2009年7月20日 (月)

陛下と鯨とガンダムと

今月30日まで行われる東京海洋大学の「天皇陛下の魚類学のご研究」へ。一応娘を「品川には八百屋お七の処刑場跡もあるよ」と誘ってみたが都合が悪く、一人でのバカンス。これ、平日しかやっておらず、休日には今日の海の日しか入れないから…。

昔上野の科学博物館で行われた「(昭和)天皇陛下のご研究」は、ひっそりと地味な、しかしたしかなご足跡をたどれるもので、会場限定の本もあったのだけど、まあ、会場が大学だしもっと地味だろうな~~~と会場に行ってびっくり。「海の日」ということで、いろんなイベントが催されていた。混んではいないけど、家族連れの姿も。

金魚の人気コンテストとか、「空気の中で魚と泳ごう」とか、結構楽しい。海洋生物のタッチコーナーもあったけど、普通のヒトデやウニに混じってヒラメや、サメがいるのが珍しく、年がいもなくタッチ!大人しいサメさんだった。

鯨ギャラリーに立ち寄ると、巨大なセミクジラの骨格標本が迫力いっぱい!

Kujira

ピノキオの視点で撮ってみた!

クジラの耳垢も見せてもらえて良かった~。

そしていよいよ陛下のご研究展へ。おお…地味w

Hazekenkyuu しかし、この地味さがたまらない。

昭和天皇もそうだったけど、本当にあまり日の当たらないような、しかも地道な努力が必要なご研究なのだから。

「平成皇室論」によると、陛下は多くの採取・分類だけでなく、分類の方法そのものを発見されたとか。「天皇」というお仕事に華々しい学歴などは要らないけれど、こういう鋭い観察力・洞察力は非常に有効だと思う。二代続いてこんな地道な努力を重ね、生物にも国民にも真剣に取り組んでくださった天皇の世に生きてきたことを嬉しく思う。

文仁殿下の「ナマズと家禽のご研究展」まで、私もがんばりたい……

東京海洋大学の対岸には話題の1/1ガンダムがあるので、これにも立ち寄ってみた。…と言っても、泳いでは渡れないしwちょっと遠回りするが確実な、新橋からゆりかもめでお台場まで、のルートで行く。

すごい人出! ゆりかもめってこんなに混んだっけ???

皆口々に「お台場で降りるんだよね」「ガンダムってさあ」とか話している。レインボーブリッジ辺りのくるっとループするところで「見えた!」「あれか!」「ちっちぇ!」などの声も。私の席からはあまり見えなかったのだけど、そりゃあ、ゆりかもめが出来た頃には何も無かったのがこんな高層ビルの間を縫うように走る時代だし、高層建築物に囲まれれば小さくも見えるだろう……実際、ガンダムはいわゆるロボットモノの中では小さい。イデオンやダイターン3だったら「小さい」などとは言わせないだろう。というか、誰も1/1作らない!

そしてお台場駅につくと、ほぼ全員が下車!w

このお台場、私は20年ほど前の何にも無い頃……それこそパトレイバーの特車2課みたいな時代に来ているのだけど、本当に何もかも変わってしまって、あの頃の面影は一切無い。が、とりあえず人の列についていけばガンダム詣でができそうだ。

いかにもオタクな人、ふつーっぽいカップル、家族連れ。「ロボットだーーー!」という小さな男の子に思わず「いや、モビルスーツだ…」と心の中で叫ぶ。それにしても本当にすごい人出だ。おいしそうな飲食店もあるが、どこもすごい行列だし、ガンダムの股くぐりをするのも大変そう。きっとご利益があるのだろうなあ。…しかしあまり時間も無く、ガンダムには行きたがっていた娘を思うと写真を撮るだけにとどめておこう。

Gundam

「やきそば」ののぼりとガンダム。

こんな写真を撮れる日が来るなんて。

私は初代ガンダムの本放送を全部見た……修学旅行でも、めげずに見たのだが、30年前は、そんな私は「異常な子」扱いだった。

ロボットものは「日本の粗製濫造アニメ」の代名詞だったし、ガンダムなんて、低視聴率の知る人ぞ知るアニメだった。ついでにまだまだこういうものは子供向け、男の子向けのもので、それに夢中な少女って頭おかしい!というものだ。

