なぜ、雅子様が批判されるのか
週刊文春で、林真理子さんはじめ多くの方が雅子様について寄稿、大特集をしていた。
林真理子さんの、「肉声でお話しになる時が来た」という意見には概ね同意する。
しかし文中、雅子様がなぜ批判されるのか、について、ちょっと反論したい。
「公務は欠席でも、ホームパーティには出る」というようなことが批判されて気の毒……たしかにそれはそうだ。
精神的に参っていらっしゃる方が仕事を休み、気の置けない友達や家族と楽しいときを過ごすことの、どこが悪いのか。
☆
2006年3月、私は料理をしながら夕方のニュースに耳を傾けていた。
「皇太子妃雅子様と愛子様が、妹の池田礼子さんと東京ディズニーランドに出かけられ…」というアナウンサーの声に、私は驚いた。
雅子様といえば、心の病気療養中。せっかくお忍びで愛子様と静かなひとときを楽しまれたというのに、それをマスコミが暴き立てるとは!
雅子様といえば、心の病気療養中。せっかくお忍びで愛子様と静かなひとときを楽しまれたというのに、それをマスコミが暴き立てるとは!
怒りに震えながらテレビ画面を見て、私は唖然とした。
お忍びどころか、お手振りしておいでだった……
一瞬のことではっきりとしないのだけど、雅子様と、複数の女性が手を振っていた。え、まさか妹の池田礼子さんも、皇族きどりで手を振ってたの???
一瞬のことではっきりとしないのだけど、雅子様と、複数の女性が手を振っていた。え、まさか妹の池田礼子さんも、皇族きどりで手を振ってたの???
後に、このディズニーランドおでましが、お忍びどころか一般客を締め出して人気アトラクションやショップを独占するという、「皇太子妃として」の皇族特権を振りかざしたものだったと知り、また愕然。
子どもの頃、皇族のお子様たちは、気軽に両親と遊園地に行くこともできず、かわいそうだと思っていた。人前ではいつも上品にしていないといけないし、もちろん御用邸があって、庶民のレジャーとはまるで違う世界があるのだろうけど、俗っぽい楽しみができないのはお気の毒だと。
子どもの頃、皇族のお子様たちは、気軽に両親と遊園地に行くこともできず、かわいそうだと思っていた。人前ではいつも上品にしていないといけないし、もちろん御用邸があって、庶民のレジャーとはまるで違う世界があるのだろうけど、俗っぽい楽しみができないのはお気の毒だと。
だから、紀宮様がお友達とお忍びでディズニーランドに行かれた、なんていう話にはちょっと救われたものだ。皇太子ご夫妻であるご両親とは無理としても、お友達と、僅かな御付を連れて、普通に列に並び、……このときばかりは内親王殿下ではなく、一人の女の子として夢の世界を楽しまれた。これに、文句を言う人はいないと思う。
あれほど有名なお方だし、庶民のように列に並べとは言わない。
あそこは、VIPのために並ばず入れるルートもある。
庶民が一緒に遊びながら、もしも「あっ雅子様!」と気づいたとしても、騒ぎ立てるのは野暮。それこそ温かく見守り、ともに楽しいときを過ごした、と誇りに思い、雅子様と愛子様がつかの間でも羽を伸ばされたのなら、十分美談だったと思うのだけど……
以後、雅子様の豪遊はしばしば話題に上る。
庶民が一緒に遊びながら、もしも「あっ雅子様!」と気づいたとしても、騒ぎ立てるのは野暮。それこそ温かく見守り、ともに楽しいときを過ごした、と誇りに思い、雅子様と愛子様がつかの間でも羽を伸ばされたのなら、十分美談だったと思うのだけど……
以後、雅子様の豪遊はしばしば話題に上る。
一応、皇族方だって外食を楽しまれることもあるし、レジャーだって楽しまれる。私的な活動だって、されている。
だけど、それには一定のルールがあるのだ。
雅子様の「私的なご活動」は、たしかに目に余る。公私の区別がついておらず、また目立たないように遊ぶということもおできでない。
雅子様の「私的なご活動」は、たしかに目に余る。公私の区別がついておらず、また目立たないように遊ぶということもおできでない。
「皇太子妃として」ものものしい警備に守られ、交通規制が行われ、豪華なホテルは貸切。
ご静養のたびにいちいち駅前で手を振るし、渋滞が起きたの、住民にいろいろ注文がされたのと、話題になってしまう。
一方で、「公務への復帰」を目指し、活動をされる雅子様。
一方で、「公務への復帰」を目指し、活動をされる雅子様。
私が次に驚いた報道は、チャールズ皇太子夫妻が来日したとき、突然顔を出されたときだ。
雅子様の英国王室への執着は凄まじく、「アタック」に等しかった。
ウイリアム王子の結婚式にも、並々ならぬ情熱で出席を希望されたことも、よく報道された。
ウイリアム王子の結婚式にも、並々ならぬ情熱で出席を希望されたことも、よく報道された。
一方、他の国への関心は薄い。
日本国民への関心はもっと薄いが、「皇室外交」を目指したという方なのに、特定の国には執着し、そうでないと顔も出さないというあからさまな態度が出てくるというのは「皇太子妃として」いかがなものか。
私は、特にこの件を問題視している。
http://www.kunaicho.go.jp/activity/gonittei/02/h22/gonittei-2-2010-1.html
平成22年2月18日、雅子様は久しぶりにマスコミの前に出た、
ノーベル平和賞受賞者で、日本でも「MOTTAINAI」で知られるケニアのマータイさんに接見なさり、大変にお元気そうな笑顔を振りまかれたのだ。
マータイさんは、そんな雅子様に「エネルギッシュ」と称賛の言葉を発している。
が、よく見て欲しい。
その前日、ケニアの首相夫妻との御接見には、雅子様は欠席しておいでなのだ。
もちろん、「ご病気」なのだから、それは仕方ない。だけど、翌日に、同じケニアの元副大臣の肩書きを持つ人には嬉々として会っている……
これでは、ケニア首相夫妻を軽視した、と見られても仕方ないではないか?
