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2010年12月12日 (日)

筋金入りの方向音痴

うちの娘の方向音痴は、芸術的ですらある。

例えば夜、大きな町の駅に向かおうとして、十字路に立つ。
右にはデパートなどが見えて明るい繁華街。
左は、明らかに暗い。
通常、明るい方向に向かうだろう。

だが、うちの娘は左に行ってしまうのだ。
お寺の脇をとおり、墓場をとおり、暗い坂道を下り、住宅街に入って、ようやく「おかしい」と思うのだ。
以後、娘には「負の走光性」というあだ名がついた。

駅前にそびえるビルで待ち合わせても、反対の口に行ってしまう。
ほんの隣のホームに乗り換えるのに、30分かかる。
でもコミックマーケットには一人で行けて、迷わず買い物をして帰ってこられる。
それが、わが愛娘だ。

その娘が、昨日から「帰れない」状態になっている。
私は仕事に出ていたが、何を思ったのか自転車で、遠くに引っ越した友人を訪ねて出かけたのだという。
私はそこの住所を聞いて検索。
「南にいけばすぐ、国道があるから、そこを西に行くんだよ」
「南ってどっち?お箸を持つほう?」
「お友達はわかるでしょ。広い道があるから」
お友達「どの道も、狭い」

………
「とにかく、駅の方まで出れば誘導するから」
「駅もわからん」

「…帰る気ないんだろw」と息子も呆れ顔。
で、やむなくお友達宅にお世話になり、明るくなってから娘は自転車で一人で帰ることにチャレンジ。

…が、やはりやみくもに走っていたらしい。
「今、何が見える?」
「人と道路」
「地名がわかるところだよっ…今の時間なら、太陽を左に見て走りなさい」
「あ、駅だ…右と左間違えていた」

……何時間そこらをぐるぐる回っていたのか。
お友達宅の最寄り駅に、なんとか来られたようだ。
って、そこから何キロあるんだorz

ネット上の地図を見ながらメールと電話で誘導。

今、帰還した。

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