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2010年10月30日 (土)

働く女性の象徴が

私が若い頃は、露骨に「女に仕事ができるか」と言われたものである。

そんな時代に、彼女は現れ、最強のキャリアウーマンとして話題になったのだが…

今日の皇室ウイークリーは、雅子様が…

もう一度言うけど雅子様が

皇太子ご夫妻の八大行啓のひとつである障害者スポーツ大会開会式等に伴うご公務の当日、隣の江戸川区でスケートをなさっていたことに、記者の追及があったことを伝えている。

なぜもう一度言ったかというと、記事のタイトルの主語があいまいで、まるで先週19歳になられた眞子様が公務当日にスケートをされたかのような、奇妙なものになっているからだ。なお、この記事はなぜか前日に流出騒ぎがあり、すぐに消されるという顛末があった。何かあったのだろうか。

さて。

私もあちこちで働いたが、時折若くて美しく聡明で有能、他にもっと有利なところで働けるのでは…という女性たちに出会った。彼女たちはいずれも、新婚さんだったり、 幼児を抱えて離婚を考えていたり……つまり、出産や育児の問題を抱えている女性たちだったのだ。雇う側としては、せっかく仕事を覚えたところで出産だからと辞められたり、子どもが風邪をひいたとかなんとかで休まれるリスクを考えると、そういった女性たちよりも、そんな心配の無い男性や年齢の高い女性を……という意識があるようだ。

いかに女性に能力があろうとも、生理や出産の問題は避けられないし、育児も、今は「イクメン」などという言葉もあるほど、女性だけに負わせる…いや、夫婦それぞれに育児を楽しもうという気運があるのだが、まだまだ社会全体がそういったカップルの育児を応援するという意識が低く…日本経済にも余裕が無いので、今や子どもを産み育てようという世代を支えることさえ、難しくなっている。

そこで、かつてのキャリアウーマンの象徴だった方の御行動が、これか。

皇室に入るということはたしかに大変なことではあるが、今、子を産みたくても夫も生活の保障を得られず、妻も働かなくてはならない、そのために出産に踏み切れない……という30近い女性の涙声を聞いた私に言わせれば、まずはお世継ぎが大事で、いくらでもお生み遊ばせ、国家予算から育児に関する費用は出るので、乳母でも養育係でもなんでも雇い、育児はそちらにお任せになり、どんどん産んで、公務祭祀ご研究に励まれよ、という「皇太子妃」のお立場は、まさに女性垂涎の地位!このように公的なサービスを受けて思う存分働いたり自分磨きができればどれだけいいだろう。そういったモデルケースとなられることを、雅子様と同世代の働く女性は期待したものだけど…

誰に代わってもらえるものでもない大切なお仕事。
関係者は、ぎりぎりまで雅子様がおいでになることに期待をかけ、一応準備をしなくてはいけない。
「皇太子妃」の存在は非常に大きい。とくに、障害者大会のような性格のものだと、皇族方、それも華やかな女性皇族におでましいただくのが大切だ。かつて、雅子様が直前まで長野でスキーに興じていたのに、長野で行われていた知的障害者スポーツ大会「スペシャルパラリンピックス」の開会式ご臨席をすっぽかされた事件は非常に大きい。女性週刊誌やワイドショーなど、麗しい妃殿下のファッションが大事なので、妃殿下がお出ましになるかならぬかで取材も変わるのだ。妃殿下が来ないなら取材不要、とまで言われるらしい。
妃殿下のおでましで、大会の主旨を世に理解してもらおうという思いは、こうして踏みにじられるのだ…。

さて、ほんの数十キロ先で行われた障害者スポーツ大会へのご出席を袖にしたのは、もちろん「体調」のためです。これは、皇太子妃がよほどのことがなければ欠席してはならない行事の一つですから。

