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2012年9月27日 (木)

うちの息子、どうでしょう?

昔、山下達郎の愛弟子・村田和人はこんなことを言っていた。

「達郎さんが、100のうち99NOと言って、1YESと言うと、なんていい人だ、と言われる。
 僕が100のうち99YESと言って、1NOと言うと、あいつ意外と冷たい、と言われる」

ちょっと気難しい系の山下達郎と、見るからにいい人系で、おおらかな村田和人の対比が面白かった。


さて、我が家のいろいろあった息子だが、最近の絶賛ぷりといったら凄い。
仕事関係のすべての人たちから
「なんという好青年」
「こんな有能な子がいるとは」
「落ち着いて、大人びて、気が利いて…」
「あのトークは凄い」

…一応、事情を知ってもらっているので社交辞令もあるのかなあと思いつつ、私も息子の仕事っぷりをそっと明子姉ちゃんのように見守って
「うちの子凄いわー*・゜(n‘∀‘)η゚・*:」という親バカなので…

ご近所さんだって、いつうちが凄惨な事件現場になるか、という状態だったのに、最近は会う人ごとに
「挨拶をきちんとするし、荷物を持ってくれようとするし、なんていいお子さん!」と声をかけてくださる。

まことにご近所の方々には感謝しきれない。
あれだけ大騒ぎを繰り返し、家族全員ブッ壊れ、騒音などのご迷惑をかけたのに、責め立てずに本当に温かく見守ってくださっていた。

お陰様で、自分の能力に溺れることなく、空気を読み、適切な判断ができる青年になりました・゜・(ノД`)・゜・

こんなにも真面目な好青年なのに「職務質問」の標的の息子。


最近ネットで、「警官を見て目を逸らすと職質される、『お疲れ様です♪』などとにっこり挨拶すれば大丈夫」という話を聞いて、息子にそう言ってみた。

「はあ? 目を合わすもなにも、後ろから声をかけられるんだが」

…そ、そうか…
背面から何か怪しいオーラを発していたか…
おまけに、深夜のバイトから帰ろうと真っ暗な店頭で自分の自転車にまたがっただけで、複数の警官や白バイに囲まれたんだっけw

で、警官と目が合って「お疲れ様です♪」と声をかけたところで、やっぱり職務質問されそうなんだよね…
髪も短く、素朴な服装の、好青年風なのに…

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2012年9月 8日 (土)

可愛い子には、レジを打たせろ

かつて、蓄えも何も無くなった私が、こどもふたりとの生活を守るためにやり始めたのは、まずはレジの仕事だった。

高校生時代、それは「主婦でも高校生でも出来る」…まことに失礼な話だが、誰でもできる簡単なお仕事とされていた。私は高校一年生でそれを始め、そこからいくつかのバイトを経験したし、育児が一段落した主婦としても、それが適当だと思われた。

…が、世の中いろいろ変わっていたようだ。

高校生でもできるとされていたレジが、今はバイトは触るななどと言う店もある。
とある仕事先では、正社員採用のときよりもハードルが高い能力テストと地獄の研修を求められた。
主婦しかいないだろう、と思われたその採用試験には、男性も多くいた。
学歴が無いに等しい私も、この程度の常識テストは容易かったし、パソコンの前に座らされてもまったく動じなかった。めでたく採用通知が来て、数人の仲間と研修に入ったが、ひとりが脱落した。

…あのう、今はバーコードをピッだし、釣り銭も出るよね…?

私が初めて使ったレジは、商品の値段を確認して入力、記憶している商品コードを入力、という形でようやく商品の計算が出来た。サッカー(商品梱包)も、当たり前にやっていた。

ついでに、最初のバイト先のハンバーガーショップでは、「そのレジ、釣り銭計算できないから、暗算してね♡」
と言われた。はい、とそのまま素直に働いた。

1年半くらいで、実はそのレジ、ちゃんと釣り銭くらい計算できたのだけど、バイト先の先輩に当たるバイトさんが中学の同級生で、店長も私の通学する高校に嫉妬していて…要は、嫌がらせにあってたのだと気づいた。

…とまあ、そういうことも含めて、レジという仕事はいろいろ社会勉強になる仕事である。

ただお金の計算をするだけではない。
目の前には大抵お客様がいらっしゃるし、それはいろいろな方がいらっしゃる。
とんでもないことをおっしゃる方、お年を召して小銭を出すのに時間のかかる方、荷物を運ぶのも困難な方、いとけない御子様、あらそんなに買ったかしら、じゃあこれとこれを抜いて頂戴、と山のようなお買い物の精算をやり直させる奥様……
お客様それぞれにご満足いただきつつ、迅速に、丁寧に、間違いのないように処理をしていく。
「あら、このポイントカードってなんなの?」
というような質問に答えつつも、またクレームをおっしゃるお客様の対応にも、並ぶお客様にご迷惑をかけずスムースに処理するようにしなくてはいけない。

お金の計算、管理は当然だ。

ピン札など、くっついて数えにくいこともある。レジから出すときに数え、手元で素早く確認し、さらにお客様の目の前でわかりやすく数えてみせ、お客様が財布に札をしまうタイミングで小銭を数え、絶妙のタイミングでそれを渡し、腰から上半身をきっちりまっすぐに曲げるお辞儀で謝意を示す。

あの頃泣いていた息子だが、3年のうちに完璧なレジの鬼になっていた。

今日、ちょっと仕事についてあれこれ話したのだが、レジという仕事は、まことに奥深いということで合意した。

1円足りとも違ってはいけない計算やお金の管理。
目の前にいらっしゃるお客様に信頼をいただき、またお越しいただくために礼を尽くす。

簡単だろう、とたかをくくってはいけない。

「この人、レジを打ったことないでしょう」と、人を測ることさえできてしまうw

実のところ、息子はレジ経験などが豊富で今の職場の問題点がありありと見えてオーナーに再三話しているのだが、オーナーはそういう経験がないと見え、まったく必要なことには応えてもらえないのだという。

不満を言うばかりではどうにもならないので、息子は息子で改革を進めているのだけど…レジの仕事を甘く見てはいけない。
これをきちんとさせる環境を整えないと、人なんか使えないぞ、と。

そしてお互い、若い高校生くらいのうちにレジのお仕事をして、いろいろ社会を学べてよかったね、と話が盛り上がってサンシャイン牧場どころではないかった。

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