国のえこひいきも問題だが、ケニアにとっては、日本の皇太子妃が、大変に政治的に影響を及ぼす行動をとった、ということになる。
これがただの人なら、誰に会おうが会うまいが、勝手だ。
あの球団のファンだ、あの力士を応援している…そんなことも勝手に言える。
その前日、ケニアの首相夫妻との御接見には、雅子様は欠席しておいでなのだ。
もちろん、「ご病気」なのだから、それは仕方ない。だけど、翌日に、同じケニアの元副大臣の肩書きを持つ人には嬉々として会っている……
これでは、ケニア首相夫妻を軽視した、と見られても仕方ないではないか?
国のえこひいきも問題だが、ケニアにとっては、日本の皇太子妃が、大変に政治的に影響を及ぼす行動をとった、ということになる。
これがただの人なら、誰に会おうが会うまいが、勝手だ。
あの球団のファンだ、あの力士を応援している…そんなことも勝手に言える。
昭和天皇が、それを決して公言なさらなかったことは知られている。
それは、ご自身が高い地位にあり、ほんのちょっとした一言が大きな影響を及ぼすからこそ、お言葉を慎まれるのだ。
今の皇太子ご一家はそういうことをほいほい出されて、完全にステマ御一家になられているのもなさけない……
いやとにかく。
それは、ご自身が高い地位にあり、ほんのちょっとした一言が大きな影響を及ぼすからこそ、お言葉を慎まれるのだ。
今の皇太子ご一家はそういうことをほいほい出されて、完全にステマ御一家になられているのもなさけない……
いやとにかく。
皇太子妃 というお立場はまさに公平無私。自分の感情など押し殺し、ひたすら国のため皇室のため、伴侶である殿下のため、そして皇統を継ぐ方のために働くお立場。それがどれだけ大変なのか、どれだけ高い精神性を必要とされるのか……
で、小和田雅子さんは、それができない、ということなのだ。
「皇太子妃として」皇統を守るということは、自分が親王を生むことだけではなく、秋篠宮家にもおおいに親王を生んでもらうことでもいい。
それでも親王が生まれなければ、側室はどうか、旧宮家の復帰はできないのか、と働きかけるのが、「皇太子妃」だと思う。
ずっと人に見られるのが辛い、息抜きをしたい……
そんな時には「皇太子妃として」ではなくお忍びで、ただの雅子さんとして僅かな護衛と一緒に動けばいいのだ。
海外の要人に会うのは、特に慎重に……公平に会うことができないのなら、少なくとも「皇太子妃として」一切出てこない方がいい。
例えばヒラリー・クリントンが、皇后陛下に会いたい、と言ってきたときには、「米国国務長官としてではなくあくまでも元大統領夫人として」ということで実現した。皇后陛下にとっては、友情を深めるのにもいろいろ難しいことがあるのだ。
「皇太子妃として」皇統を守るということは、自分が親王を生むことだけではなく、秋篠宮家にもおおいに親王を生んでもらうことでもいい。
それでも親王が生まれなければ、側室はどうか、旧宮家の復帰はできないのか、と働きかけるのが、「皇太子妃」だと思う。
ずっと人に見られるのが辛い、息抜きをしたい……
そんな時には「皇太子妃として」ではなくお忍びで、ただの雅子さんとして僅かな護衛と一緒に動けばいいのだ。
海外の要人に会うのは、特に慎重に……公平に会うことができないのなら、少なくとも「皇太子妃として」一切出てこない方がいい。
例えばヒラリー・クリントンが、皇后陛下に会いたい、と言ってきたときには、「米国国務長官としてではなくあくまでも元大統領夫人として」ということで実現した。皇后陛下にとっては、友情を深めるのにもいろいろ難しいことがあるのだ。
政治に関わることは許されず、公平無私でなくてはいけないお立場なのだから。
会いたいから会う、やりたいからやるなんて、それは民間でもどこでも通用しない。
会いたいから会う、やりたいからやるなんて、それは民間でもどこでも通用しない。
まして、皇太子妃の立場なら。
☆
林真理子さん、雅子様が批判されているのは、「公務をしないのに遊んでいる」ことではないんですよ。
立場を使い分けることができず、「皇太子妃として」公私にわたり、「皇太子妃がやっちゃいけないこと」を延々やり続けて20年。
まったく自省もなく、これからも「皇太子妃として」やっていく、と高らかに宣言なさったことなんです。
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