けれど実際は、公共施設を異常な警戒状態で貸切にし、本来の使用者である区民を締め出してスケートに興じられたと。

と突っ込まれて、東宮大夫=雅子様のスポークスマンはのたまふ。

 野村東宮大夫は、病気療養中の雅子さまにとっては、都内を離れて行われた今回の公務へのご出席が難しい状況にあった、とする認識を示した上で、「宮様(愛子さま)には宮様のご活動がある。その付き添いとしての活動ができる場合には、内容にもよるが、(皇太子さまが公務をされているときに雅子さまが私的な活動をされることは)『一切なし』ということでなくてもよろしいのではないか」と理解を求めた。

 また、今回の雅子さまの訪問の目的は「あくまでお付き添いのためだった」と説明した。

それは言い訳にならないだろう…。

都内を離れて行われたって、千葉市は都心通勤圏。須崎や那須よりもはるかに近い。雅子様ご希望の海外など比べ物にもならないほど近いのだ。なお、スケートをなさった江戸川区スポーツランドは、川を越えれば千葉、という位置にある。ここでスケートがお出来で、その先にいけぬとは。まずは千葉県に失礼だし、もう今後、御静養で都区内以外の地にはおいでにならないということでよろしいかと。

「宮様には宮様の」って、愛子様は、まずは普通にご登校をなさることが大事。3月のいじめ会見以来、ずっと奇妙な方向で皇太子ご一家が豪遊されているが、まるで不登校が改善する気配は無い。むしろ悪くなっている。

皇太子様が公務をされているときに私的な行動をしてはいけないとは…
いけないだろう!
自身の立場を考えれば、まずは皇太子殿下を支えること。
式典などには当然ご出席、皇太子殿下のお召し物を調え、自身もそれに添える花として装い、麗しく健やかにあられることが、皇太子妃のお仕事。夫を働かせ昼食は吉○家にしておいて自分はフレンチでランチ~~というような怠惰な主婦じゃあるまいし!

「あくまでお付き添いの」ああもう、終了!

愛子様にお付き添いするには、養育係ほか大勢の職員がいるはず。一般の主婦はともかく、皇太子妃が公務をすっぽかして内親王殿下にお付き添いとは、もう。

なぜそこまで付きまとうのかという疑問もあるし、またそれを正当化しようというのがひどすぎる。

「子どもがいますからあ」

そういう甘えたっぷりの女を、企業は認めない。
いろいろ話を聞いて、大変不利な状況だけれど誠実な人格を認めれば手を差し伸べる企業はあるだろうが、まあ、子どもを盾にこの時間しか働けませえん、そこには行きたくありませーん、子どもが病気ですから休みますう、私も体調があ→大事な仕事の日に、子どもと遊んでました

…… こういう人が一人でも出れば、その企業は「二度と幼児持ち女を採用するな!」だ。

一人で育児をしているのではなく大勢のスタッフと、愛子様専任の養育係も複数いるんだから、「皇太子妃」は、内親王のことはその人たちに任せて、ご自身の義務を遂行なさればいいのに。

ああ、これがキャリアウーマンの象徴だったお方か……

悲しすぎる。雅子様に期待をし、応援してきたのに、これが実態だったとは。

まともに育てられない子を、怠惰隠しに利用しないでいただきたい。
自分のために、御子様やその学校まで犠牲にしないでいただきたい

そのまえに、皇室をこれ以上侮辱するな!

もう、この方に「キャリアウーマン」なんて言わないで。

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2010年10月21日 (木)

まだ気になる…なんであそこで微笑まれるのか…

昨夜は怒りのあまりかあまりまとまってなかった…orz
いや、いつも酔った勢いだけの日記なんだけどorz

一晩おいて、仕事をしながらも、やはり皇后陛下のお言葉と、あの皇太子ご夫妻の満面の笑みのギャップがどうにも埋めがたく、なぜ自分はそう思ってしまうのかを考えた。

あれは、皇后陛下のお誕生日を祝う席に、お子様・お孫様が向かわれるという場面だった。
76歳のお誕生日。まことにめでたい。
大切なご家族との水入らずのお食事は、さぞ美智子様の喜びになったことだろうと思う。

