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2015年2月 8日 (日)

日本人が子どもを産み育てて何が悪い?

「結婚してたくさん産めばいい」 年金PR漫画 批判集中

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015020802000124.html
という記事に驚いた。
その漫画は読んでないが、例に出された一こまを見る限り、どこが批判対象なんだか?
うちの子も弟も「どうせ年金なんか払っても俺達はろくにもらえない。なんでそんなものを払わなくちゃいけないんだ?」と毒づいている。
確かに、私の親世代はまだしも、私の世代でも十分に支払った分を回収できるか不安である。
さらにその下の子ども世代は…現状では、払うだけ損だということになる。
が、それはこの少子傾向が続いて自分達を支える若い世代が減るという試算のもとに出される数字。
年金がうまくいっていた時代…ピラミッド型や釣鐘型の人口分布が維持できれば、年金はさほど破綻せずにすみ、皆が最低限の老後生活を営めるのだ。
つまり、国民が当たり前に幸福な家庭を持ち、子を平均して2人以上産み育て、善良な国民として未来を託せば、年金問題は解決するし、豊かな市場が形成されて経済もまわるし、当然国際社会での日本の地位も安泰だし、何も移民などを受け入れなくても、豊かな国を維持できるのだ。
残念ながら、わが国の少子化政策はまったくうまくいっていない。
雇用が安定しないから、優良な若者層が安心して子を持てず、一方で生活保護や児童手当目的の輩がぽこぽこ子を生み捨てる。
企業は費用対効果ばかり求めて海外に進出し、国内市場を育てず、回りまわって行き詰る。
何より、国力を下げているのが変なフェミニズムだ。
自分自身、フェミニストを自称しているのだけど、「変なフェミニスト」たちは結婚や出産という、女性と言うより生物として大切な事を否定し、罵る。
皇太子妃雅子様を例に挙げて「子を生む機械」などという嫌らしい言葉を使い、女性を侮辱し、とことん出産や育児をネガティブなものにしようとする。
結果的に、皇室では危うく皇統が途切れそうになったし、日本は少子化のために国力を殺ぎ、このままいけば大挙してやってくる中国や韓国の人々に乗っ取られることになるだろう。
…というか、これらは案外連携しているのでは???
非婚やDINKS…いやもちろん、そういう生き方があってもいいとは思う。
だが、ここまで子を生み育てることができにくい国になるなんて!
で、前々から我が家では「年金うぜーどうせもらえないんだしー」という子には「あんた達が普通に結婚して子を生み育てれば、かえってくるようになるよ」と言っている。
…実のところ、自分もまったく結婚や子を持ちたいなんていう願望もなく、むしろ子ども嫌いなほうだと思ったが、日本の未来を考えて、二人産めば義務は果たせるというような思いで子を生んだ。
不思議である。
あれほど苦手だと思った「子ども」がこれほどいとおしく感じられることに驚き、またこんな面倒な存在だった自分を育ててくれた親に感謝の思いが生まれた。
この日記には、壮絶なことも書かれているが、それでもやはり、産んでよかった、子どもたちを育てたことが、何より自分の誇りだと思っている。

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