数年前、アニマックスのアニメ大賞で1位をとったこのガンダム。監督の冨野由悠季(ガンダム当時喜幸)氏は、本当にうれしそうにバンザイしながらカメラの前に現れた。当時、いろいろ偏見で見られながら作ったのが報われた!(あの頃バカにしていた連中、ザマーミロー!)という喜びで満ち溢れていた。私はただの放送時に正座して見ていたファンに過ぎないが、それでもあの時と、今日と。「こんな日が来るなんて…」と感無量。

周囲の誰も知らなかった頃のように「独占」はできなくなったけど、うれしい。

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2009年5月 4日 (月)

全裸セフィロスウォーキングwithエカテリーナ2世ディナーセット

昨日はまた、情緒不安定で社会が苦手な娘を伴って都内に遊びに出かけた。

メインは、東京都庭園美術館で行われている特別展「エカテリーナ2世の四大ディナーセット」。アール・デコの装飾が美しい旧朝香宮邸で、娘もはまった「女帝エカテリーナ」の、あのエカテリーナ2世の麗しい食器の数々が展示されているとあっては見に行かないわけにはいかない。

しかし、いつものことだが娘は家でネットでもやっていたほうがいいと、なかなかうんと言わない。
「ついでに目黒寄生虫館にも行こうよ。そのあと駅前で焼肉とか」
「そんなん、誰が行くかっw サナダムシとか見て何が楽しい」

……昔あんなににょろにょろ系が好きだったのに……(´;ω;`)寄生虫館、リニューアルしてから行ってないから行きたかった…

「じゃあ、スクエニショップにも行こうか。グッズがいっぱいあるらしいよ」
「えー……(ちょっと興味)」
「全裸の等身大セフィロスが見られるよ」
「…行く(゚∀゚)」

ありがとう、セフィロスさま!

というわけで出発。食事をして徒歩で庭園美術館へ。なかなかの混雑ではあったけど、展示品も建物も見所満載。部屋に入るたびに天井やマントルピース、ところどころにちりばめられた装飾品などにも注目させつつ、娘もそれなりに楽しんでいる様子。

とくに人気だったのがエカテリーナが愛人ポチョムキン公のために作らせた「カメオ・セルヴィス」。ほの暗い部屋でも鮮やかに光るブルーと金彩に魂が吸い寄せられてしまうのか、この部屋にいる人、ほとんど動かない!

「…ほら、ポチョムキン公の…」
と、小声で娘にささやいた。あの漫画を読んだのなら、より印象に残るはず。しかし娘は首をかしげた。
「ポチョムキン……あれ、どっかで聞いたような…」

娘、どこまで鳥頭なんだ……(つД`)

2人の姿を残したカメオもあったけれど、横顔にすると本当にエカテリーナ2世って容姿のほうは……なのだとわかってしまう。肖像画ではさほど気にならないけれど。

電車で渋谷へ。娘は服や靴も欲しいというので、ちょっとそういう街を見せてやろうと思ったのだ。ほれ、あれがテレビに良く出る109。ここがセンター街。スペイン坂。公園通り。で、あれがNHK。紅白はあそこでやる。などと教えてやるとそれなりに興味を持っていた。「しかし渋谷って何でこんな坂多いんだ……」娘が息を切らしながら言う。「渋『谷』だから」「…ああ!」「さっき通った駅前あたりはまさに谷底。昔は山の手線あたりに沿って小川があって『春の小川』もそこがモデル。坂を上っていくと『青山』だったりするし、地名で地形や歴史がわかるでしょ」地図読めない、方向音痴、地理がわからない娘だが、少し興味を持ってくれただろうか。

代々木公園ではフラワーフェスティバルというイベントが行われていてとてもにぎやか。球技を楽しむ人、演奏を楽しむ人、漫才の練習をしている人など、娘は人間ウォッチングも楽しんだようだ。「じゃ、ちょっと原宿に行こうか」少し予定を変更して、今超激混みの原宿へ。駅からして、乗れない、降りられないくらいの混雑ぶりだし、竹下通りは人がびっしりだったが、意外と娘はひるまない。

私、何年ぶりの竹下通りだろうw 空いている平日にばかり行っていたけれど、安くて個性的な服などがあるので、やっぱり面白いところだと思う。娘も奇天烈なバッグや、最近の傾向なのだろうか、「クラウドが着ていそうな服」とか「水銀燈が着ていそうな服」が安く売られているのに……さらにそういうのを着て、アニメから出てきたようなファッションの店員さんやお客さんに思わずびっくり。「あんたも着る?」「い、いやそれはちょっと…」とか言いながらいくつかの服を真剣に見ていた。……来年あたりにゴスロリ娘になっていなければ良いが。

