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2012年6月29日 (金)

黒柳徹子経済論

消費税率アップ決定。

酔った勢いで戯れに書く。

平成生まれのうちの子などは当然、「消費税」の時代しか知らない。
お金持ちも貧乏人も一律、「平等に」負担するのが消費税だ。

私の婚約指輪は、たしか37500円(うろ覚えだけど)。
当時は、所謂贅沢品にだけ税金が課せられていて、宝飾品はその値段までは無税。
それを越えると税金が加算されて、一気に5万円台になるのだ。
だから、その値段の指輪などがずらりと並び、次は一気に5万円台。
49800円の指輪などは、存在しなかった。
所得税も、高所得者ほど高かった。

「金持ちが多く払い、貧乏人はその恩恵に預かる」

というシステムだったのである。
それを、「平等に」と、消費税が検討された。賛否両論、侃侃諤諤、という時期があった。

そこに、超有名タレント・黒柳徹子さんが発言した。
「高額の報酬を得ても、それがほとんど税金にもっていかれてしまう。これでは面白くない」
そんな内容のことだったが、人気タレントの言葉に与論は大きく傾いた。
頑張れば頑張れるほど豊かになれる、それこそが平等だ、という勢いがついて、「消費税」が導入。当初は3%、そして5%になり、今に至った。

その是非についてはまあいい。

この税システムの変化が、社会構造を良くも悪くも変えた。
能力のある者、努力をする物は大成功して巨万の富を得、そうでないものはそれなりの生活。
勝ち上がりたければ努力すればいい……それもまた正論である。

が、黒柳徹子さんは、念願叶って報酬を税金にもっていかれずにすむ生活を得たのに、困ったことを言い出したのである。
「わたくし、100均にはまっておりまして」

100円と、消費税の3円やら5円やらを払うだけで、あんなものもこんなものも買えてしまう100均。
たしかに、凄い経営努力だし、魅力あふれる品揃えではある。
でも、そんなもの…と昔ながらの店で高いものを買っていた層も、ゴージャスで知られる
「黒柳さんもオススメなのなら!」と平気で安物を買うように流れていった。

その結果、デパートは閑古鳥。
商店街はシャッター街。
二言目には「費用対効果」で、国のため、街のために貢献しようなんていう商店は生き残れず、金銭的にも精神的にも貧しい国に、日本はなりつつある。

文化というのは、相応の階級がいなければ成り立たない。
かつては王侯貴族がパトロンとなって芸術や技術の向上を支え、戦後民主主義の時代は庶民もその役割をになっていた。

今、芸能人など高報酬を得られる人が、贅沢をしないでどうするよ!

震災直後、人気文筆家の林真理子さんは、こんな時に贅沢をするのは気が引ける…というようなことをエッセイに書いていたが、こういう時こそお金持ちは贅沢をする義務がある。
豪華な食事、洗練された服飾品…優れたものは、高いのだ。正当な金額を支払って、それを支持しなければ、日本はものの作れない国になる。
税率変わって得た収入は、大いに国内で贅沢をして還元してもらわないと!

震災後、私もいろいろ変わった。
とりあえず、金遣いが荒くなったw

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コメント

日本人は妬みが酷いですからね。
このままでは、全体的に貧乏になって、なんの影響力もない国に成り下がっていくでしょうね。

投稿: Newtype | 2012年7月 2日 (月) 17時54分

こんにちは。久しぶりの更新が読めて嬉しいです。

私は自分の子供たちに、昔の高度成長期やバブルのような贅沢をさせてやれないのが気になっていましたが、本人は地味な生活が当たり前の感覚なので拍子抜けしてしまいました。
私の実家は祖母が浪費家というか、父の兄弟のためにお金を持ち出してしまう人だったので、家の新築をあきらめその分消費する生活でした。けっこう贅沢な育ち方をしたと思ってます。
でも、当時の贅沢食であった寿司とステーキは今では廉価で食べられます。スニーカーも阿呆な値段を払わずとも高品質のものが買えます。コンビニデザートもおいしいですよね。

一方、間接税は余裕のある年金世代にも負担をしていただける課税方式ですが、その利点がTVで紹介されることは少ないです。

日本は安くて品質のいい物が多すぎて、贅沢をやめても不足のない国です。困ったものですねw

投稿: mura | 2012年7月 4日 (水) 07時21分

Newtypeさんお久しぶり~

妬んでる場合じゃないんですよね…よく、公務員は贅沢するなーとかいろいろあるけど、どこかが贅沢でもしてくれないと経済が回らず、巡り巡って、みんな貧乏な国になってしまう。金は天下の周りもの。お大尽さまカモーン!な空気にしないといけません。

あ、でも東京電力さんは値上げする前にボーナスカットくらいは当然。給料カットしろとまでは言いません。それでも十分に裕福なので、せめて東日本の農産物をしっかり買って美味しく食べて下さい。

投稿: 闇鍋奉行 | 2012年7月 4日 (水) 23時22分

muraさんようこそ~!

私も自分が享受出来たことくらいは…と思いつつ夢やぶれてますが、子どもらはちゃんと時代を読んでいて、私よりもしっかりしています。

>一方、間接税は余裕のある年金世代にも負担をしていただける課税方式ですが、その利点がTVで紹介されることは少ないです。

そのとおりですね!
高齢者は「わたしゃ年金暮らしだから…」と侘しがってないで「年金暮らしだから!」とうはうは美味しいものを食べ、デパートで良質なものを着て、孫に立派な雛人形でも買って日本産業や文化を支えていただきたいです。

投稿: 闇鍋奉行 | 2012年7月 4日 (水) 23時31分

 お久です。

 昔麻生総理でしたっけ?どこかのホテルのラウンジで飲んでいたというのを、バカなマスコミが「贅沢だ!」と吊るしあげていたことがありましたよね。

 でも一国の総理が、例えば「笑々」などで飲んでいたら、それこそ日本という国が世界の笑い物になりますよ。

 大体、ホテルは確かに高級感の漂った場所ではありますが、ホテルの従業員は普通の労働者なのですから、その人たちの生活は一体誰が支えるのでしょうか?

 また、公務員を選択する人というのは、基本的には家がお金持ちではない場合が多いのではないでしょうか?例えば鳩山兄弟が、若し東大に行くほど賢くなかったとしても、警察官や市役所職員になったりはしないと思うのです。

 今のままでは、オギャーと生まれた家が貧乏か裕福かで人生が八割がた決まってしまう気がします。

投稿: まろん | 2012年8月 9日 (木) 18時36分

まろんさんお久しぶりです~
野田総理でしたか、いきなり1000円カットのようなところで散髪して庶民アピールしてましたが、そりゃ違うだろと。
そんなことしたら、ただでさえああいうところに押されている理容業界に止めを刺してしまう。
早い、安い、のサービスのところはそれとして、じっくりと話をしながら優れた技術で、それに見合う代価を払ってサービスを受けることの重要さこそ、ああいう立場の人に実践して欲しい。
子どもたちが、「大人になったら頑張って、美味しい店で食べたり、ああいう店で買い物できるようになりたい!」と憧れられなければ、日本の未来はないでしょう…

投稿: 闇鍋奉行 | 2012年8月12日 (日) 08時27分

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