はママが出してくれるものだったが、私はあえて「出してあげる」とは言わなかった。…もう18だ。今の状態になるまでには、私もいろいろアドバイスしたが、結局自分で選んだ道なのだ。病気や怪我をすればそのくらいかかる、働けなければ収入は無い、トイレットペーパーも、電気代も、タダではない。
今息子は、そういうことを学んでいるのだ。

「まあ、一人暮らしでなくてよかったわね」
冷たく突き放したママにちょっと失望しながらも、息子は大きくうなずく。
とりあえず雨露しのげる家があり、住民票がある。家族がいる。
一見なんでもない、当たり前のことだが、これはすごいことなのだ。

しかし
「俺は、警察的にはフリーターではなく、無職になるらしい」
と言った。

前のバイト先で、ひょんなことからパートと社員の間のような人と、自転車の盗難届けに交番に行ったらしい。
その人はその店の仕事で生計をたてているのだが、警官は聴取の上、職業欄に一度「フリーター」と書いたのを傍線で消して、「無職」と書き直したらしい。

「俺はその当時、かろうじて『高校生』だった。だけど、自分よりも上のランクで働いている人が、無職、よくてフリーターと書かれていてショックだった」

…うーん…その辺はよくわからないけれど、たしかにそうなってしまうかも…?

私は女なので、とりあえず結婚して子供もいれば「主婦」という逃げ道がある。パートや契約社員でも、さほど体面を損なわれない。
…しかしまあ、今でも男性にはきちんとした身分の保証が無ければ…という考えが根強いだろう。

昨年度までは学生証が…それも息子はずいぶん軽視していたようだが、それが身分を保証してくれた。

今、自分の身分を証明するものは一体なんなのだろうか?
何にも帰属しない自分を、誰が守ってくれるのか?

息子は今、そういう危うさを学んでいるところなのだ。
ここで親が手を出したら、いけない。

…ちなみに私が真剣にそういう気持ちになれたのはFF8のエンディングだったので、息子は早いうちにその域に達したといえるだろう!

フリーターと、ニートについてもいろいろ話した。
息子は、バイトの掛け持ちで人脈や見聞が広がったことには自信があるようで、そういう経験が無く家に引きこもる、コミュニケーション皆無な状態よりははるかに自分が成長しているという自負がある。さらに、私が否定する分、ネトゲでの交流も、ダメ人間同士の傷の舐め合いだと母親に言われないように、かなり実りあるものにしているらしい。

「ニートにくらべれば、フリーターの方がはるかにいい。けど、スーパーニートというのもあるからねえ」
と息子も私も言う。そう、引きこもりでも、ネット上での取引や、自サイトの運営だけでそこらの社員よりも稼ぐ人の存在がある。
「でもそれも、無職扱いになるかもね。小説家や舞踏家のような、才能一本でいく自由業でしょう。それはあたればすごい、けど不安定」
「そうなんだよなー俺にそういう才能はないし」

…親ばかであるが、私は息子に、それなりの能力があると思うのだが、本人がその気にならない以上、やっぱり器用貧乏というものだろう。ならば安定できるような努力が必要だ。

「俺の人生、ムーンウォーク」
とは、何年前の息子のせりふだったか。

気持ちはとても前向きなのに、なぜか後ろに下がってしまう。

| | コメント (4)

2010年6月17日 (木)

詐欺師から金をとった話

その人は初対面で、「私はちょっと前まで海外にいたのよ」と笑った。
おしゃれなヨーロピアン、アジアンのアンティーク家具に囲まれて、いかにも華やかな人だった。

「へえー
私は瞳を輝かせ、さも憧憬の念を抱いたように振舞う。

…こういうタイプは、あやしい。

営業職をやると、いろいろな人にお会いする。
そんななかで「やばい人」が、ずばりこのタイプだ。

虚栄心が強く、何かと洋行帰りだの華麗な学歴だの有名なあの人と友人だのと自慢する。

…まあ、話半分に聞いておこう、と思いつつも、顧客になるかもしれないのだから、まずは相手を喜ばせることだ。
名刺を差し出し、ご名刺を頂戴しようとすると
「私、名刺は持たない主義なの」
と、別のスタッフに名刺を出させた。
……ああ、こういうパターン、何度か見ている。

