日本人が子どもを産み育てて何が悪い?
「結婚してたくさん産めばいい」 年金PR漫画 批判集中
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015020802000124.html
という記事に驚いた。
その漫画は読んでないが、例に出された一こまを見る限り、どこが批判対象なんだか?
うちの子も弟も「どうせ年金なんか払っても俺達はろくにもらえない。なんでそんなものを払わなくちゃいけないんだ?」と毒づいている。
確かに、私の親世代はまだしも、私の世代でも十分に支払った分を回収できるか不安である。
さらにその下の子ども世代は…現状では、払うだけ損だということになる。
が、それはこの少子傾向が続いて自分達を支える若い世代が減るという試算のもとに出される数字。
年金がうまくいっていた時代…ピラミッド型や釣鐘型の人口分布が維持できれば、年金はさほど破綻せずにすみ、皆が最低限の老後生活を営めるのだ。
つまり、国民が当たり前に幸福な家庭を持ち、子を平均して2人以上産み育て、善良な国民として未来を託せば、年金問題は解決するし、豊かな市場が形成されて経済もまわるし、当然国際社会での日本の地位も安泰だし、何も移民などを受け入れなくても、豊かな国を維持できるのだ。
残念ながら、わが国の少子化政策はまったくうまくいっていない。
雇用が安定しないから、優良な若者層が安心して子を持てず、一方で生活保護や児童手当目的の輩がぽこぽこ子を生み捨てる。
企業は費用対効果ばかり求めて海外に進出し、国内市場を育てず、回りまわって行き詰る。
何より、国力を下げているのが変なフェミニズムだ。
自分自身、フェミニストを自称しているのだけど、「変なフェミニスト」たちは結婚や出産という、女性と言うより生物として大切な事を否定し、罵る。
皇太子妃雅子様を例に挙げて「子を生む機械」などという嫌らしい言葉を使い、女性を侮辱し、とことん出産や育児をネガティブなものにしようとする。
結果的に、皇室では危うく皇統が途切れそうになったし、日本は少子化のために国力を殺ぎ、このままいけば大挙してやってくる中国や韓国の人々に乗っ取られることになるだろう。
…というか、これらは案外連携しているのでは???
非婚やDINKS…いやもちろん、そういう生き方があってもいいとは思う。
だが、ここまで子を生み育てることができにくい国になるなんて!
で、前々から我が家では「年金うぜーどうせもらえないんだしー」という子には「あんた達が普通に結婚して子を生み育てれば、かえってくるようになるよ」と言っている。
…実のところ、自分もまったく結婚や子を持ちたいなんていう願望もなく、むしろ子ども嫌いなほうだと思ったが、日本の未来を考えて、二人産めば義務は果たせるというような思いで子を生んだ。
不思議である。
あれほど苦手だと思った「子ども」がこれほどいとおしく感じられることに驚き、またこんな面倒な存在だった自分を育ててくれた親に感謝の思いが生まれた。
この日記には、壮絶なことも書かれているが、それでもやはり、産んでよかった、子どもたちを育てたことが、何より自分の誇りだと思っている。
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コメント
おはようございます。
時々おじゃましていました。
更新されていると嬉しい気持ちで、今回初コメです。
昭和の時代 「普通」であったことが こんなにも「普通」でなくなった現実に寒気がします。半世紀生きた自分に何ができるか? 考え続けています。
投稿: せつこ | 2015年2月15日 (日) 09時36分
せつこさんようこそ~!
最近はニコッとタウンでのんびりブログやって、こちらは抑えててすみません。
そして、同意です!
ほんの数十年前には当たり前だった事がうそのように変わっている、それを若い人に話しても信じてもらえないことが多くなっています…
例えば、「結婚」が、かつては家と家との結びつきで、これをすれば晴れて所帯をもち、子どもを生む事ができると世間に認められるという意味だったのに、最近は恋愛の延長でしかないんですね。
だからそういう手順を踏まずに子を生んだり、逆に結婚しても子を作ろうとしなかったり、簡単に別れたりする。
同じ言葉でもまるで違う意味になるのを実感できるのが、「半世紀生きる」ということかもしれません。
投稿: 闇鍋奉行 | 2015年2月15日 (日) 20時31分
お久しぶりです。本日は皇太子殿下のお誕生日ではありましたが、毎年余りにも光景が同じで、脱力なさった方も多い感じ。特に「ご一家」のソファーでぎゅう詰めなご様子は、「どうしてあそこばっかりで撮影するんかなぁ」と。東宮御所って、ステキなお庭があるんですよ。拝見してみたいものです。
最近、皇室のブログも増えてきて、あちこち見て歩くと、いろいろ過去の写真も掲載されており、「昭和の皇室時代」の心の豊かさが見えてきます。お正月用のご一家の撮影も、毎年場所が違っていて、御所のお庭のときもあり、階段だったり。そしてまさに「家族」という和やかさがありました。今はなんだか、「国民の象徴」たる皇室ご一家が寒々しいんですよね。
「結婚してたくさん子供を産む」私はその元を見ていないので、正確な感想は出せないのですが、この「産む」という漢字を当てると、当事者は女性ばかりになってしまう感じがします。「生む」なら男女一緒の世界なんですが。こればっかりは男女一緒でないと。
それにしても、年金は危ういです。「ねんきん定期便」の「見込み額」が来るたびに額が減っていくのを見ると、萎えますよ~
投稿: はやみ | 2015年2月23日 (月) 16時14分
はやみさん、ようこそ~!
皇太子殿下の会見映像について、まったく同感です。
なぜ、自然なご一家の様子が見られないのでしょうね。毎年判で押したように、同じ部屋、同じ表情、そして小道具としての犬。皆視線を合わせることも無くカメラに向けて固まった笑顔で、堅苦しいこと…昭和の皇太子家も、秋篠宮家も、温かな家庭像や、慎ましくも心豊かなお暮らしぶりが垣間見えたものですが…
そして、記事についてのご感想も我が意を得たり、まさにその通りだと思います。
当たり前に子を生み育て、生命の糸をつむいでいく事は人として生物として当たり前のことですし、本来天皇は子孫繁栄を象徴するような存在だったはずです。
それが、「女性差別」だの女性への負担だのに変わり、皇室も国も先細りしかねない状態。
不妊や非婚、子どもを持たない人生を否定はしないけど、皇太子妃が秋篠宮家の慶事に恨みがましい態度をとり、それを世間が支持し秋篠宮家をバッシングした……あれから何かおかしくなっていると感じます。
投稿: 闇鍋奉行 | 2015年2月24日 (火) 10時43分