なのに、なぜこのご夫妻の笑顔とお手振りに違和感を感じてしまうんだ…

それは、朝からテレビでも流れていた、美智子様の文書のみの会見だ。以前は本当に会見が行われていたし、式典などにお出ましの際も、天皇皇后両陛下は素晴らしいお言葉を賜ったものだが、ご高齢でご負担になるからと、そういう機会を極力削るようになってしまった。肉声こそ無いものの、久しぶりに伺う皇后陛下のお言葉…だが、それはご自身のご健康や老化について語られたもので……これがもしも会見の席上で、談笑交じりでもあればまだ和らいだだろうが、文章のみであるだけに、余計に衝撃が走る。

実際、このところ、美智子様がずいぶん弱っておいでのようなことが多かった。
…しかし次にはたいそうお元気な様子で、少し安堵することもあるのだが……そんな国民の余計な不安を、美智子様は自らお認めになったということだ。

ただの一国民も身が引き締まる思いがした。
当然血縁である皆様には、比べようも無い衝撃だったと思う。

気のせいか、秋篠宮ご一家は神妙な面持ちだった。

おめでたい日ではあるが、おばあさまがあそこまでおっしゃるとは……

皇族方のお言葉は大変重いもので、このお言葉も当然保存される。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h22sk.html

週刊誌の憶測や匿名の証言などとは違う、公式のものなのだ。

そこでご自身の健康ばかりか老いについての不安をここまで書かれたことにも衝撃だが、もうひとつ、大切なことがある。

愛子内親王殿下の不登校と、それに苦悩する皇太子ご夫妻の様子が、はっきりと記録に残されてしまったのだ。

3月6日の東宮大夫による定例会見上で「愛子様がいじめによる不登校状態である」と異例の発表がされた直後、いじめたとされる男児への糾弾がヒートアップするのを慮ってか、緊急に天皇陛下が「どちらも犠牲になることのないように」とお言葉を出された。
またそのとき、美智子様も「そんなことで…」と、会見の衝撃を口にされたという記事があった。
以後、両陛下はこの問題について直接語られてはいない。通常通りの公務をなさり、何かとご一家を気遣うようなご様子なのだが……たとえば、迎賓館を皆様でご鑑賞という場には、雅子様と愛子様は、テレビ撮影が終了してから合流された。皇太子ご夫妻の結婚記念日は、愛子様の都合で延期、雅子様の体調で事実上中止。おかげで直後の秋篠宮ご夫妻のご成婚20周年も、ろくに祝われることなく終わってしまったという。

そうして、愛子様の不登校はまったく解決せず、雅子様は相変わらず「体調が悪い」とのことで公務や祭祀は一切なさらず、多くの方が疑問視するのにも関わらず、愛子様の同伴登校を続けておいでだ。
夏休みは、愛子様を元気付けようということで静養・遊興三昧。
異例ずくめのご静養だったが、愛子様はお気に入りのボーイフレンドの手を握り、時には抱きつくなどしてご機嫌だったという。

…「男児」を大変に恐れているということだったのに…

しかしまあこれでいじめ不登校問題も解決のはず、と思えば2学期も早々から不登校。

秋のキーワードに「運動会」があり、愛子様は自慢の俊足を披露すべく、リレー選手に選抜され、大変な意欲をお見せになり、学校の「滞在時間」が増えた、とも発表された。た、滞在時間て…

しかしまあ、意欲が出たのは喜ばしい。事前に発表された報道の絞込みもあり、愛子様は、昨年も踊ったというフォークダンスを楽しまれた。

まさに純真無垢、天使のような愛らしい微笑は、たしかに国民の心を和ませた。

大きなご成長も見られ、「乱暴男児」もいたという運動会を終日楽しまれたご様子。もう、愛子様を不安にさせる要素はない!