社に戻って報告すると、上からこんなご用達。
「気をつけろ」
なんでも、この人は昔とあるお店で金を持ち逃げしたとかいうトラブルがあったことで、知られていたらしい。
…でも、こんなご時世なので、ビジネスチャンスがあるのなら営業に行くなとも言えないようで。とにかく毎月の顔出しを欠かさなかったら、ようやくチャンスが来た。
ご用命のものを納品する段階で、なんと同業他社から情報が来た。

「うちは踏み倒された」

ええええええええええ。
大手ライバル会社もとりはぐれるとは!

これは本気でやばそうだ…とりあえず、わが社では、最初の取引では納品と同時にご集金という形をとらせていただいている。きちんとアポをとり、指定どおりの時間に伺った。
…その人は不在で、従業員もわからないという。名刺を下さった方は、辞めたという。
急用とのことだった。また改めてということで、翌日電話をすると、なんと
「急病で救急車で運ばれていた」というのだ。

私はその午後、500円ほどの小さな、でもおしゃれなブーケを持って訪れた。
その人は奥にいるらしいが、体調が悪いとのことで顔は出せないという。
「急なお病気で、驚きました。お見舞いというほどのものではありませんが、どうぞこれを」と、ブーケを渡した。

数日後、またアポイントをとってうかがうと「昨日は銀行にいけなくて~」とおっしゃるが、まあ、それは大変でしたねえ、お待ちしますのでどうぞ銀行へ、と優雅に微笑んでみた。

ようやく、ご集金ができた。

またしばらくして私にご用命があり、こちらは滞りなく取引ができた。
何かにつけお会いするたびに「お体は大丈夫ですか?」「お痩せのようで」「今日はお顔の色もよく、安堵いたしました」と微笑みかけたのが功を奏したのだろう。

「あそこ、つぶれるらしい」
という情報が来る頃には、もぬけの殻で、よその土地に移転するような情報もあったのだが…

その次に来たのが、「逮捕状が出た」とかいう情報だった。

なんでも従業員の皆さんは、きちんと給料を出してもらえていなかったらしい。
従業員としてあごで使いながらも、「共同出資者」として資金を募り、報酬は売り上げから、という状態だったようだ。
とはいえ、この人の悪評は、本来顧客になったであろうリッチな奥様方には有名で、「あの人の店には行かないわw」状態。それではジリ貧だろう。
その従業員らから訴えられ、出資法違反で逮捕。

「前の、海外にいたというのも、実際は刑務所にいたらしい」

とまで聞いてまたびっくり。
胡散臭いなと思った直感は、思った以上に正しかったようだ。

しかしそんな立派な詐欺師から、私は2度取り立てたのだ。

われながら、こわいw

| | コメント (0)

2010年6月13日 (日)

高校生のアルバイト

娘が、アルバイトをするという。

息子もバイトで社会勉強をさせていただいたうえに、運転免許資金も自力で貯められ、経済的自立への意欲を持てたので、私としては異論がない。

ていうか、働け。

到底無理な状況で私立高校に進んでしまったわけだから、もうお小遣いくらい自分で稼いでもらわないと困る。私の会社もいつまでもつかわからないし。

…が、娘の職場探しのズレっぷりに不安になってしまった…

息子は、ああみえてもしっかりしたところを選んできたものだが、最初に娘がここと決めたところは、チェーンの居酒屋だった。

私の感覚では、高校生が居酒屋で働くなど、思いもよらない。

私の高校では、飲食店全般に制限がついた。レストランはともかく、居酒屋は、ありえない。喫茶店でさえ、禁止だったのだ。

しかし、娘は頑として譲らない。それは古い、ちゃんと高校生可とあるのだから、いいはずだ、と。

そこの居酒屋には以前夫が連れて行ってくれて(夫は外食といえばそういうところばかりだ…><)、トイレの張り紙にたしかに「バイト募集/高校生から」とあるのを私も見た。で、びっくりしたのだ。

このところ、居酒屋のファミレス化が続いており、大手チェーン店ではお子様メニューもおいてある。その店では絵本などもおいてあって、深夜に幼児を連れた客が大勢来るのが当たり前なのだろう。昔のように、酔っ払ったおじさんばかりがいて、タバコの煙がもうもうとする中、若い女性店員のお尻をぺろんと撫でて笑うような、そんな雰囲気はまるでない。

が、だからといって、女子高校生が酔客の相手をするってどうなんだ!

