« バケモノの子を見てきたよ(ネタバレあり) | トップページ | 息子と暗殺教室を語った »

2015年11月18日 (水)

ザンボット3で自虐史観を克服しよう

はぁとふる売国奴こと田中圭一先生が、一か月ほど前に「日の丸が好きになれない」(大意)とつぶやき、それを問題視する愛国者の皆さんの反応にちょっと絡んだ。

…まあ、わかるんだよね。私もまさに自虐史観の中で育ったから。

ただ、ひねくれものだったので、あの時代に古事記などを読んだり、天皇の系図を見て自分で皇統の男系継承を発見したりという子どもで、日の丸や君が代にも一家言持っていたのだけど。

でも、今でもそういう感覚に支配されている人は多いと思う。

昔私を育ててくれた、偉大なクリエイターたちがそういう考え方で、「炎上」するのも何度も見てきた。

で、ここでガンダムの原点とも言われる「無敵超人ザンボット3」について語りたい。



「戦え 我らの 我らの 仲間」

という当時のロボットアニメに普通にあるオープニング曲とはうらはらに、「ザンボット3」は作中、日本人に迫害されるヒーローだった。

突如現れ地球で殺戮を繰り返す謎の宇宙人・ガイゾック。それに立ち向かうのは、かつてガイゾックに滅ぼされた星から地球に逃れてきたビアル星人の末裔・神ファミリー。

神ファミリーは、「お前たちがいるから地球が襲われるんだ」とご近所さんたちなどからさんざん叩かれながらも、ひたすら戦う。

そして成層圏外にあるガイゾックの本拠地に挑む。

一族のおじいちゃんやおばあちゃんや、お兄ちゃんやいとこたちが、特攻して活路を開き、主人公の勝平少年は敵の心臓部に単身で乗り込むのだ。


そこで、勝平は衝撃的なことを聞かされる。

ガイゾックは、実は宇宙の平和を守るための機関で、ビアル星人も地球人も、宇宙の平和を乱す悪者だから、攻撃されたというのだ。

「違う!」と勝平は言い返すけど、これまでの経緯を考えればそれ以上の反論もできない。

自分たちの戦いは、家族や友達の犠牲は、無駄だったのか…

絶望のまま、勝平はザンボエースとともに、地球、故郷である駿河湾に落下するのだ…


ここまでが、日本人の自虐史観。

日本人は悪だったから原爆を落とされた、国連には従わなくてはいけない、特攻は無駄死にだ…

だから、国旗や国歌を誇れないし、謝り続けなくてはいけないんだと。

勝平が、涙しながら落ちていって、フェイドアウトするシーンでエンドマークが出たら、いやだろう。

そのあと、勝平が故郷を誇っていい、地球が故郷なんだと思えるであろう終わり方だったから、「ザンボット3」は名作なのだ。

日本人は間違った戦争をしていないし、素晴らしい民族であり、誇れる文化を持つのだと気づいてから幸福に生き、死のう。

自虐史観にとらわれたままのラストシーンにしてはいけない。

|

« バケモノの子を見てきたよ(ネタバレあり) | トップページ | 息子と暗殺教室を語った »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« バケモノの子を見てきたよ(ネタバレあり) | トップページ | 息子と暗殺教室を語った »