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2014年7月 2日 (水)

20歳になる娘に

娘がついに20歳の誕生日を迎えた。

プレゼントとして、プチダイヤのWGペンダントと、年金加入のお知らせの封筒を渡した。

「年金とかいくら払うの、なんで払うの、払っても損するんでしょ…」

うーん、いい質問ですねえ…

息子も同じことを言っていたし、私もこれを払う身になったとき、あまり理解できなかった。

自分がそれをもらう年になることなど想像もできない20歳に、理解させるのは難しいかもしれない。
だけど、とりあえず言ってみた。
「まず、自分が将来年をとって働けなくなっても、十分な資産や支えてくれる子孫があるのなら、そんなに払わなくてもいいかもね。そうできる?」

無理だよね……

何か凄いサクセスストーリーの主人公にでもならないと。いろいろ反抗して、今はアルバイトの娘に、どんな牡丹餅が転がって来るんだか。
今、比較的年金をもらえる年齢層は、結構豪華な老人ホームに入ることができるが、それも不動産を処分して入居し、年金を月々の支払いに充てることでそれが適う。
うちは一応マンションを所有しているけどそれだけだし、息子が暴れて壊しまくったので資産価値激減だw 息子にも、いずれ自分の愚行を猛烈に反省するときが来るだろう。

幸い息子は正社員として安定し始めたけど、アルバイトではちょっと体を壊しても収入がすぐなくなる。怪我でもして障害者になったら?

とりあえず、年金を払っていれば救いはあるのである。

払った分が取り返せないとしても、いざという時に何もないよりははるかにましだ。

「けど、なんで俺たちが年寄りを養わなきゃいけないんだよ!」と息子が言ったことがある。

その前に、あんたたちはそのお年寄りのおかげできれいで便利な街に住み、教育を受け、何不自由ない生活が当たり前になっているんだが。

大人になるということは、社会の一員として支えるということだ。

先人の幸福を支えるのは、結局は自分の未来を支えることでもある。自分が老人になり働けなくなったときに「役にたたねえ糞じじい」と若者に罵られ、野垂れ死にしたくなければ、黙って年金くらい払うといい。

今、年金は先細りで、若い世代がもらう額はほんのわずか、と言われるが、若者にもできる解決法がある。

普通に結婚し、早いうちから健康な子を育て、立派に育てることである。

前世代を支え、次世代を育てることが、結局自分の幸福になるのだ。



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