と私が怒ると、息子が口をはさむ。
「何言ってんだよ、俺の職場(ドラッグストア)でだって酔っ払いの客はいるよ。どこにだっているだろ」
「いや、たまたまそういう客が来るんじゃない、居酒屋っていうのは基本的に酒を出すところ」
「俺の店だって、酒は売ってるよ」

……たしかにそうだ。
昔は酒を扱うのは酒販免許を持った酒屋さんと、飲食店だけだった。
今は、スーパーでもコンビニでも酒を売っている。ファミレスだって、酒を出す。その線引きはどこにあるのか、と。

思えば、いくらこぎれいだからといって、幼児を居酒屋やカラオケに連れて行くのが当たり前というくらい、大人と子どもの線引きができなくなっている世の中。昔は夜暗い時間に子どもが出歩くこと自体がなかったが、今は塾のために子どもがうろうろしている。「夜」や「酒場」が、大人だけの世界ではなくなってしまったのだ。

だがしかし、いやしかし、15、6の良家の子女が居酒屋でバイトは、いくらなんでもないと思う。どんなに清潔で健全で安心な職場ですと言われても、私は納得できない。

…で、結局学校に「バイトをしたいと子どもが言っておりますが、職種に制限などはありますか」と問い合わせ、「酒を出すような店は、もってのほか」という回答を得た。許可がおりるわけがないし、万一見つかれば(なんと、娘はよりによって学校の最寄り駅前の居酒屋で働こうとしていたのだ!)、特待生どころか最悪退学だ。

そうしてようやく、娘は納得。面接の約束を取り下げた。

そしてまた、新しく仕事を探しているのだが…

なんか、この娘は学校の帰りや休日に働くということをなめているのか、やけに遠いところにエントリーしたがる。
「だって、割がいいんだもん!」
「通えるよ!はあ?ばかじゃないの?ばばあのあんたとは違うんだよ!」と口汚くののしり、友人に声高に「うちの馬鹿親がなんにでも文句言う!」と愚痴っていた。

…失敗しないとわからないのか…
まあ、親が何でも手を出してもしょうがないし。

一方息子は、コンサートスタッフのど短期バイトに挑戦。筋肉痛に苦しみながらも
「筋肉を鍛えられて、コンサートを楽しめて、弁当が食べられる!w」と結構楽しそうだ。

| | コメント (0)

2010年6月10日 (木)

土佐日記になるかもしれない

恥更級日記というタイトルは、自分が新型欝???な状態で、何をしようにも目の前に崖が見えて一歩も動けない…
一応、料理はできる、洗濯もする、子どもも餓死させない…けど、それ以上は何もできない……
というときに思いついていたのだけど、

それを形にするまでに、何年かかったか。

しかも「恥更科日記」って、蕎麦屋かよ!てな自爆ギャグ。

…まさか、こんなに長く続くとは思ってもいなかったもので。
orz

しかしまあ、よくもこんな恥ずかしい日記を連ねてきたものよと思いつつ、一番心にかけてきた、我が不登校暴力息子。

あんこくきし が パラディン になった!

くらいの見事なジョブチェンジではないか!