さて、元の原宿駅前に。ここからスクエニショップまでは、失礼ながら明治神宮の森を行くのが近道。お参りもさせていただき、娘に明治の森の成り立ちや日本人の精神について学んでもらおう。

すると娘が難色を示し始めた。
「明治神宮、やばい。私、死ぬかもしれない」
はあ?「清らかな空気の中で邪気も祓われるでしょうよ」
「それがやばい。私、消滅する」
娘、100パーセント邪気か。どんだけ厨二病なんだ。

鳥居もくぐりたがらず、盛んに体調不良を訴えたが、それでもなんとか身を清めてお参り。森を抜けて街中に入ると「はあ、生き返るー」などと言っている。

渋谷から原宿を巡って参宮橋までって、それなりの距離があるので娘は疲れているようだ。それでもスクエニショップまでもう少し、と頑張った。

巨大なサボテンダーやトンベリがお出迎え。はぐれメタルだー! スライムナイトだー! とついはしゃぐ。

そして奥に入って念願の「セフィロス」と対面。「びくったーーー!」と娘。公式サイトの写真よりも、かなり生々しい。……ことに頭のほうから眺めて2人で驚愕。「こ、これは……」セフィロスの腰の辺りまで丸見え……

しかし、FFグッズって総じてお高いorz……ドラクエの方はまだお手ごろなのに。キングダムハーツのフィギュア950円をお土産に買って、可愛い袋に入れてもらって帰った。

新宿都心を歩きながら、このあたりは昔浄水場で、ママの子供の頃から超高層ビルが建ち始めたのよーなどと昔話。NSビルも昔は高く思えたのに、今はすっかり埋もれてしまっていた。

帰宅して息子に原宿やスクエニショップの話をした。息子は、ゴスロリファッションが安いというのを聞いて「行きてえええええ!」と騒いだ。自分じゃなく、友達に着せたいらしい。それと、スクエニショップの1/1ガブラスの兜が「欲しい~~~~~~~っ」と騒いでいた。……そんなものどうするんだというと
「は? 端午の節句には鎧兜を飾るだろうが。なんでガブラスの兜飾っちゃいけないんだよ!」……そうか、五月人形か……って、自称「負け犬」の兜飾って、息子の何を祈るんだ??

☆  ☆  ☆

「朝香宮(あさかのみや)」と入力しようとして、「あさかのみや(変換)」したら、「朝か飲み屋」と出た……。朝っぱらから、飲んでいませんから私!

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2009年1月25日 (日)

極寒の沖縄へ行ってまいりました

金曜から沖縄へ。

「すごいリゾート地が、格安でいける限定プランがある」ということで、割と断れないところからの話。ちょっと仕事絡みのこともあり、腰をさすりつつ現地へ。

あまり高級リゾートには興味の無い私が伺ったのは、沖縄・名護にある「カヌチャ・リゾート」。つったって、どこぞの皇太子妃さまじゃあるまいし、100万球のイルミネーションとか、ゴルフコースとか、マリンスポーツとか興味ないし。リラクゼーションは豊富らしいけど、ぎっくり腰では楽しめないし。部屋でひとりディシディアしてるか、海辺でイソギンチャクとでも戯れていてもいいですか? くらいの気持ちでスタート。

沖縄は那覇空港に着いた。機上でシャントットさまのコツを覚え、着々とレベル48まで育てて飛行機を降りると

寒い。

飛行機から空港に伝わる通路が、冷えひえ。リムジンバスを待つ間、少し海の見えるレストランで過ごしたが、なんか雲行きが怪しいし。
Okinawa4 青い空、青い海……前回訪れたときはそんなだったのに、空はどんより、海は荒れて「どこの演歌の日本海?」という雰囲気。

「いや、東シナ海だから」
と突っ込まれたけど、雰囲気はど演歌ですから!

空港を一歩出ても悲鳴があがる、突き刺さるような寒風。バスに乗るほんの数メートルでもきつい。たしかに土曜は最高気温13度、最低気温9度という話だったけど、今日は最高気温19度のまずまずの気温じゃなかったっけーーーーーっ?

