母性は、利己的なものである
有名なマリー・アントワネットの肖像画のなかに、愛らしい子どもたちと共に描かれたものがある。
あれは、贅沢や気ままな行動を批判され始めていた王妃が、可愛い王子・王女を愛する心優しい母親像をアピールするための、プロパガンダ絵画なのだそうだ。
しかし、そんな努力も空しく、王妃への批判は止まることを知らず、あのような結末になった。
王妃は、何を間違ったのか?
マリー・アントワネットは、結婚以来、堅苦しくプライバシーのないフランス王室になじめず、王太子の問題もあってなかなか子どもも産めず、夜遊びや派手な遊興、一部のお気に入りを重用して人気に陰りが出来ていた。
若くして王妃となり、母マリアテレジアも亡くなってからは諫言する人もいなくなり、夫の国王も奔放なマリーに何も言わない。
ようやく出産、王女に続き王太子も生まれると、さすがに派手な夜遊びもなくなったが、今度は離宮プチ・トリアノンにこもり、のどかな田園の中で愛する子どもたちとわずかなお気に入りと楽しく過ごすようになった。王妃の義務である謁見や、社交の場から遠ざかり、街に出ることもなく、貴族や国民の声を聞くことなく悪評が募る。
そこで、母性アピールだ。
日本の皇室とヨーロッパの王家はまるで違うものではあるが、人の上に立つ存在の責任の重さは同じだろう。
公平無私、自己の感情に流されることなく国家のために必要なことをする。
それを怠ったから、マリー・アントワネットは憎まれたのだ。
母性は、利己的なものである。
母性は、利己的なものである。
自分の子が可愛い、自分の子のためならなんでもする、というのは多くの動物でも当たり前に持ち合わせる感情で、結局は自分の遺伝子を残したいという本能に基づくもの。
尊くもなんともなく、実は自己愛の延長、利己的な行動なのである。
フランス革命の責任が彼女にあるわけではないが、憎むべき象徴として批判されたときに母性愛をアピールというのは的外れだった。
王妃が守るべきものは国家であって、可愛いうちの子と楽しく過ごす日々ではない。
変に情に訴えても、本来の役割を理解せず、自覚なし、という評価が加速しただけ。それに誰もがあのように着飾ってのんびり子どもと遊んでいられるわけではない。
あの絵を全国民が見ることもなかっただろうが、もしも当時テレビでもあって「これが最近の王妃様」と見せられたら、戦争や凶作で疲弊した国民は殺意を覚えただろう。
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尊くもなんともなく、実は自己愛の延長、利己的な行動なのである。
フランス革命の責任が彼女にあるわけではないが、憎むべき象徴として批判されたときに母性愛をアピールというのは的外れだった。
王妃が守るべきものは国家であって、可愛いうちの子と楽しく過ごす日々ではない。
変に情に訴えても、本来の役割を理解せず、自覚なし、という評価が加速しただけ。それに誰もがあのように着飾ってのんびり子どもと遊んでいられるわけではない。
あの絵を全国民が見ることもなかっただろうが、もしも当時テレビでもあって「これが最近の王妃様」と見せられたら、戦争や凶作で疲弊した国民は殺意を覚えただろう。
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雅子様のオランダ御訪問珍騒動についてはもう、あきれ果ててしまった。
外戚の思うが侭、正式な手順を踏まず、相変わらずマイペースで無理やりオランダ行きを決めた直後、行われた園遊会には御欠席だった。
「オランダに行けて、庭先で国民に会うことは出来ないのか」という批判の声が噴出すると、昨日東宮大夫が「愛子様が15日からインフルエンザに罹っており、雅子様は看病されている」と発表した。
……2月にもインフルエンザに罹られたばかりなのに……なぜこんなにいつもタイミングよく病気になられるのか…と驚くとともに、それを園遊会欠席の言い訳にし、またも愛子様を盾にして、「育児に一生懸命な母親像」を訴えているのに、うんざりした。
何のために、大勢の職員や養育係がいるのだろう?
こういうときに、皇太子殿下や皇太子妃殿下の手を煩わせず、安心して公務に励んでいただくためではないのか?
外戚の思うが侭、正式な手順を踏まず、相変わらずマイペースで無理やりオランダ行きを決めた直後、行われた園遊会には御欠席だった。
「オランダに行けて、庭先で国民に会うことは出来ないのか」という批判の声が噴出すると、昨日東宮大夫が「愛子様が15日からインフルエンザに罹っており、雅子様は看病されている」と発表した。
……2月にもインフルエンザに罹られたばかりなのに……なぜこんなにいつもタイミングよく病気になられるのか…と驚くとともに、それを園遊会欠席の言い訳にし、またも愛子様を盾にして、「育児に一生懸命な母親像」を訴えているのに、うんざりした。
何のために、大勢の職員や養育係がいるのだろう?
こういうときに、皇太子殿下や皇太子妃殿下の手を煩わせず、安心して公務に励んでいただくためではないのか?
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