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2011年12月 7日 (水)

源氏物語って恋愛小説なの?

NHK「ヒストリア」を楽しみに見た。

話題の映画もあるとなって、また源氏物語ブームの予感。「あさきゆめみし」に続いて出崎統アニメの「源氏物語」映像らしきものが出たのには苦笑した。

…最初から、違和感…
まず、源氏物語を「恋愛小説」としたことだ。
それこそ、偏見。光る君がどの女性と関係を持つか、それは結構政治的な意味合いがあり、ただ好いた惚れたの問題では収まらず、登場人物たちの運命は変わっていく。
また、あれこれ間違いが目に付く。
末摘花は、中流貴族じゃないでしょ……超落ちぶれていても、王族の姫君。
あれでも、高嶺の花である。
上流貴族から受領階級に堕ちた空蝉と同レベルに語ってはいけない~><

「あんなエロ小説が古典だなんてw」
と息子も、光る君が次々女人を押し倒すの(NHK)を見ながら笑う。

エロ小説ちゃうわ!
そんなあからさまな描写などない。延々着物の描写ばかりで、女人の顔だちさえ、その空蝉と末摘花くらいしか出てこない!
「…いや、エロには顔は関係なくて…」
だから、そういう話も出てないので、エロちゃう!><
「こんなエロ本が今も古典とかいって持て囃されてるんなら、俺の持っているエロ同人誌も、未来には古典になるのかなあ」
…いや、それはむしろ浮世絵だぞ。おまえらの先輩が、あそこにいる。

平安貴族にとっては、詩歌管弦に優れ、雅なやりとりで有力な女性と関係を結ぶのは、スキルを身に付け出世するのと同義。完全に仕事の一部でもあり、政治なのだ。

今では私的なこととされている、結婚や出産、七五三や成人式のようなものが、宮中では大きな政治的案件なのである。

11月3日、秋篠宮家の悠仁殿下が七五三に相当する着袴の儀を迎えられたが、これに絶対に出席など関わらない姿勢を見せ、未だに祝いも言わないという東宮家にも、まさにその「政治的な意図」を感じる。

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