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2012年7月21日 (土)

精神医療に明日はあるのか?

文藝春秋8月号の「天皇皇后両陛下の「主治医」としてという記事が、妙な方向に使われているようだ。

こちらの記事は、長年平成の皇室に医師として仕えた金澤一郎前皇室医務主管のインタビューで、両陛下のご病歴秘話に肉迫しながら、皇太子妃雅子様の治療に関して、大野裕医師との連携がうまくいかず、結果的に妃殿下の治療に失敗、そこに責任を感じる老医師の感想が述べられていた。

7月20日発行の週刊現代の広告には、

前代未聞!
週刊現代誌上で言い合いが始まっちゃった
雅子妃の担当医が天皇家の元主治医を大批判!

などという文字が踊り、東宮のラスプーチン・雅子妃の主治医とも個人的な友人とも、なんとも微妙な位置にある精神科医の大野裕医師の反論が載っているのというのだ。

仕事の移動の合間に読もう! と買ってしまった。


…まず、本当にこれは、大野氏本人の談話なのだろうか という印象を受けた。

これまで大野氏は、正式な東宮医師であるのかないのか、いろいろわからないままに、雅子妃の絶大な信頼を得、密室にふたりっきりで数時間こもる、オランダ静養にも同行、などと、その「親密」なことが報じられた人物だ。

…もうこの段階でどうなんだ……とか思うけど…orz


まあとにかく、ご病気になられた雅子様の病状を診るのはこの人だけ!
という前提のもと、雅子様の療養生活は続いた。

で、どう見ても回復どころか悪化の一途。
内親王殿下への異常なほどの干渉や、あのいじめ騒動。どう見てもおかしい公務のチョイスも「医師のすすめ」ということだった。最近は昼夜逆転とかなんとか……

金澤元主管は、両陛下の御病状については一家言あるとしても、雅子妃については「あの人についてはわかりません」という発言が少し前にあり、辞職に際してこういったインタビューに答えたのだが…

この記事には、自責の念は感じられても、妃殿下や大野医師への批判というのは、さほど感じられなかった。

が、週刊現代での大野医師の様子はすごいのだ。
まるで自分が責められた!自分が悪いんじゃないのに!と激昂するかのようだった。

本当に本人の声を聞いたのか、記者の偏見で煽ってるんじゃないか、という印象だ。

で、記事を読む。憶測だらけの記事ではなく、あくまでも大野医師のインタビューのような形式だ。

「(金澤氏の発言は)私が雅子さまの主治医であるということ以外、私や雅子さまに関する記述はいっさい、事実に反します」


…いや、驚いた。

ラスプーチンと揶揄されても、皇太子妃の愛人と疑われてもおかしくないような記事にも全く反応しなかったのに、そこはさすがの文藝春秋かw すごい勢いで金澤元主管に反論。

というか、「雅子様の主治医」は認めるんだ……むしろそこがこれまで曖昧だったのに。
で、ほかは全部嘘ーー!!!って、…文藝春秋の記事に、そんなに今現在報道されることとの乖離があったか????

金澤氏は、週刊誌の取材は受けない、と突っぱねながらも
「僕が言ってるのではなく、周りのみんなが言っていることだが、基本的に大野氏の主治医就任以後、(雅子妃の)病状は変わってないよね」とコメント。

……氏が責任逃れで言うというよりは…正直、私もそういう感想だからなあ…

何年も回復の兆しー!なんて女性週刊誌で書かれていても、ちょっとご機嫌でいただけで、実際には厳しい皇太子妃の道から外れる一方。
好きなことをするだけならご機嫌。
皇太子妃としての義務は不機嫌になるのだからさせない。

今日ご機嫌なら、いいじゃないか。

……という視点であれば、「皇太子妃としての回復」ではない、と言いたくなる。

私事だが…というか、ここは別に皇室ブログではなく、病んだ自分と我が家の話を書くところなんだけどw
不登校暴力息子については、今は詳細を避けるけど、「いいシナリオ」にいけそうだ。
が、私とあの夫の子にしては奇跡的に健常児! と思っていた娘の病理がいろいろ出てきて、学校の勧めもあり、今心療内科に月に一回通っている。
漫画などで話題のクリニックで、カウンセリングで楽しく話をして、私も娘と電車で遠出して、ついでに食事や観光を楽しみ、前向きにこの通院を楽しもう! と思っている。

…のだけど、時々思う。

娘は、自分が学校や家でどういう奇行をしているのかを話していないという。
親の私が呼ばれるかと思ったがそんなこともなく、私はただ娘に付き添い、目玉が飛び出る金額を払い、見守るだけだ。
息子もそうだが、…いや、私もそうなのだろうが…娘は、対外的には完璧に賢く、大人びて、今どき珍しいくらい礼儀正しく、敬語もばっちり!な良い子を演じる。