……はずだけれど、今現在だが、少なくとも先週はこれまでどおりの雅子様同伴の一部の授業のみのご登校……まったく、いじめ不登校問題は解決していないのである。

そしてとうとう、皇后陛下が、お誕生日の佳き日にこの問題に触れられたのだ。

未来の天皇であるはずの皇太子殿下、未来の皇后で無ければいけないはずの皇太子妃殿下が、一粒種である内親王殿下の不登校問題にかかりきりという状態が、正式に記録されてしまったのだ。

またそれが、本来ならば子や孫の成長を目を細めて眺めながら少しゆとりを持って老後のひとときを過ごしておられるはずの両陛下や、定められたとおり次期天皇皇后を支えることに疑問を持たなかった皇族方に「案じられている」と。

……これって、皇太子ご一家にとっては、大変な「瑕」ではないか???

こんな私的な問題で大騒ぎし、これまで皇室を支えてきた学習院に大きな傷を与え、皇太子妃はもちろん、皇太子殿下も仕事そっちのけで異例ずくめの遊興に耽り、あれもこれもと学習院に要求したうえに、何の問題も解決できていない。挙句に、めでたい日の皇后陛下のお言葉に、あんな質問が採用され、あんな一文が添えられてしまったというわけだ。はっきり言って

東宮家に問題解決能力なし!

そのせいで、皇后陛下も、皇族方もお悩みだということだ。
もしも、愛子様の問題が、東宮側の主張どおりの悪質な男児によるいじめだけのせいだとしても、こんな最悪な対処はない。まあ、はっきり言って、それさえも捏造にしか見えないけれど。

これは、東宮家…ご一家のみならず、職員全てが縮み上がるべきことだと思う。
皇后陛下や皇族方に、案 じ ら れ て しまったなんて!

まことにお健やかな秋篠宮ご一家は、うかれることなく神妙な面持ちで参内された。

皇太子ご夫妻は喜色満面で、カメラに勝ち誇ったように手を振られた。

…いつも思うのだけど、「病気」のために一切皇室のために働けないという妃殿下と、その夫が、国民の税金をたっぷり使って、特権を行使しての「ご静養」に英雄のように手を振られるのが不思議。

ご健康や加齢の不安、自分たちへの心配をついに公にされた母后のお言葉に、恐縮するどころかヒャッホーなのが不思議。

自分たちのふがいなさに76歳の母后がお心を痛めておいでなのが、そんなに楽しいか!

正直言って、こんな自分本位な方々を、未来の日本の象徴をお見上げするのに不安どころか恐怖を感じる。

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2010年10月20日 (水)

皇后陛下の憂いと皇太子ご夫妻の笑み

皇后陛下は今日、76歳のお誕生日を迎えられた。おめでとうございます。

しかし、そのめでたい日に発表された陛下の質疑応答についていささか心配にもなった。
http://mainichi.jp/select/wadai/koushitsu/news/20101020k0000m040109000c.html?inb=yt

陛下は加齢による記憶力や動きの低下に不安を口にされた。
これまで幾多の苦難を乗り越えられ、今もせきぜんそくを抱えたままでも公務で輝くばかりの笑顔を見せてくださる陛下が、ここまで弱気になられるとは……お若い頃よりも今のほうがさらにお美しいとさえ感じていたが、経年はこの方にも降りかかる。…それは仕方ないけれど…

それでも、登校に不安を覚え、運動会後も雅子様の同伴変則登校が続いている東宮家について

今、東宮一家が健康や通学の問題で苦しんでおり、身内の者は皆案じつつ、見守っています。東宮家、秋篠宮家の家族を私はこの上なく大切なものに思っており、その家族一人一人の平穏を心から祈っています。

とコメントされている。

……私もまた東宮家と同世代で、情けないことにいつも年老いた両親に心配をかけているのだが、このお言葉は、まるで我がことのように堪えた。

皇太子殿下はもう50歳、雅子妃は46歳。本来ならば両陛下のお仕事はあらかた受け継ぎ、いつでも任せられる、と安心していただかなくてはいけない頃だ。だが、皇太子妃は長引く正体不明のご病気で、非常にムラのあるご活動しかなさらない。ことに、ご自身がこだわる「新しい公務」をどうもなさっているようなのだが、人気のテーマパークを特権で遊んで手を振られたり、一度出ないといっておいて直前に出席を決めて現場を混乱させたり、実家のご両親の関係の人には会うが、他のことはしないなど、迷走状態がさらにひどくなっている。

