ああ岩手愛
先日、岩手県内陸部に行った。
夜行バスの途中、福島あたりだろうか、高速道路が曲がっていたようでものすごい勢いで弾みまくったが、朝到着した街はいたって平静。
一見して被害のあとは見えず……うちの住む関東は、今もブルーシートの屋根がたくさん見られるし、倒壊の恐れ有りのビルや家屋などもあちこちにある……あちらは3日ほど停電になったそうだが、建物の被害は内陸部ではそれほど無く、沿岸部が津波で大変だったということだ。
「東日本大震災」という名は伊達ではない…。
県や地方のレベルではなく、本当に広範囲で被害が出たというわけだ。
さて、本屋に行って気になる漫画を手にする。
![]() | ![]() | とりぱん(11) (ワイドKCモーニング)
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![]() | ![]() | とりぱん大図鑑 (ワイドKC)
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![]() | ![]() | ゴーガイ! 岩手チャグチャグ新聞社 2号目 (KCデラックス)
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偶然にも、この著者はどちらも岩手県内陸部在住の女性漫画家で、岩手を舞台に作品を展開している。
うーん、私事だが、本屋で手にした本に何か運命を感じることってある。
前に、古本屋でたまたまいがらしみきおの「かむろば村へ」と五十嵐大介の「カボチャの冒険」を手にし、
「あれ?どっちも『いがらしさん』が東北で農村暮らしをする話でないか?」
とちょっと不思議に思ったり。
というか、私はどんだけ岩手作家が好きなんだかw
「とりぱん」はもう、さすがとしか言いようが無い観察力と感性で、東北の四季と鳥や虫たちをユーモラスに描くし、大図鑑の方も思ったより楽しい。エナガの現物はこんなに可愛いのかとか、リアルコムクドリカップルを見て、あのバカップル会話が聞こえてきそうで吹いたり。
「ゴーガイ!」の方もご当地ネタを紹介しつつふんばる女性記者のお話が続く。わりと内陸部の話題が多いが、今回大船渡の話があった……
で、両方とも3月11日のルポコミックがあった。
どちらも内陸部の自宅周辺での被災なので、停電と買出しの苦労が中心。それぞれに、「あの日」が描かれている。
そういえば、最近表紙買いしたこの本
![]() | ![]() | ブッシメン!THE IMAGE MAKER (1) (イブニングKC)
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も、作者が仙台で仕事をしているため、震災ルポがあった。
昔は漫画家といえば東京というイメージだったけど、東北在住で活躍する作家さんて、結構多いものなのだなあ……
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コメント
コミックリュウ8月号掲載の鈴木みそ「僕と日本が震えた日」はもうごらんになりましたかー?
投稿: mura | 2011年6月26日 (日) 22時33分
muraさんようこそ~!
コミックリュウ、あまり見かけないのですが、鈴木みそさんも何か描いていらっしゃいましたかー!
探してきます……
投稿: 闇鍋奉行 | 2011年6月28日 (火) 00時30分
みそさん、読みました! あの日を、等身大の目線で綿密に描いてましたねー…ヨメさん、ちょっとたくましくなられてて驚きましたw
あと、絶望先生の作者の、東京都庁展望台で被災の紙ブログもおもしろかったです…
投稿: 闇鍋奉行 | 2011年7月 2日 (土) 09時40分