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2012年11月21日 (水)

我が家の紛争

なんだか最近調子が悪く、いろいろ判断力などを失っている気がする。

急に思い立ってイーモバイルに入り、相次いでタブレットPC、ノートブックPC、7インチタブレットを買ってしまったのだ。

まあ、正気でないのは昔からだけど…

それでも、中古で激安の掘り出し物をゲットしたあたり、まだ大丈夫だな。

これには子どもたちも強い関心を持ち、品物選びやセットアップ、基本的な使い方などを私にアドバイスし、手を貸してくれた。

ああ、子どもって、生んでおくものね。

出産から新生児、乳幼児、幼稚園…本当にいろいろあったのだけど、今は子どもたちこそが私の支えだ。

「ただいまー。『私の』タブレットはどこー?」

娘が言う。はあ?
「『私の』タブレットはどこ?」

タブレットって、ブランド名が「ICONIA(アイコニア)」というので、FF:Uのシドに習いメカに女性名をつける私が「あいこちゃん」と呼んでいる、あれのこと?

「あれはママのよ」
「あたしの方が、うまく使いこなしてるから」
「アムロ・レイかあんたは」

そう、娘はこのあいこちゃんを買う時に一緒に店についてきて、実際に手に取り、使い方を私に見せつつあれこれとアドバイスしたのだ。その時、つぶやいていた。

「…おかんは使いこなせない…いずれ私のものになる…( ̄∀ ̄)」

で、私が目を離したすきに
「ふはははは!Twitter登録してやったわ!ニコニコ動画も、私のアカウントを入れてやったわ!」と高らかに叫んでいた。
おいおいあんたのログ、見放題だな??

大体娘は、「実効支配」のスペシャリストなのだ。

昔、息子にコットンのパーカーを2着買ってやったことがある。どちらも息子好みの色柄で、春や秋に使いやすいものだと思ったのだが、引きこもり状態に近かった息子は、関心を示さなかった。

それを、娘がお気に入りにした。今もメンズ服の方が好きな娘は、それをかっこよく着こなし、女子をメロメロにしていた。

ところが最近になって、息子がパーカーの所有権を主張してきた。
「通勤に、あのパーカーが一番いいんだ」
娘が反論。
「あれはずっと私が着ていたのだから、私のだ」
「いや、俺が買ってもらったものだし」
「着ていたのは、私だ。さあ、『私の』パーカーで出かけてくるわ」

娘はまったく譲らず、お兄ちゃんのパーカーを実効支配。

うわー、こりゃ私のあいこちゃんも取られかねない!

息子は、7インチの方に秋波を送っていて、「おかん…これ、俺に売ってくれない…?」と言ってくる。息子は上品だなあ…娘には勝てそうにないなあ…

実効支配有利?国際司法裁判所が…http://sankei.jp.msn.com/world/news/121120/erp12112011080000-n1.htm

娘は図々しいだけではなく、本当に凄いと思う。

今日も夜遅く帰ってきたところで知り合いに失くしものの相談をされ、夕食も食べず出かけていった。暗い道を一緒に探してやり、いろいろアドバイスしてあげた挙句、自販機で温かい飲み物を買って「寒いでしょ。これ飲んで帰りな」と女の子を帰したらしい。

かっこいいなあ…私には絶対に真似できないわあ…

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2012年11月 7日 (水)

親は子のために尽くすもの

昔から、説話では親孝行の話が好まれる。

というのは、実際には親孝行をする子は希で、親が子に尽くしてばかりで、それは生物として自然なことだから。
だからこそ、普通はありえない親孝行の話が喜ばれるのだ
という話をどこかで読んだ。
実際、動物だって命懸けで子を育て、時には命と引き換えに…というものもいるけど、子が親に尽くすなんていうことはない。巣立ったら、それまでだ。
コメントをいただいたおかげで、自分の古い日記を読み返す機会を得た。
息子の盗癖に一番悩んでいた頃の日記だ…年々巧妙に、狡猾になる…おまけに身体も頭脳も自分より高スペックな息子との戦いの日々。
あー、こんなこと、すっかり忘れちゃってたなあ…今は笑い話だと言えるということが幸いだ。

しかしまあ、異常な日々だった。安い鍵をつけていたら開かなくなってしまい、病院で「すみません、ハサミを貸してください!」と顔を真っ赤にしながら財布の入ったポーチを切り裂いたっけ。
バッグを枕にしていたせいで、デジカメの液晶が割れた、とかもあったなあ。
で、そんな無茶な姿勢で寝ていた結果、
頚椎版ヘルニアになってしまった。
指の痺れがひどくて小銭を掴むのも難しいし、紙をめくるのもしんどい。
文字を書くと思いもよらぬ方向に筆が滑ってまともにかけない。
パソコンの入力も変な動きをしてタイプミスをする。
ろれつが回らなくなり、目はかすみものが二重に見える。
記憶もまともにできず、人が何を言っているのかわからない…
脳梗塞の兆候と似ていたため、慌てて脳神経外科に行ってしっかり調べてもらったら、首の骨が本来のカーブを失ってストレートネックになっており、そう診断された。
治療法もなにもない。痛み止めや塗り薬を出してもらい、枕選びについて講習されただけだった。
確かにここ数年、枕を使わず適当に寝ていたように思うが、バッグを枕にしていた頃の首の痛さを思い出した。明らかに無茶な姿勢だった。
今、寝具を見直し、少々お金をかけてもまともな姿勢で眠れるように頑張っているが、一朝一夕で直るものではないだろう。
まだまだ、子供のためにも自分の老後のためにも働かなくてはいけないのに、会社には迷惑をかけどおし、罵られっぱなしで辛い…
息子がいま、信じられない程優しく私を支えているのが救いだ。
あんたのせいでこうなった、などとは言っていないのだけど……
親が子に尽くすのは当たり前だが、人間は子が親に尽くす唯一の生物、ということなんだろうなと、最近思う。

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