歴代の近代皇太子妃・皇后が受け継いできたことには絶対に手をおつけにならないのも気になる。

例えば、日本赤十字社。皇后となれば名誉総裁を引き受け、その活動に寄与なさらなくてはいけないのにずっと欠席、それだけならまだしも、同日にユニセフの関係者と会ったという。
また、カメラや人の目がご負担とのことでご同情申し上げたのだが、祭祀や御養蚕もなさらない。
少女時代の小和田雅子さんはとても生き物好きな様子が伺え、御養蚕はむしろ楽しく取り組んでくださるのではと期待したのに……

まるで、意地でも皇室のことはやらない、とでもいうようである。
で、愛子内親王殿下の育児に専念とのことだったが、……もう、一刻も早く愛子様から離れていただきたいと私は思っている。

ご挨拶ができる様子も無く、不登校状態のお孫さまを案じられるのは当然であるが、こんなふうに育てた皇太子ご夫妻を、責めるでもなく激励するでもなく、「皆で案じる」と。

うーん、私だったらいたたまれない。
絶対うまくいってない育児を、老親や親戚一同に「案じられる」なんて。
まだなじられたほうがましだし、どうしたらいいのかアドバイスも欲しい。

情けないではないか。いい年をして、年老いて健康に不安を抱える親に心配をかけるなんて!

まずはそんなことを、めでたい誕生日にコメントさせてしまった不孝を詫びないと。
本来ならば、そんな不安があっても、自分たち子世代や、孫がいるから安心だ、と続くところだよ、ここは!

まあ、そう思える程度になったから、息子も落ち着いたし、なんだか自分がオトナになったようだがw、昔の自分だったら「自分は悪くない」のを親に認めてもらったのだ、これでいいのだと意気揚々としてしまっただろう。
でも、そこで止まっちゃったら、自分も成長しないし、子どもも救われない。ずっと、年老いた親に依存し続ける大きく老けた子どもだ。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00186496.html

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愛子様は、やはり無表情…運動会やレジャーでだけ、純真無垢な笑顔が拝見できるということだろう。
「乱暴男児」は愛子様と雅子様の都合に合わせて出たり消えたりするようで、今や都市伝説レベルになりつつあるが、それでも「乱暴な男児のせい、学校の対応が悪いせい」なのか。
その男児も運動会にいたはずなのに、愛子様はあんなに楽しそうにされ、「恐怖」だの「不安」だの一切感じられなかったのだが、それでも不登校状態が改善されないのは、一体どういうことなのか。

雅子妃の病名は、一体いつになったらわかるのか。

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2010年10月17日 (日)

息子にスーツを買った

スイーツではない、スーツである。

息子が単発だが仕事をもらえそうで「でも、スーツがないと(ノ△・。)」

遠慮せずに、相談なさいな!

息子も18。高校も出てニ…いや、とりあえず病気療養求職中となれば、スーツや礼服くらい無いといけない。私もそう母に言われて18の春に買ってもらった服を、金田良功氏を偲ぶ会に着て行ったぞ。

というわけで、息子を伴って紳士服屋へ。こればかりは、紳士服のプロの意見を聞きつつ、体に合うものを買わないと……誂えてやる、とまで言えない貧しさが歯がゆいが。

見るからにニ……いや、デスノートのエルのような少年とお世辞にもリッチには見えない母だが、女性店員さんが「お探しですか?」にこやかに声をかけてくれた。

息子はウエストが極端に細いが肩幅はあるし腕だけがやたらと筋肉質、尻がでかいという、スリーサイズだけみればぼんきゅっぼん!な体型だが、合うスーツなんてあるのだろうか……と不安な親子にてきぱきとアドバイスをくれる。

「こちらは裏地もストレッチで動きやすく、サーモ機能がついてオールシーズン使えます。このくらいのストライプなら、ビジネスシーンから、お友達の結婚式二次会や、さほど神経を使わなくてもいい間柄の弔事でも…またこちらは撥水で、こちらは……こちらの商品、ただいま半額で、2着お買い上げですと2着目を1000円で」