バスの車中も寒くて「暖房入れてください」と言ったけど、バスに暖房がついていないとのこと(爆)。こないだまでは冷房を入れていたとのことで、さすがは沖縄……けれど、今私達がいるのは一体ドコ???

高速を降り、名護市に入ると人口密集地那覇とは違う雰囲気。ゆったりとした南国ムード満点で、市役所なども素晴らしい建物。

ただし、極寒。

バスは山間部に入る。熱帯雨林の原生林とはいえ、この険しさは富山や長野のようだ。海辺に下りるとマングローブらしきものが夕闇に浮かぶ。これはまた後に。

また山に入る。いよいよそのカヌチャ・リゾートへ。

うわあ……ゲートをくぐると、ずっと続くイルミネーションの道。これには息を呑んだ。ゆるやかなカーブを描いて別世界のような南国リゾートを行くバス。

ただし、極寒。

ようやく到着した。また突き刺す寒風に晒されながら、ロビーへ。やれやれ。しかしチェックインを済ませると、外へ案内された。え?と思うと、ゴーカートの鍵を渡され、これえdお部屋へどうぞということらしい。免許持ちの人がおっかなびっくりハンドルを握る。最初はポーターさんのカートが荷物と一緒に先導して走ってくれるということで安心だが……

ゴーカートというのはこれである。

Okinawa1

屋根こそあっても、吹きッ晒しです。

小雨とともに荒れ狂う寒風ですぞーーーーー。

部屋への道は、太平洋を見下ろす南国リゾート。夕闇にきらめくイルミネーションの並木は髪をなびかせる南風とともに、素晴らしい沖縄の旅を予感させる……予定が、

「くきゃあああああああーーーーーーーーーっ!」

風が吹くたび、悲鳴が上がる。これは絶叫マシーンか。沖縄ではコートなんか使わない、と出身の人に聞いていたのに、セーターにコート、マフラーをしっかり着込んでも悲鳴があがる寒さって。

ぼろぼろになりながら、一行は目指す棟へ。このカヌチャ・リゾート、広大な敷地(80万坪ですと!)にゴルフコースやプールなどを備えながら、いろいろなテーマに沿ったホテルが点在しているらしい。すべての部屋がオーシャン・ビュー。一軒家のようなホテルあり、イルミネーションきらめくガーデンプールを囲むホテルあり、ビーチまですぐのホテルあり…。8人グループの私達が案内されたのは、最も高いところにあり、高層棟であるタワーだった。…驚いた、4人部屋×2、フロアまるまる我々だけ。暗いのでわからないけれど、絶景なのは間違いない。部屋は……

広いし、優雅だし、なんとバーカウンターまでついていた。庶民の私、個室にカウンターがあるホテルなんて見たことが無い。
「こちらがトイレ、こちらがバスルーム、そしてこの奥がジャグジー・バスになっております。11時までご使用可です」
まあ、絶景を楽しみながらジャグジー! 旅行番組で見るようなゴージャスな世界。ただし
「お外から見えますので、何か着てご使用を」とのこと。さすがに誰も水着などは用意していない。ああ、そうと知っていれば……orz

アメニティも素晴らしかった。貫頭衣タイプのパジャマは大変着心地よく、旅行達人のメンバーが感動。帰り道で「あれ、園内の売店で売ってましたよ」と教えたら、買えなかったことをものすごく悔しがっていた。

さて、夕食は、というと、ここの一番のオススメという和食レストラン「神着(カヌチャ)」を予約してあるという。

ただしそこは、この極寒の道を戻り、元のフロント棟に行かないといけないというw

さらに着込むだけ着込み、極寒の南国リゾート山道を下った。泣く。

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2009年1月13日 (火)

鎌倉へ行ってまいりました~江ノ島編

江ノ電で、江ノ島に行くことにした。

のんびり、ぶらり、ローカル路面生活電車の旅……というイメージは今は昔。休日ともなれば観光客で殺伐とする電車になっている。

人ごみと乗り物がキライという娘、駅のホームにびっしり並ぶ人を見て超不機嫌モード。だからてめえは俺のことがわかってないんだよ、イヤだっていってんだろ、あーもう死ぬしかないな、などとブチ切れて愚痴愚痴言うが、もう、私もスルースキルを身につけた。周囲の皆様には驚かせ、不快にさせて申し訳ないが、この子、この状態で恥ずかしいからといって家に閉じ込めていては、ダメ。