「あなたは大人びていて、同年齢の子達の中では浮くんでしょう、と言われた♪」とご機嫌な娘。それはよかった。

けど、自分自身の異常行動を話もしないし、カウンセラーも医師も病名などを言わない。
親に話も聞かないから、何もわかりようがなく、ていうか、そんな良い子がなんでこの病院にくるのか?という話にもならないのか。

少なくとも息子のときは、やはり親の話を聞いてくれなかったがw息子が完璧に好青年を演じているのに有名大学病院の精神科医が「もういいですよね」と切り捨てたのだ。

あの時は、息子の方がその日本有数の大学病院の精神科に見切りをつけていて、「あんなところに行ってもなんにもならねーよ」と、爽やか好青年を演じたのだった。
かといって、家庭内暴力が収まるわけではないし、最初は「なんという優秀な少年!」と絶賛していた学校も、もう早く縁を切りたい…という状態で、ああ、警察も児童相談所も臨床心理士も精神科もない、夫も逃げた、母親の私しか、この子を見守れないんだ…誰も頼れないんだ…と思い知ったが、とりあえず通院の時間と診療費は浮いたよなあ…

今日の週刊現代の記事で、一応マスコミでもよく出る有名精神科医の大野先生の言葉というのに、また別の衝撃を受けた。

「心の病はきわめて治療が難しい。それは一般の患者さんも同じです。その辺をご理解いただけていない方々が『良くなっているのか、いないのか』と性急に、いろんなことをおっしゃっているようですが、一概には申し上げられない難しい病気なのです。長い目で見守っていただきたい」

…うーん、理屈ではわかる。

だけど、実際に、重い立場の雅子様とか、優秀すぎるけどw出席日数がやべえよな娘にはそんな悠長なことも言ってられず、国民として家族として不安の方が噴出だ。

正直、うちの娘の凄まじい脱毛や、重すぎる生理痛で、賢くてもなんでも学校に行けない状態をなんとかしてほしいと縋っているのに、なんのヴィジョンも示されないまま「次のご予約は♪」なのってどうなのよ…というところに、これか。

…難しいのは、わかる。

……わかっていたつもりだった。

今日の記事の大野医師のコメントを読んで、精神科医というのは、

治らないことを前提に、
ありもしない「回復」をちらつかせながら
いかにそのなまけものから金を搾り取るか

という仕事なのかな、という考えがよぎった。

そう思わせる記事だった。

…ねえ、どこの精神科医が、「雅子様を治せる」の?

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コメント

私は4年半医者からうつで投薬を受けたが悪くなっていった。やめた途端にかなりの症状が改善された。
精神科医はそもそも仮定の病気を決定として扱っているので科学的ではない。
参照他
精神科医の犯罪を問う
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/MYBLOG/yblog.html

投稿: | 2012年7月21日 (土) 10時24分

名無しさん、ようこそ~
とても参考になりました。

投稿: 闇鍋奉行 | 2012年7月21日 (土) 10時49分

ご無沙汰です。娘さん心配ですね。目の玉の飛び出るような金額とはカウンセリング料でしょうか?

親からの聞き取りがないのは不思議ですが、娘さんの気になる病状については、闇鍋さんが手紙などでこっそりお知らせする事はできないのでしょうか?


ただ思春期特有の病状に関しては時間はある程度かかるとは思います。うちの息子は児相の児童心療内科5年目です。


私は不登校カウンセリング(教育委員会主催なのでタダ)や児相のケースワーカーさんに話を聞いてもらっていましたが(これもタダ)精神科医の当たりはずれはとても難しい問題で、ある人に合ったから自分に合うかというと、これがまた難しい話で、ある意味「運」でしょうか。


雅子さまに関して言えば、ご病気の名の元、この上なく自由にお過ごしのご様子なので、完治にはほど遠いと思われます。


投稿: みりょこ | 2012年7月24日 (火) 06時21分

みりょこさんお久しぶり~!