親子二人して( ゚д゚)( ゚д゚)<……
        Σ( ゚д゚)( ゚д゚)Σ<あっこれで試着してみます……

馬子にも衣装、とは実に控えめな表現で、親ばかモードを許していただければ
まあ、なんとりりしい息子だろうか
体型のあれこれがまったく気にならず、実に「かっこいい」。

で、これと決めて、「ただいまスーツお買い上げの方に○○を半額で」「お名入れはいかがいたしましょうか」「補強は」「○○加工は」とオプションもつけて、予算はオーバーしたものの、息子も「これは大切にしなければ…」と感激するほど気に入っている様子。そして、高校の制服を買った時と違って、そのお金の重みもかみ締めているようだ。

そう、これだけのお金を稼ぐのは大変なもの。高校生がバイトで稼ぐ1か月分くらいは、スーツ一着、それも安さで知られるチェーン店でもかかってしまうのだ。

金を稼ぐにも、金が要る

わかったか、普通口座残高ゼロはありえない、数十万あっても貯金とは言えないということの意味が。

店員さんは、店の出口まで見送ってくれた。もう息子、恐縮しまくり。そういうところはなんだかパパにそっくり……堂々とふるまうことも、教えなければ。
そして出口で店員さん、息子に、息子のサイズデータ入り名刺を差し出した。おお、すごいなあ。息子はぺこぺこしながら片手で受け取る。
「両手で!」
思わず声が出てしまった。仮にも名刺だし、新社会人をめざすんだから、これからとっさに両手で受けるくらいの動作が出来るようにしないとー。ううむ、この店、営業のノウハウ伝授やビジネスマナーの訓練までしてくれる!w

今日は娘のサークルがイベントで発表をするとかで、一応息子を誘ってみた。昨日はスーツを買うので外に出たが、自動車学校卒業以来ほとんどこもりきりでPCに向かい、本人も目の疲れを感じて蒸しタオルならぬ蒸しティッシュを作るくらいだ。さわやかな秋、広い公園で新鮮な空気を吸わないと、体力が落ちる。
「いや、いい。金も無いのに出たくない」
「そんなの、ママが財布代わりになるし」
「いや、それはいい」
「別にお金使わなくても外に出ればいいじゃない」
「金を使わないで、何するんだよ!」
「緑豊かなところを散歩したり動植物観察するだけでも、違うでしょう」
「そんなんじゃだめだよ!外に出れば金を使うんだよ!」

何、その「外に出たら金を使いたくなる病」

「散歩にお金はかからないのに。あーあ。あんたも昔は、蟻を見ているだけで何時間も過ごせたじゃない」

息子がひるんだ。そう、今となれば典型的な自閉症のお子さんです、本当にありがとうございましたとしか言いようが無いが、息子を自分のようにはしないために、私は育児書にあったとおり「毎日2時間の外出をし、公園などで他の子どもたちと触れ合いましょう」を実践したのだが、息子は大勢の子どもがいる公園でも、人間にはほとんど興味を示さず、黙々と砂と戯れたり、延々蟻を眺めていたのだ。
まあ、母親の私もママ友と語らうよりも、そこらの木々の葉っぱの葉脈を眺めるのが楽しかったんでどっこいどっこいなのだが。

息子もそんな、懐かしい日々を脳裏に浮かべたようだ。しかし、目が泳ぐ。ぱくぱく、と口を少し動かしたところで、息子はようやく声を出した。

(#゚Д゚)「つっ通報されるわ!!!!!」

……たしかに、幼児の息子が公園の片隅で蟻ばかり見ていたところで、他の親子にお察しされるだけだが、今の息子がにやにやしながら同じことをしていたら通報されるわなあ。真面目に生活していても、職務質問やら、誤認逮捕状態に追い込まれたこともあるし。
「男って、不便ねえ」

なお、息子の自動車学校の送迎バスの待合所は、息子もお世話になった幼稚園の前だったのだが、何も停留所のようなものがないので、いつ通報されるかビクビクしていたそうだ。

