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2019年8月15日 (木)

遠くて近かった「シークレット・スーパースター」

御無沙汰しております。

すっかりTwitterで遊んでいる闇鍋奉行です。

このところインド映画にすっかりはまり、ようやく第二の青春を謳歌。

…息子も娘も、元気で、きちんと納税者になっていますので、恥さらしを是とするこの日記に書く事もなかったのですが

今年8月9日から公開のボリウッド映画「シークレット・スーパースター」で、ちょっと思うところがありまして。

インドの片田舎に住むムスリムの少女・インシアは、歌を歌うのが大好き。

いつかスターになりたいのに、父親は「無学な女は貰い手が無い」と、学校の勉強だけ専念しろという。

この父親、妻に居丈高ですぐに暴力を振るう。

娘に対しても、言いなりになればいいのだが、自我を出すことなど許さない。

コンテストにも出られない…そこで彼女が始めたのは、ブルカを被って顔を隠し、自分の歌をyoutubeで聴いてもらう事…

 

と、予告編だけ観ていたら、ムスリムの世界で暮らす天才少女のサクセスストーリー、大スターアーミル・カーンがプロデューサーシャクティ・クマールとして、きっと彼女を猛特訓してスターに…(『ダンガル』では、この二人は娘に自分の夢を託すレスリングの鬼父と、最初は無理やりやらされていたけど、強い意志で頂点を目指す娘を演じていたのだ)というのを想像していたのだけど、ずいぶん違った。

まず、アーミル・カーン演じるシャクティ・クマールが魅力的すぎるクズ男であったww

「きっと、うまくいく」や「ダンガル」「チェイス」「ロボット」などでしか存じ上げないインド映画初心者だが、どちらかというと堅物っぽいキャラクターを得意とする人だとイメージしていたけど、もう、このシャクティ・クマールがたまらなく面白い。

チャラッチャラで女好き、才能はあるのだろうけど何か変w

離婚係争中の妻とのやりとり…って、これそして実質一人芝居なのだけど、本当に凄かった。

爆笑、爆笑の連続。

そして「シークレット・スーパースター」という題に込められた、本当の意味とは。

 

★ ★ ★

ここから先は、ネタバレと自分語りです。

★ ★ ★

インシアの父が本当に酷いDV親父で、ひたすら恐怖。

…いや待てよ…

これ、私の父そのものではないか(;^_^A

遠い国、違う文化の世界の物語なのだけど、振り返れば、私の15歳くらいのドキュメンタリーかという話だったw

いやー、この父の酷い行動、リアルですよ。

本当に私、これ一通りやられましたからw

夜寝ていて、キーボードを投げつけられましたしね(;^_^A

いや、一応それでも父は私に優しく、夢を応援してくれていたのだとは思うのだけど、母を人前でも罵る、手を出す、食べ物をぶちまける…

映画を観ていて、もうあの頃の恐怖を思い出して心臓発作が起きていたw

作中、大おばさんが、インシアに衝撃的な事実を告げるけど、それもリアルでやられてましたw

という頃には、もはや笑ってしまいそうになったのだけど。

理由は違うけど、私は生まれる前に父に殺されるところだった。

実はそれを知って、私は父に対する意味の分からない怒りや恐怖の正体を知り、うまく距離を持てるようになったのだけど。

なお、今の父は、すっかり好々爺。

私が可愛くて仕方が無いらしい。

ボケも入っているし、長男には死なれるし、次男も結婚できずこじれまくりだし…

私と、私の子供たちが希望のようで…

ちょっと、この映画を見せてみたい気もする。

あと、主人公のインシア、父を毛嫌いしているけれど、彼女も気分次第でモノや人に当たる。

父親の血をしっかり引いているんですよね(;^_^A

いつか彼女も、結婚して子を産むかもしれない…

その時、自身や子の中に、あの父の姿を見るかもしれない。

 

…それが、このブログの趣旨なのかもしれないし。

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