目の玉が飛び出る、というのは私の貧乏ゆえです…計5000円程度です…+交通費や食事、お買い物で自分としては月一度の贅沢。
…まあ、本人も自分も楽しんでますので、それはいいのですけれど、こういう未成年者のカウンセリングで、親が納得できる情報がないのは辛いものです。

よほど親には言えない…という話があるとも思えないんですけど…

また、私の方に問題があるんじゃ…と、家族割引なんかを期待してしまう…
でも実際、家族割引必要じゃないでしょうかね…
お金の問題だけではなく、誰かの不調は、実は父親とか母親とかの病理っていうこともあるでしょう。
家族まるごとパック、必要だと思います。

雅子様に関しては…これ以上ないくらいフリーダムで、現状がベストだとしか思えません。

投稿: 闇鍋奉行 | 2012年7月25日 (水) 00時20分

ご無沙汰しております。
ときどき、お邪魔しているものです^^

うちも娘が精神科通いしてましたが、びっくりする金額(管理人さまと同じくらいです)を月に2~3回、薬を飲むと余計に症状は酷くなり、「もう、病院に行くのはいやだ!」と娘が言うので病院を辞めたところ、症状が急激に改善し、元気に学校へ行ってます。世の精神科医、臨床心理士、スクールカウンセラー、NPO相談員たちから「一番辛いのは娘さんなのですから、貴方がしっかりして娘さんの辛さを考えてあげなさい」と言われ続けて数年。

わかってるけど、もうそのセリフは聞きたくない気持ち。精神科の通院は娘が拒否してるので、「お母さん、ひとりで来て」と言われてますが、行くと落ち込むので、行きたくないのです(´Д`|||)

最近は、「フロイト先生のウソ」とか精神分析に疑問を呈する本をいくつか読んで、妙に納得しております。

投稿: ままみ | 2012年7月25日 (水) 08時18分

ままみさんようこそ~!
月に2~3回あの金額…庶民には厳しいですね…
しかも薬を飲むと悪化するって、それじゃ不安も増してしまいます。
心の問題は難しい。
それは本当にわかる。
だけど、一体どうしたら医師や機関と信頼関係が持てるのか…

結局、本人と家族にいろいろ覚悟を要求されているような気がします。どこも、救ってくれるような甘い話はない! せいぜい話を聞いてくれるだけ!

それならそれで、そう説明してくれたらまだ納得するんですけど…

問題を抱える人と家族にとっては、ただひたすら救いを求めているだけなのに、それに応えられる人はいない…

メンタルクリニックに「家族まるごとパック」があっていいと思うんですけどね…逆に、そうでないと問題解決はできない。

投稿: 闇鍋奉行 | 2012年7月25日 (水) 22時17分

以前お邪魔した名無しです。
新手の新興宗教と思ってくれて結構ですが、せめて以下のサイト等で服用されている薬の情報だけ確かめていただきたいと思います。
http://www.info.pmda.go.jp/
このサイトで薬品名を入力すれば日本で処方されている薬は出るはずです。こちらのサイトが信用できなければ製造会社名も出るはずなので、そちらのHPでも薬の情報を見ることをお勧めします。
副作用の多さに驚くと思います。症状が薬の副作用であっても医師もカウンセラーも同じでDSMという診断ツールを使っているのため、病気の症状だという診断しかしません。

以下は一例で、パキシルの取扱説明書(メーカー純正でグラクソクライン社HPから閲覧、ダウンロードできます。)
http://glaxosmithkline.co.jp/medical/medicine/item/paxil_tab10/paxil_tab10.pdf

副作用の部分を是非、服用前後と比べてみていただきたいと思います。周りの方から見て当てはまるものとご本人の方しかわからないものもあると思われます。

投稿: | 2012年8月30日 (木) 19時20分

名無しさん、ようこそ~
サイト、お気に入りに入れさせていただきました。
死んだ弟は薬漬けだったようですが、息子も娘も、これといった薬は処方されておらず、まあ自分たちで乗り切れ、ということだと思っております…

ただ、娘をメンタル系ではなく内科に連れて行ったら、登校前の吐き気、腹痛についての対症療法として薬を処方されました。
今は、薬についての情報がプリントされ、渡されますが、たくさん出された薬の情報を見てびっくり。
ほとんどの薬の副作用に、吐き気や食欲不振があるというw
たしか、吐き気で学校に行けないというので医者に行ったのにw

事実は漫画よりも奇なり、です。

投稿: 闇鍋奉行 | 2012年8月30日 (木) 22時51分

1年半前の記事ですが、お嬢さま今は大丈夫ですか?
今も生理痛の症状が余りにもキツイようでしたら、お母様が婦人科に行き、低用量ピルを出してもらえばいいのでは?
ホルモンによる感情の波も抑えられますしね。

投稿: | 2014年4月12日 (土) 15時10分

名無しさん、ようこそ~!
二人で婦人科に行くなどもしましたが、特に異常は無く漢方薬を出されても本人飲まずw「バイトは行けるけど学校には行けないんだから自分の気持ちの問題なのよ♪」とさらっと言われました。
また、この日記を書いた直後、クリニックから「特に問題もないし、金銭的負担もあるでしょうからもう通院しなくてもいいのでは」と言われたようです。まさかここを読んだわけでもないでしょうが…w

投稿: 闇鍋奉行 | 2014年4月14日 (月) 06時53分

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