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2010年10月14日 (木)

ずる休み~この新鮮で懐かしい響き「ママは小学4年生」

今日も娘とキッズステーション「ママは小学4年生」を懐かしく見た。

このアニメは、15年ほど前に、「少子化すると玩具が売れなくなる。女児に、赤ちゃんを育てる楽しさを」というコンセプトで作られたテレビアニメーション。小学4年生の女の子が、突如未来からやってきた自分の赤ちゃんを育てるというストーリー。「赤ちゃんって可愛い!」「赤ちゃんって大変!」を、楽しく体感できる物語だ。

両親は外国に行ってしまい、代わりに留守番にやってきた20歳のおばさんだけが頼りという主人公・なつみだが、漫画家志望のおばさんは赤ちゃんが大嫌い。「あたし一人で育てる!」とがんばったものの、とうとう学校を休まざるを得ない展開に…

「もうっ!おばさんのせいであたし、ずる休みしなくちゃいけなくなったじゃない!」

ずる休み!

なんだか懐かしい、しかも新鮮な言葉に思わず娘と目を見合わせてしまった。
「最近は、ずる休みって言わないわよねえ」
「うん、サボリっていうし…」
「『ご負担』とか『恐怖心を克服できず』とか…」
「www」

そう、「ずる休み」は、私が子どもの頃は普通に言っていたが、それが「学校に行かない権利」のもと「登校拒否」という言葉になり、今はそれが長期にわたると「不登校」になる。
たとえ「これは病気ではないなあ、行きたくないんだなあ」と思っても、親も学校も「ずる休み」とは言わず、子どもの自主性を重んじる時代になった。

…で、今は「不登校」は当たり前という時代だ。

私もまあ、今なら発達障害の病名がいくつついてもおかしくない性格で、小学校の頃などは毎日ごみをかけられ、リレーに負けたのはおまえのせいだと足をかけられ…ではあったが、とりあえず自分で勝手に「休んでいいのは一学期に一日まで」と決めており、いわゆる不登校にはならず、どんなに嫌われていてものうのうと学校に出ていた。

当時はどうあっても、休んだほうが「ずる休み」(=負け)だったから、「学校に行かない」などという選択肢は、なかったのである。

今は、「ずる休み(死語)などと決め付けず、子どもの言い分を聞いてあげよう」となっているが、学校に行けない子どもは増える一方だ。もちろんそれを受け入れる学校は増えており、私も息子の未来にさほど悲観しているわけではないが……たとえば

「能力はあるのだが決められた時間に出勤できず、小さな人間関係で深く傷つき外に出られなくなる人」と、
「能力は今ひとつだが、決められた時間にきちんと出てきて、叱られてもちゃんと克服する皆勤賞受賞者」

がいたとして、自分が事業経営者ならどちらを採用したいか、と言ったら……
やはり後者ではないだろうか。

「ずる休み」という侮蔑的な言葉が、小さな私を発奮させた。
今は学校に行けない子どもたちに、優し過ぎるのではないか。

☆ ☆ ☆

それにしても、やはり「ママは小学4年生」は何度見てもいい。
特にこの「おばさん」がピリッと効いているキャラクターだ。20歳だというのにどこか幼い個人主義者。自分がマンガを描くと言う夢には夢中だが、一般常識が無い、普通の女の子らしい働きをしないと親を嘆かせる。
自分だけが可愛いから、小学生の姪っこにも、またその子どもだという乳児にも容赦が無い。

「この子がいるからあたしはマンガが描けない、あんたは成績が下がる!警察にでも、届けちゃいなさいよ!」
「自分の子は可愛いだろうけど、他人の子は可愛くないのよ!」

ひゃー

当時、こんなことをはっきり言える人はいなかった。いや、今だって普通はこんなことを口走れない。

口走れず、「赤ちゃんって可愛い」と、優しいお母さんを装わなくてはいけないから、疲れきって虐待に走ってしまう人もいるように思えてしまう。

子どもは、可愛いだけではない。
無力で理不尽な存在で、これまで自由に羽ばたいていたはずの自分の行動を制限する。
育児とは、それを受け入れられるかどうかが大切で、この作品では、なつみと赤ちゃんに理解的な人ばかりではなく、こんなすごいことを叫んで逃げ出してしまうおばさんがいるし、なつみ自身が育児に疲れきってしまうあたりもまた、秀逸だ。