いやあもう、この孝行息子ときたら、私が通勤に使う自転車の後輪がパンクか何か、空気が抜けてしまう、という悩みに何日もかけ、深夜にいたるまでメンテナンスしてくれたのである。
何度やっても、大丈夫かと思うと急に空気が抜けてしまう。
今月はバイトが少なくて大変という息子に「2000円で、なんとかして」と仕事を与えたら、とことん不調の原因を追究し、予備のパーツを買い、しかも追加料金はいらねえ、これがなおせなけりゃ返金する、という。

そしてようやく、小さな小さな、簡単には見つからない穴を見つけ、ふさいでくれた。
私は快適に通勤できる。

…息子がまだ幼いころ…パパが行方不明だったころ、私は自転車のパンクを「一緒に直そう」と息子を連れ出し、一緒にああでもない、こうでもない、とやった。そんな不器用な母子に、通りすがりのおじさんが手を貸してくれた。息子は「ああいう大人になりたい」と、小さな瞳を輝かせた。

それが、今実った。

自動車の普通免許をとらせることと社会勉強のために、私は15歳だった息子にバイトを勧めたのだが、これもまたたわわな果実を実らせた。
「俺は、苦情係の仕事でもしたい」

おおおおおおおお奥様聞きまして??????
息子は3年のバイト生活で、汚物の処理も店の開け閉めも、レジもさらには商品管理の鬼として働いてきた。
テストなどでしばらく休んだ後、息子が出勤すると、商品管理漏れが大量に出る。
「お客様に最良の状態で商品を届ける」
息子は、持ち前の「融通の利かなさ」を発揮した。一日たりとも、賞味期限切れは許さない、直射日光や雨ざらしなどもってのほかである……とにかくきちんとする。…我が家ではごみの中に住んでいるようだが、確かに息子は賞味期限にはものすごくうるさいのだ。私など「昔は鶏卵など、常温で1ヶ月は平気でもつ保存の利く食材だったのだから、賞味期限なんて気にすることはない」というくらいの女だが、息子はそれを絶対に許さない。
…まあ、お客としては、息子のほうがありがたい店員だろう。

息子は家ではどうでも、店では大変お客様に献身的に働いた。
ことに、若いのに上手だったのが「クレームの処理」だ。
もちろんそれは高校生バイトの仕事ではなく、社員や店長の仕事だ。だが、息子は、最近入った社員と店長のクレーム処理に絶望。
「舌をほっぺに当てて…わかる?アメダマ状態でお客の苦情を聞いているんだよ…」

…別に俺は悪くないしー…みたいな。

私も人の心が読めず、人の顔を覚えられず、臨機応変に対処するということがまったくできず、10代前半まで笑顔を振りまくこともできない不器用さで苦労したが、「常識」はわからなくても、理屈で「こうすると相手は怒る」というようなことは本で学べた。うちの娘が、よちよち歩きの年頃でもできることが、本を読まないとわからないという自分の特徴を知るだけに、息子にも理詰めであれこれ教えたのだ。
息子は私の想像以上に賢く、お客様の顔を覚えて臨機応変なやりとりで好感度アップ、苦情を受けても適切に対応し、むしろお店への好感度アップ、ということもできていたようだ。

「苦情処理は、社員しかできない。けど、あんな態度でやるくらいなら、俺が苦情係になってもいい。あいつよりはうまく処理できる!」

息子は豪語。

…たしかに。私がお客の立場なら、そんなアメダマ店長に出会ったらぶちきれる。
クレームを言うお客にも2種類あって、苦情を言うことで何かしらの見返りを期待する、悪質な人々もたしかに存在する。
それだけに、良識あるお客は、なかなか苦情を言いにくい。そんな中でも、ご面倒でも苦言を呈してくださるのは、まことにありがたい存在だ。気に入らなければそのまま二度と訪れなければいいものを、わざわざお言葉を下さるのだ。
私が昔勤めていた某デパートでも、「クレームは最大のチャンス」と訓示を垂れていた。わざわざ苦情を下さるお客様は、丁寧に対応することで優良顧客となり、さらに素晴らしいアイデアやヒントを下さる。
クレームをチャンスにするかピンチにするかは、対応しだいである。

そのお客様に対し、その態度では、せっかくのチャンスをピンチに変えるだろう。息子はその辺を心得ていて、新人バイトの頃からも社員が怒らせたお客に礼を尽くし、「ああ、君は悪くないから」とその場を繕えたというのだ。
いまどき、すごいスキルだと思う。

