精神医療に明日はあるのか?
文藝春秋8月号の「天皇皇后両陛下の「主治医」としてという記事が、妙な方向に使われているようだ。
こちらの記事は、長年平成の皇室に医師として仕えた金澤一郎前皇室医務主管のインタビューで、両陛下のご病歴秘話に肉迫しながら、皇太子妃雅子様の治療に関して、大野裕医師との連携がうまくいかず、結果的に妃殿下の治療に失敗、そこに責任を感じる老医師の感想が述べられていた。
7月20日発行の週刊現代の広告には、
前代未聞!
週刊現代誌上で言い合いが始まっちゃった
雅子妃の担当医が天皇家の元主治医を大批判!
などという文字が踊り、東宮のラスプーチン・雅子妃の主治医とも個人的な友人とも、なんとも微妙な位置にある精神科医の大野裕医師の反論が載っているのというのだ。
仕事の移動の合間に読もう! と買ってしまった。
…まず、本当にこれは、大野氏本人の談話なのだろうか という印象を受けた。
これまで大野氏は、正式な東宮医師であるのかないのか、いろいろわからないままに、雅子妃の絶大な信頼を得、密室にふたりっきりで数時間こもる、オランダ静養にも同行、などと、その「親密」なことが報じられた人物だ。
…もうこの段階でどうなんだ……とか思うけど…orz
まあとにかく、ご病気になられた雅子様の病状を診るのはこの人だけ!
という前提のもと、雅子様の療養生活は続いた。
で、どう見ても回復どころか悪化の一途。
内親王殿下への異常なほどの干渉や、あのいじめ騒動。どう見てもおかしい公務のチョイスも「医師のすすめ」ということだった。最近は昼夜逆転とかなんとか……
金澤元主管は、両陛下の御病状については一家言あるとしても、雅子妃については「あの人についてはわかりません」という発言が少し前にあり、辞職に際してこういったインタビューに答えたのだが…
この記事には、自責の念は感じられても、妃殿下や大野医師への批判というのは、さほど感じられなかった。
が、週刊現代での大野医師の様子はすごいのだ。
まるで自分が責められた!自分が悪いんじゃないのに!と激昂するかのようだった。
本当に本人の声を聞いたのか、記者の偏見で煽ってるんじゃないか、という印象だ。
で、記事を読む。憶測だらけの記事ではなく、あくまでも大野医師のインタビューのような形式だ。
「(金澤氏の発言は)私が雅子さまの主治医であるということ以外、私や雅子さまに関する記述はいっさい、事実に反します」
…いや、驚いた。
ラスプーチンと揶揄されても、皇太子妃の愛人と疑われてもおかしくないような記事にも全く反応しなかったのに、そこはさすがの文藝春秋かw すごい勢いで金澤元主管に反論。
というか、「雅子様の主治医」は認めるんだ……むしろそこがこれまで曖昧だったのに。
で、ほかは全部嘘ーー!!!って、…文藝春秋の記事に、そんなに今現在報道されることとの乖離があったか????
金澤氏は、週刊誌の取材は受けない、と突っぱねながらも
「僕が言ってるのではなく、周りのみんなが言っていることだが、基本的に大野氏の主治医就任以後、(雅子妃の)病状は変わってないよね」とコメント。
……氏が責任逃れで言うというよりは…正直、私もそういう感想だからなあ…
何年も回復の兆しー!なんて女性週刊誌で書かれていても、ちょっとご機嫌でいただけで、実際には厳しい皇太子妃の道から外れる一方。
好きなことをするだけならご機嫌。
皇太子妃としての義務は不機嫌になるのだからさせない。
今日ご機嫌なら、いいじゃないか。
……という視点であれば、「皇太子妃としての回復」ではない、と言いたくなる。
☆
私事だが…というか、ここは別に皇室ブログではなく、病んだ自分と我が家の話を書くところなんだけどw
不登校暴力息子については、今は詳細を避けるけど、「いいシナリオ」にいけそうだ。
が、私とあの夫の子にしては奇跡的に健常児! と思っていた娘の病理がいろいろ出てきて、学校の勧めもあり、今心療内科に月に一回通っている。
漫画などで話題のクリニックで、カウンセリングで楽しく話をして、私も娘と電車で遠出して、ついでに食事や観光を楽しみ、前向きにこの通院を楽しもう! と思っている。
…のだけど、時々思う。
娘は、自分が学校や家でどういう奇行をしているのかを話していないという。
親の私が呼ばれるかと思ったがそんなこともなく、私はただ娘に付き添い、目玉が飛び出る金額を払い、見守るだけだ。
息子もそうだが、…いや、私もそうなのだろうが…娘は、対外的には完璧に賢く、大人びて、今どき珍しいくらい礼儀正しく、敬語もばっちり!な良い子を演じる。
「あなたは大人びていて、同年齢の子達の中では浮くんでしょう、と言われた♪」とご機嫌な娘。それはよかった。
けど、自分自身の異常行動を話もしないし、カウンセラーも医師も病名などを言わない。
親に話も聞かないから、何もわかりようがなく、ていうか、そんな良い子がなんでこの病院にくるのか?という話にもならないのか。
少なくとも息子のときは、やはり親の話を聞いてくれなかったがw息子が完璧に好青年を演じているのに有名大学病院の精神科医が「もういいですよね」と切り捨てたのだ。
あの時は、息子の方がその日本有数の大学病院の精神科に見切りをつけていて、「あんなところに行ってもなんにもならねーよ」と、爽やか好青年を演じたのだった。
かといって、家庭内暴力が収まるわけではないし、最初は「なんという優秀な少年!」と絶賛していた学校も、もう早く縁を切りたい…という状態で、ああ、警察も児童相談所も臨床心理士も精神科もない、夫も逃げた、母親の私しか、この子を見守れないんだ…誰も頼れないんだ…と思い知ったが、とりあえず通院の時間と診療費は浮いたよなあ…
今日の週刊現代の記事で、一応マスコミでもよく出る有名精神科医の大野先生の言葉というのに、また別の衝撃を受けた。
「心の病はきわめて治療が難しい。それは一般の患者さんも同じです。その辺をご理解いただけていない方々が『良くなっているのか、いないのか』と性急に、いろんなことをおっしゃっているようですが、一概には申し上げられない難しい病気なのです。長い目で見守っていただきたい」
…うーん、理屈ではわかる。
だけど、実際に、重い立場の雅子様とか、優秀すぎるけどw出席日数がやべえよな娘にはそんな悠長なことも言ってられず、国民として家族として不安の方が噴出だ。
正直、うちの娘の凄まじい脱毛や、重すぎる生理痛で、賢くてもなんでも学校に行けない状態をなんとかしてほしいと縋っているのに、なんのヴィジョンも示されないまま「次のご予約は♪」なのってどうなのよ…というところに、これか。
…難しいのは、わかる。
……わかっていたつもりだった。
今日の記事の大野医師のコメントを読んで、精神科医というのは、
治らないことを前提に、
ありもしない「回復」をちらつかせながら
いかにそのなまけものから金を搾り取るか
という仕事なのかな、という考えがよぎった。
そう思わせる記事だった。
…ねえ、どこの精神科医が、「雅子様を治せる」の?
最近のコメント