マシュマロ通信が帰ってきてた!
それは、コミックスのところにはなかった。
女性向けのグラフィック重視の書籍のところに3冊、立てかけてあったのだ。
駅の中にある小さな書店だが、ここは前々から山本ルンルンファンの臭いはしていた…
どう考えてもマイナーなんだけど、この小さなスペースにはルンルン本が必ず入っていたからだ。
分厚い、1500円もする本。
でも、買ってしまった。
あああああああああ!
書下ろし一編と、幻の単行本未収録話だああああああ!
この作品は、朝日小学生新聞に、まさに子どもらが小学生だった頃に連載されていた作品だ。
「オリオン街」で山本ルンルンの虜になっていた私は、この新連載に胸をときめかせていた。
山本ルンルンはまさに鬼才!
ポップでファニーな絵柄に、ちょっぴりの毒。
居心地のいいお菓子の家のような世界なのに、自分の子供の頃を振り返らせるような現実的なお話。
全然甘くないファンタジー。
その新連載となれば、期待しないわけがない。
で、ずいぶんオリオンよりもPOPだなあ、と思っていたら、アニメ化前提、さらにハウステンボスでは大掛かりな期間限定テーマパークをやる、ということだった。
単行本は、洋書のような体裁でオールフルカラー。
でも、小学生でも買いやすい価格設定だった。
もう、大ブレイク間違いなし、とずいぶん資金が投入された作品だったのだ。
…が、多くのファンがいたものの大ブレイクとまでいかずどこか空回り。
良作でも、資金回収ができないとなれば撤退されてしまう。
朝日小学生新聞の連載漫画は、期間ごとの交代制で、ちょうど子どもらが小学生でなくなる頃、購読をやめてしまった。マシュマロ通信は単行本で読めばいいや、と思ってしまったのが運のつき。
完結話を見ないまま、ずっと過ごしてしまったのだ。
それが読めて、感無量!
あの街が、学校が、愛すべきキャラクターが成長した姿を見られて…
★ ★ ★
個人的なことだが、連載当時これを読みながら主人公のサンディが、私をいつも叱責する上司に似ているなあ、と思っていた。
サンディは、学校新聞「マシュマロ通信(タイムス)」の鬼編集長。初期の頃はそのキツイ性格が目立っていた。
私のブログの初期には、その人にひどく罵られて落ち込んだ話が書かれているが、その人もまったく容赦なく「あんたなんか要らない!」「無能を障害のせいにしないで!」「こんな小学生でもできることもできないで恥ずかしくないの!」と私を叱責するのだ。
落ち込まないわけがない。
悔しい、ひどい、と思わないわけもない。
が、サンディは意地悪なわけではなく、より良い仕事をしたいだけなのだ。
子ども向けのその漫画を読みながら、私の問題点を冷静に眺められたし、きつい言い方をするその人に共感もした。
誰だって怒鳴って過ごしたいわけではない。
しかし要求される成果を出すためには、厳しい要求をしなくてはいけないのだ。
時に孤立するサンディの姿を通して、大の大人の私も学んだ。
そしてラストシーン。
あれ、サンディ、見た目もその人そっくりに……!
本当に個人的な感動なのでひっそりと書いておく。
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コメント
ご無沙汰ですm(_ _)m
「マシュマロ通信」懐かしい(*^o^*)!
うちにも二巻あります。
その頃家族ではまってて、行きましたよ!ハウステンボス(≧∇≦)
クラウドのぬいぐるみがUFOキャッチャーでしか取れないのがショックでした(T_T)
山本ルンルンさんの英語ふきだしの漫画は中学生新聞に連載中です。
投稿: みりょこ | 2012年2月19日 (日) 11時38分
みりょこさん、お久しぶり!
マシュマロ通信、お好きでしたか!
ハウステンボス、私も行きたかった~!!
クラウド着ぐるみが、別の意味で秀逸でしたよね…小さな子が泣き出すというw
投稿: 闇鍋奉行 | 2012年2月21日 (火) 20時57分