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2017年9月 2日 (土)

虫愛ずる母と息子

夕食を作っていたら、何やら妙な音がする。

振り向けば、トンボが天井で暴れていた。

ありゃりゃ…

さすがに我が家、虫取り網はもうない。
息子は、小学生ではなく25歳なのだ。

ちょっと途方に暮れつつ、息子に声をかけた。
「トンボが入り込んだ…」

息子はすぐリビングに来て「あー…これはかわいそうだけど、どうしようもないね~」

うん、ちょっと捕まえようがない。衰弱して…うん、かわいそうな結末しかやっぱりないか…


と、しばらくトンボを見ていた息子、テーブルの上に乗った。

トンボはライトの隙間に入り込み、捕まえられない。

しばらくして息子はトンボに対し、人差し指をたてた。

え、まさか…


確かに昔子どもの頃、こうするとトンボが指先にとまる、というのをやったけど…

って、トンボ、指の横にとまったがな!

しばらくして、息子はそうっと窓に向かい、無事にトンボを逃がしてやった。


すごおおおおい!

「最初ちょっと噛まれたけど、なんということはない。すぐ落ち着いたようだ」

って、ナウシカかうちの息子は!!!



しかしまあ、私も虫が好きなほうだし、息子も虫大好き。そして「うちでは虫を見てきゃあきゃあ騒ぐ人がいない。無暗に殺したりもしない。この家に生まれてよかった」とかいう。

うん、ゴッキーやセミでパニックはよくあるし、スズメバチにも人は普通過剰に騒ぐものだけど、うちでは『下手に騒ぐ方が危険』で、やってきたね。

パパは昔スズメバチに刺されたことがあるので、もう一度刺されるとアナフィラキシーの恐れがある、というので、昔幼い息子と娘と私で、パパを守ってあげたね。



最近急に一人旅。

とある民宿に泊まったのだけど…まあ見るからに古い建物だし、不自由は覚悟の上…だけど、

出るんです

なんか小さな虫が…

気のせいかかゆくて、眠れないし

ふと窓を開ければ網戸は真っ黒…それを開けて外の景色をと思うと、無数の蜘蛛の巣が。

まあ、天然の蚊帳ね…

と面白がっている私は、たぶん少数派。

大抵の女性はきっと無理。

朝には、畳の上にヒシバッタが。

虫好きな人におすすめ、とかいうレビューもちょっと書けない…
私は、面白がれたのですけどね…

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