運転免許を取るのに、どうもそのバイトのスケジュールが合わないのと、新しい社員さんへの不満もあって、息子は退職を決意。退職願いと菓子折りを持って職場に向かうとき、息子はその店のお客に声をかけられたという。
「あら久しぶり!」
しかし、息子は「…今日、退職願いを出すんです…」
「…えっ…残念…」

その話をしたとき、息子は涙を浮かべていた。小さい子を連れた親子、体の不自由な人、怪我をして来店された方、いちいちクレームを言う人(ただし、その人は息子には一度も文句を言わなかったらしい)……息子は多くのお客様に信頼されていたようだ。

…ああ、息子自慢がとまらない。

恥をさらすどころか、うちの子はこんなに素晴らしいんです、アスペでも、不登校でも、家庭暴力を働いても、こんなにも働けるし、有能だし、人にも愛されるんです、と何百行でも自慢したい。

「結局親ばかだったとさ日記」
として生まれ変わりたいくらいだ。


しかし、そんな素晴らしい子をこれまで埋もれさせ、暴れさせていたのも私の不徳のいたすところか。

よし、ちゃんと恥を晒した。

| | コメント (6)

2010年6月 8日 (火)

主婦と皇族の素敵な共通点

皇族と主婦は、「正論」を掲げられる存在である。

私の母も、何かと言うと市民活動に参加または起こしていたが、「子どものため」は大変な錦の旗で、そのために安全な食材を、安全な街づくりを、と、活発に動いていた。

…専業主婦はいいよなあ…

そう、今時こんな理想に燃える専業主婦なんて、贅沢品以外の何物でもない。

父の会社は、当時として当然のように妻が働くことを禁じ、その代わりうざったいほどの一生安泰な福利厚生を保証していた。なんでもその子らである私たちにも、社員なり腰かけOL(高卒のみ、社員のお嫁さん候補)の途があったようだが、そんな社畜な人生、やってられるかーと、母も私も暴れていた。

それが正解か誤りかは、知らない。

こういう反逆的な、男女平等を掲げる女性のせいで、「専業主婦」は今や風前のともしびの絶滅危惧種。

私は仕事を通して社会を学ぶが、一方で社会に対して、あるいは会社に対して無責任に、未来を担う子どものため、地球環境のため!と、企業原理とは無縁な視点から正論ばかり吐き続ける存在は、ある意味貴重である。

…まあ、文化や正義には、費用対効果なんか無いから…

皇族(一部を除く)のなさることは、世の競争も合理主義とも無縁な、正義だけの文化活動である。

そういった方だからこそできることもある。例えば現皇后美智子様の「小石丸」保護である。

そういうのは、むやみに仕分けなどしてくれるな…

| | コメント (0)

2010年6月 3日 (木)

今週は週刊誌がすごかった

いじめっこ対策に、「給食に向精神薬をまぜて食べさせては」…

今日発売の週刊新潮は、見出しそのまんまの記事だった。東宮及び学習院は否定していると、記事中で伝える。しかし、それでもこのネタを出そうと、危険な賭けに出たのか、週刊新潮。

同日発売の週刊文春は、東宮関係で時に新潮と正反対の記事を出す。それは主にあのライターのものだ。今週はそのライターのものではないが、いろいろと興味深かった。

先週の週刊現代の記事を、東宮は定例会見で否定、抗議した。皇太子殿下が旧皇族で同窓生の宮内庁勤務・賀陽氏に急にキレて声を荒げて叱責したということと、酒量が増えていると言う記事に対する抗議だった。

が、週明けの女性週刊誌ではその、賀陽氏とのやりとりがより詳しく報じられてしまう。

東宮が抗議して宮内庁が抗議しない話はこれまでもいくつかあったようだが、たいてい東宮側だけが報じてほしくない話題で、実の所虚偽とはいえなかった、というパターンがあるが、他社他誌でフォロー記事が出てしまうとは。