そして、こんな自分勝手なおばさんが…

最終回で、視聴者をおおいに泣かせることになる。

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2010年10月 6日 (水)

ダ・ヴィンチを見たりモグラを見たり

なんなんですか、六花ちゃんのHバレエは!

読者の渇望を誘うだけじゃないですか!

「ここからだろう、ここからあああ!」

私の想像力で補えといわれても困るわ!

えーと、六花ちゃんとローラのHバレエ…Hバレエ…

なんか妄想が違う方向に行きそうじゃないですかああ!!

そんなテレプシコーラ番外編を楽しみつつ、今日も歩いてお仕事。

10月の風は金木犀の香りに満ち、少々汗ばむけしきもあるものの、さわやかな日。今日はいつもとちょっと違う道を歩いてみた。なあに、駅ひとつ歩くのは同じ。いつもは川沿いなのを、今日は山沿いに行くだけ。

それにしてものどかな道だ。いや、もともとこの辺は湿地帯で、だからこそこれまで開発を免れてきたのだろう。最近大型開発が始まったそうだが……素人目にも「元湿地」。それもこんな片田舎では、買い手も付きにくいと思う。駅前にも関わらず人家さえほとんどなくイナゴが飛ぶ有様で、ここでレストランを営む方も「朝は、雉が歩いています。人は歩いていませんが」と笑うくらいだ。

で、秋の気配を感じつつご機嫌で歩いていると、目の端に何かうごめくものがある。

…ねずみ…?

の割にはなんだかトロい。そっと近づいて見ると、15センチほどのモグラだった。

Mogura 慌ててカメラを出したけれど、お顔は写せずw

でも、はっきりととんがった鼻と無い目、大きな前足を見た。

ビロードのような毛並みが美しい。

しかし、すぐそばでカラスがいるのに何やってんだ~~

と案じたが、私のほうがよほどとろかったようで、モグラはすぐに気配を消した。

ふと見渡せばキノコの群落はあるし、そばの花は秋風に揺れている。

…駅前、なんだけどなあ……

いつまでこんな心地よい風を感じられるのだろうかと思いながら、また荷物を持って歩き始めた。

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奇妙な一家

私が自分完全専用のPCを買って以来、我が家はほぼ一人一台、それぞれ別室でPCを触るという日々になっている。

もともと夫は部屋に引きこもって出てこないし、息子も娘も私もずっとネットを相手にしている状態……なんと寒々しい家族であろうか。

…が、これが不思議なのである。3人で食卓を囲むとすると、こんな会話になる。

私「バクマンのアニメ、オープニングがラッキーマンそっくりだって?」
息子「マジかよ!wやってくれるね」
娘「いや、あれはオープニングと見せかけてプロローグらしいよ。そのあとちゃんと普通のオープニングがあるんだって」

先週始まったアニメ版「バクマン」だが、我が家は全員見損ねてしまった。それでも、こんなに熱く語れてしまう。

息子「…俺、『タクト』が気になるんだけど…」
私「あれ、キャラ原案小畑だっていう噂があるよ?」
息子「マジかよ!ww銀河美少年だぜー気になるー」
娘「うちもうちもwちょー気になってるww」
私「シリーズ構成榎戸だし、BONSだし、たしかに気になるw」
娘「おおー」

…これも始まったばかりのアニメで、全員見逃しているのに、これだ。
それぞれ違う窓から違う景色を見ているはずなのに、同じものを見ていたようでw

そして食事しながらキッズステーションのエウレカセブンやママは小学4年生を懐かしく見てわいわいと。

寒々しいんだか、和気藹々なんだか、やっぱりわからない一家である。

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