ドカベン里中プロポーズ!~秋田書店が今熱い!~
ふと入ったコンビニ。なんとなく雑誌を眺めていると、「里中プロポーズ」の文字が目に入った。「え?」とその雑誌を手に取る。里中の持っている赤い薔薇の花束が余りにでかくてタイトルが読めない。最後が「ン」なのがわかるくらいだ。裏表紙を見て、それが「少年チャンピオン」だと確認できた。へえ、今は少年チャンピオン、木曜発売なんだ。
私が少年チャンピオンをもっとも愛読していたのははるか古、ブラックジャックやふたりと5人、750ライダーやこのドカベンが大人気だった、黄金時代だ。あの頃の明訓高校メンバーは、自分よりはるかに「お兄さん」だった。里中や殿馬に憧れ、水島新司先生のサイン会に行き、アニメ化したときは大騒ぎしたものである。
自分が大人になって、ふとチャンピオンを見ると、自分はとうに大人になったのに、彼らはまだ、甲子園を目指して戦っていた。自分が子供を生み育てているころ、「プロ野球編」が始まったと知った。でも、読む気にはなれなかった。なんだかもう、遠い世界に思えてしまったから。
しかしプロポーズとなると、気になってくる。お相手は?ま、まさか…
舞台は、殿馬の公演だ。わあ、殿馬、変わってない~!そして見違えるように大きく、美しくなった、ドカベンの妹・サチコと、それなりに大きくなったけどやっぱり「小さな巨人」の里中のストーリーが進んでいた。私がすっかり読まなくなっていた四半世紀の間に、2人は、どのように愛を育んでいたのか、どんなドラマがあったのか、それはわからないが、回想シーンで全部、埋め尽くされたように思える。伏線は、あの時代からあったのだろうか?
ともかく、おめでとう。漫画のキャラクターだが、おめでたいことだ。恋女房・山田太郎の義弟になるとは、中学時代の追っかけ・里中には想像もつかなかったことだろう。
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青池保子さんのHPで、16日に発表される「アルカサル~王城」が、前編100ページで終わり、後編は6月になることが発表されている。うおおお~!プリンセスゴールド、2冊買わなくてはいけないんですね…楽しみが先延ばしになることよりも、それがつらい。稀代の少女漫画家・青池保子さんだが、あまりに稀代であるばかりに、活躍の場に恵まれているような恵まれてないようなという状態だ。熱狂的な読者にも、高く評価してくれる編集者にも恵まれているのだけど、しっくりなじむ雑誌が、無い。「プリンセス」は、全体的に青池保子さんの持ち味とはむしろ正反対のカラーの雑誌で、青池ファンは「他の漫画は読む気がしない」し、逆に他の漫画が好きな読者には、「アルカサル」も「エロイカ」も異質に思えると思う。たまに他雑誌や、青年誌、はてはブラックジャックアンソロジーなどにも描かれていたが、なにか、微妙に違う。少女マンガらしくないといわれるが、少年・青年誌に行くと、「これはまごうことなく少女漫画だ」!と再発見してしまうし、レディースコミックとも、やはり違う。青池保子は、それだけでひとつのジャンルなのだ。
「季刊 青池保子」があれば、どれだけいいだろう!
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