面目丸つぶれの所へ、この記事だ。

愛子様を不安にさせる子どもらに対し、「東宮」が、「向精神薬を給食に混ぜて与えれば」と。

発達障害の類に、特効薬は無い。

適切な療育と本人の自覚、周囲の理解以外に生きやすくする術は無い。

もちろん、一時的に大人しくする、やる気を出させると言う薬はある。が、根本的な治療にはならないし、良く効く薬ほど、副作用もついてまわる。

当然専門の医師の判断や処方が必要で、記事のように親が認めていないのに他人が無断で給食に混ぜるなどして与えて鎮めよ、とは……軽く犯罪である。

また、新潮では新キャラ登場、だった。これまで「乱暴男児A君」に多動の気配があり、愛子様に乱暴の限りを尽くしていて、愛子様は怖がってしまい…というストーリーだったが、「実はA君は愛子様いじめの主人公ではなく、本当に恐れているのはB君」だとか。
さらには、雅子様の古巣である外務省勤務の方の子もいじめグループに加わっており、親は転勤をほのめかされているのだとか。…仮にC君、としようか。

A君は昔は愛子様と仲良しだったと言う記事もあった。B君の親は、雅子様と気があっていたそうだ。そしてC君は言わずもがな、雅子様の古巣であり、雅子様の父・小和田恒氏の影響の強い所。愛子様と同い年のC君をご学友に、との声もあったくらいの立場だが、いじめグループに。

私の息子の不登校の原因もまた、小学校時代に特に仲の良かった子がきっかけだった。

未だに何を言われたのか息子は語らないが、久しぶりに同じクラスになったその子が、息子にひどいことを言ったらしい。すると、他の子らも同調し、囃したて、息子はクラスと、その子が所属する部に恨みつらみを秘めながら、真っ暗な部屋で「いつか殺してやる」と体を鍛えていたのである。

そう言えば、愛子様も他の子たちに、お母様について「仮病の税金ドロボー!」と囃したてられたんですって???

それで学校に行くのが怖い、と。はあ。

私の親は、そんなときに「やられたらやり返せ、言われたら言い返せ、二度と言われないようにしろ」と諭したものだ。そんなことができたら苦労はしない、と恨めしく思ったが、結局それが正解だった。

例)「父ちゃんは、日本一の日雇い人夫だ!」

と、堂々と言い返す、言い返せないなら言われないようにするくらいに自らを改善する。それができなければ、一生泣きついて終わりだ。

子どもは無邪気に人を傷つけ玩具にするが、その分真理も口に出す。また耳の痛いことを言ってくれるのは、仲の良い子だけだと思う。自分に無関心な人は、中傷も罵倒もしない。

私ももう、どれだけ「いじめ」に遭い、「罵倒」され、「中傷」され、いやがらせをされたか分からない。暴力も良く受けた。肉体的にも、精神的にも。

が、それらは自分にとって必要な苦い薬だったのだとしか、言いようがない。超緩効性で、その効き目に気付いたのが10年以上あとだったりするのだけど。

愛子様がいじめのターゲットであったとすれば、何かしら理由があったと思う。言ってくれるのは、寧ろ親切というものだ。

しかし…雅子様はそうはお考えでないのだろうな、とも思う。

飼い犬が、娘に噛みついた。
そんな犬は要らない。
捨ててしまうか、薬で従わせるか。

そういう意識が働いているのでは、と。

明日のフライデーでヒャダインこと前山田さんが出るとかで、また忙しくなりそうだ…

| | コメント (8)

2010年6月 2日 (水)

小学校の給食に向精神薬を混ぜて食べさせようというテロ

ってことですか???

20100603_2 

| | コメント (2)

2010年6月 1日 (火)

近頃の若者は

ひょんなことから息子と谷村新司さんの話になった。

(゚д゚)「誰?」

…かつてはフォークグループ「アリス」のボーカルとして、数々の名曲を世に出し、ソロ活動では「昴」がアジア各国でも大人気と言う日本が誇るアーティストであるが、18歳の息子は知らないと言う。

「さらばあぁっ すぅばぁるぅよおおおおおおおおお」

と、ちょっとモノマネをして歌ってみたが、息子は首をかしげている。

「…ダンシング谷村!」

(゚д゚)「!……ああっ!」

orz

| | コメント (0)

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »