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2010年11月27日 (土)

こんなとーちゃんにかーちゃんはなりたい~よつばと!

ふう。

今日も休日出勤だったのだが(今後どうなるんだろう><)、「よつばと!」最新刊はしっかり購入。

よつばと! 10 (電撃コミックス) Book よつばと! 10 (電撃コミックス)

著者:あずま きよひこ
販売元:アスキー・メディアワークス
発売日:2010/11/27
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…ここ数年、「よつばと!」を読むと泣いてしまう。

どこも、泣かそうなんていう描写が無いのに。

「泣かせます!」なんて宣伝している映画や携帯小説なんかには絶対に泣けないだろうなwと笑い飛ばせるのに。

何の変哲も無い、小学生のみうらちゃんが化粧をしてきりりと御輿を先導するようなシーンにぼろぼろ。

色鮮やかな気球が炎でふくらみ、空に飛んでいく様子にぼろぼろ。

そして今回もまた、「とーちゃん」こと小岩井さんが、いかによつばに接しているかで、ぼろぼろ。

忘れてはいけない。

このマンガは、基本的にはロリだのヲタだの、そういう世界のマンガだ。
冷静になれば、独身男性が外国人の、血の繋がらない(?)幼女を育てて一軒家に引っ越してくるとか、その隣人が、大学生・高校生・小学生の美少女3姉妹だとか、5~6歳の養女を幼稚園にも行かせずに育てるとか、なんてヲタに都合のいい設定なのか。夢を見るにもほどがあるぞ!

……が、そんな「いかにも」なファンタジーが、老若男女関係なく喜ばせ、笑わせ、泣かせる。

ナゾの幼女・よつばをめぐる人々は、実に多彩だ。

隣人は、一家揃ってそれぞれに接しているし、とーちゃんの友人ジャンボややんだも、それぞれに接している。

ていうか、基本的に楽しんでいる。

…ここ数十年、子どもの面倒を見ることは大変な重労働ということになってしまっていて…いや、たしかにそうではあるのだが、時に「楽しむ」という視点を失いがちなのだ。

うちの子らも、いろいろあったのだが(読み返せというのは地獄だなあ!)、それでも私は、子どもを持ち非常に危なっかしいながらも接していて、本では得られないいろいろなことを思い出したのだ。

離乳食の「パンがゆ」を作ってみて、「こんなんでいいのかなあ」と試食して、…

「ああ、これ、昔食べた。思い出した…」と泣いてみたり、

幼稚園の遠足に同行して、大きな大きな滑り台を子どもと一緒にすべり降りて、
「昔は、こんな滑り台に憧れていた……次にこんな経験をするのは、孫とかなあ…」
と、感慨に耽ってみたり。

そういうことを、この本で思い返してしまうのだ。

私がこの作品で涙するのがなんのせいなのかはわからない。

自分が経験したことを懐かしんでいるのか、
自分が失ったことを惜しんでいるのか、
自分が得られなかったことをうらやんでいるのか。

……はっきり言って、私よりも、小岩井さんの育児、素晴らしいし…

とりあえず、私も昔、幼い息子の万引き癖に気づいたとき、閻魔様に叱っていただいたな。
…あの日はパパもいたのだけど、息子、覚えているだろうか。

そうそう、鋼の錬金術師最終巻を子どもらに与えたら、両方とも本気で両の目から涙を流し、「これまで読んできて良かった」と熱い思いを語った。

私の9年と、子どもらの9年は、重みが違うだろう。

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コメント

こんばんは。
何度も読み返してしまっています・・。
毎日、時間に追われてこなす事が精一杯の育児しかできていない私にはふか~いものがありました。
闇鍋さんに教えて頂いた絵本を探しに、やっと風邪の直った子供達と本屋さんへ行ってきました。その本屋さんには残念ながら置いてなかったんですが、上の子が幼稚園で読んだ本を教えてもらったり私が一番、楽しかったかも。
何だか色んな意味で助けていただいてます。
ありがとうございました。

投稿: もも | 2010年12月 5日 (日) 22時17分

ももさん、ようこそ~!
多くの人は、本当に毎日に追われて精一杯ですよね。余裕のある人が本当にうらやましい…私も今なら少しはいいお母さんになれるんじゃないかと思うのに、もう次はおばあちゃんになる機会を待つしかないw
しかし、本当にあの自分の自由にならない、思うように行動できないやきもきした日々は、どれだけ自分を成長させてくれたかわかりません。苦労はしてみるものですね。
育児、精一杯、楽しんでくださいね。

投稿: 闇鍋奉行 | 2010年12月 6日 (月) 22時33分

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