顔が覚えられない!
娘が2才くらいのころだろうか。私はある驚きを感じた。
すごい!
人の顔を認識してる!
人間関係を把握している!!!!!!!
☆ ☆ ☆
…いや、冗談ではない。
私は、小さな頃から難しい本ばかり読むし成績だけはいい子ではあったのだが…
人の顔を覚えられない
というのが大きな悩みであった。
覚えなければいけない、という気持ちはあるのである。
が、覚えるのに大変時間がかかるのだ。
小学校なら名札がある。それで認識できる。また、座席とその人の名前を関連づけることでなんとかできたりもする。
が、席替えがあったり、名札のない遠足のような場所ではものすごく不安であった。
比較的仲の良い子は大丈夫。特徴ある顔の子もなんとかなる。
が、どうしても何人か、はっきり認識できないままの子が学年末までいるし、近所の人や親戚も、なかなか覚えられない。
覚えてない、じゃすまない、失礼なことはわかる。
だから、そういう失礼をしないようにうつむき加減だったり、本を読みながら歩いたり(おかげで二宮金次郎と呼ばれていた)、人の顔を見ないようにさえした。
それでますます覚えられず、人間関係が築けなくなるのだ。
それでも、中学、高校くらいになると自分なりに工夫するようになる。
自分が、二次元ならとても認識しやすいことに気づいたのだ。
漫画やアニメのキャラクターならなんぼでも……はもちろん、苦手な人間の顔も、写真を落ち着いてよく見れば覚えやすい、ということに気づいた。
が、卒業アルバムを手に入れてから覚えても遅い。
遠足などの写真を、それも覚えていない男子の写真をじっと見つめているわけにもいかない。
なるべく人の多くない職場で、人とあまり触れ合わず、黙々と作業する仕事か、あえて不特定多数の人と浅い接客をする仕事しか、しようがないのは自覚した。
……が、今現在私は、「営業職」をやっている。よりによって、飛び込みをし、お得意様を作り、交渉し、という自閉症には絶対にできそうにない職だ。
そして数百人のお得意様を認識している。な、なんと、数百人もの顔も覚えているのだ!
最初は、場所とその人を結びつけるしかなかった。
が、あるとき街を歩いていて、とある方に声をかけられたのだ。時間帯も場所も違う、こんな場所で…
でも、なんとか思い出せた。ああ、あの店のご主人じゃないか…
この方の場合は、結構お顔に特徴があった。ジョージ秋山が描きそうな顔だったのだ。それで覚えていた。
私はそういう関連付けをすれば、ちゃんと人の顔が覚えられるのだ、と気づいた。
藤子不二雄が描きそうな顔、ちょっとおりも政夫に似た人、あらやだいえっさに似てるわ…そんな感じで顧客や飛び込み先を頭の中で整理し始めた。おお、なんか覚えられるぞ!
例えば、アイドルグループ「嵐」の場合、子供たちが小さい頃からバラエティで見てきたのにも関わらず、顔と名前が一致しない状態だった。
本格的に売れるようになって、濃い顔のマツジュンは、覚えた。
可愛い顔なのに知的な桜井くんも覚えた。
童顔だかおっさんくさいんだかわからない大野くんも覚えた。
…しかし、昔の番組でいつも恐怖スポットに駆り出され、涙顔が赤外線カメラでアップにされていた相葉くんと二宮くんは、…この二人の名前だけ覚えて、毎週アップを見ていたのにもかかわらず、最近までまったく認識できなかったのが……
「あ、二宮くんって、ハリセンボンの細いほうに似てる」
と気づいたら、どこにいても見分けられると自信がもてるようになった。
残る相葉君は、なかなか難しかったが、魚のウマヅラカワハギを捌いて刺身にしようとしたときに、なぜか相葉君の顔を覚えられた。…なぜだろう。
とにかく、私なりに頭の中で二次元化し、似顔絵を思い浮かべると覚えられるようになったのである。
今、私の意外な特技が「似顔絵」である。
正直、これで首がつながっているw
お得意様や、上会社の方の似顔絵を短時間で仕上げ、これがいろいろと役立っている。
ある社長さんなど、勝手に商標登録して商品化しているくらいである。
| 固定リンク
コメント
100円エコPCマーケット
メルマガに登録するだけで、なんとパソコンが当たるチャンスです!
詳しくは、ホームページをご覧ください!
投稿: パソコンプレゼントのチャンス!! | 2011年11月11日 (金) 18時33分