2009年7月30日 (木)

クジャ~ディオール~ミスユニバース

ディシディアを立ち上げ、「キャラクター図鑑」を開く。

「クジャ」を選択し、□でキャラクタービューにする。そこで△ボタンを押してみる。

ほうら、綺麗だろうぉ~~~?

……娘は、「ギャーーーーッ!w」と悲鳴をあげた。今も、懲らしめたいときに見せてやる。

今宵は、そんなお話。

日本のミス・ユニバースの衣装が、ネットで論争のになっている。
…ゲームキャラなどではこういう和洋折衷、お色気満載のデザインを見慣れており、結構好きな私もちょっとこれは…だった。お色気だ、萌えだと言われればそれはそれで、だが、日本女性の美を誇る場で、これは…しかも奥ゆかしさとかどうとか…せめて、ゲームキャラくらいのデザインセンスがあればな、とは思うのだけど。このどピンクは、いかにも品が無い。

で、思い出すのが数日前に新聞で見た、クリスチャン・ディオールの最新ファッションだ。……明らかに、「お嬢さん、スカートを穿き忘れてますよ」というスタイルだった。息子に見せたら、「w……なんか、同人とかにある、『うっかりスカートを描き忘れちゃいました♪』みたいな」…だよなあ。そんなのあるのかwすごいなあ

まあ、その比較画像を置いてみる。

Kuja 一番左がディオールの最新ファッション。

真ん中が、批判されるミスのファッション。

で、拙絵で申し訳ないが、右がディシディアクジャ(男)のファッションである。

クジャ、ファッション最先端か??

服飾史は、文化史である。

時代に合わせて、服飾は変わる。
服飾から、時代も見える。

文化の爛熟期には、「下着」が露出することがある。

我が国で言えば、平安時代が印象的だ。

平安時代といえば、誰でも思い浮かべるのが「十二単」。が、それも平安中期~後期に成立したもので、初期、たとえば「竹取物語」が書かれた時代にはあのようなスタイルは無く、かぐや姫はスカートのような「裳」を穿いていたと推測される。

それが、豪奢を競うようになり、衣を重ね始めた。
重ねに重ねているうちに、裳がぱちんとはじけ、袴が露出した。

これが、世に知られる「十二単」である。

裳は、この時代には背中にはべりつくようになり、それでも一応成人女性の証となる。袴は当然「下着」なのだが、セックスアピールのように出てきた。ついでに、この時代で鮮やかな赤い袴を穿いているのは既婚女性で、未婚女性はもう少しくすんだ色でつつましかったらしい。私非処女でしてよ、と悩ましくアピールしたのだろう。

と、酔った勢いで服飾史を語ってみる。

娘はよく、「クジャ、パンツ穿き忘れている~♪」という。

娘よ、良く見ろ。パンツは穿いている。穿き忘れているのはズボンだ。

しかし何度言っても娘の脳内では「クジャはノーパン」。…おいおい、クジャがあのスタイルでノーパンだったら、ディシディア、世に出せないよ。もう、あの格好でぎりぎりだ。

もしもあのクジャがパンツを穿いていなかったら。…そこまでの変態ならば、FF9さえも出たかどうか。彼が、パンツを穿いていてくれて、本当に良かった。

悪逆の限りを尽くすクジャだが、あの「パンツ」は、彼の唯一の「良心」だ。

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