まあ、混むといっても、通勤電車に比べれば余裕。娘には負担かもしれないが、こういう環境に適応できなければ、首都圏では何もできないからね。……てか、あんたコミケに行くバスは平気じゃないのかと。

途中下車をしながら、江ノ島へ。なんだかんだで風光明媚。4姉妹が住む家の最寄り駅極楽寺。朋章がサーフィンしていた海が眼前に拓け、「海街diary」1巻の表紙になっている鎌倉高校駅を通過し、みぽりんの家があると思われる腰越を通過。気分が悪くなったと降りた七里ガ浜駅では、目の前の家などをウォッチング。すごい地形に立つ家は見所満点。やっぱりここでも娘の恫喝を右から左へ受け流し、まあ、まずはせっかく遠くに来たのだから普段見られないものを楽しもうやと、見所を探すコツを教える。気づくと、娘も楽しみ始める。

やっと江ノ島駅についたが、もう4時。
「疲れた。休みたい。何か食べたい」
うん、同意。時間はあまりないけれど、ちょっと休める場所があるといいなあ。

でも、あまり甘やかしてはいけないし。
「そうだねえ。でももう随分食べたし、シラスソフトとか、そういうのがあったら食べてもいいけどねえw」と答えた。
「ちょwwwwwしらすソフトwwwwwしらすアイスとかwwwwwww」
「まあ、そのくらいインパクトないとねえ?wwww」

などと冗談を言いながら、江ノ島への道を歩いていると、こじゃれたイタリアンのお店を発見。

「本日生しらす入荷!」
の文字が目に入る。シラスはこのあたりの名産で、海街でもたびたび出てくる。ミポリンはしらす猟師の娘だし。生しらすを買って帰るのはあきらめていたけれど
「生しらすカルパッチョ」580円の文字に心が躍った。少し足を休めて、トイレも済ませたいし、しらすカルパッチョと鎌倉ビール、娘はケーキで休憩しようかな。

意気投合し、入店。ファミレスやカラオケボックスやネカフェしか知らないような娘には、ちょっと新鮮なオシャレなお店。恭しく接客してくれたお姉さんに注文。

「生シラスのカルパッチョと…」
お姉さん、顔を曇らせた。
「申し訳ございません。生シラスは切れてしまいまして……シラス抜きの魚のカルパッチョなら…」

ええええええええええええええ((BREAK)それが目当てで入店したのに?

「じゃあ、コーヒーで。チーズケーキと、紅茶で」
「お食事は、よろしいですか?」

いいです……。

とりあえず足を休め、お茶を飲み、回復。トイレはオシャレだし、それはそれで満足。娘にもこういう観光地ではトイレは絶対行っておけと勧めた。伝票を見ると、チーズケーキ500円。メニューには「ケーキ380円~」としかなく、娘は気を使って、一番安そうなこれを注文したようだけど。まあ、こういうオシャレなお店にはよくあること。文句を言うのも野暮というもの。娘、「すごくおいしい♪」と喜んでいたのでよし。

Enosima 夕日を見ながら、江ノ島へ渡る。

潮風、波の音、夕日。

トンビは、ここでは本当に凶暴化していて、あちこちに「トンビに注意」の看板を見るけれど、気流に乗って舞う姿は美しい。かもめとトンビが夕空に舞い、魚を狩る姿はそれはそれで美しい。

江ノ島は、鎌倉とはまた違ったノリで、娘に言わせると「ださい」

けど、そのダサさがたまらない。酷評した娘でさえついつい夢中になるダサさ。しかしおいしそう。

で、「しらすアイス」を見つけてしまうわけだ。

「ちょwwwwwwwしらすアイスwwwwこれがあったら買ってくれるっていってたよね?w」
「ちょwwwww斜め上の発想、観光地まじぱねえw ……けど、あんた寒いって言ってるし、もういいよね…?」
「食べる!これは食べないわけにはいかない!」

というわけで、しらすアイスとしらすコロッケを食べる。どこまでも観光地の罠にはまる私達。けどそれが楽しい!

しらすアイス、本気でおいしかった。甘さ控えめ、塩味で、しらすも入っていて。娘、しらすアイスだけでも湘南に通いかねない勢い。

また参道の土産物屋を冷やかしつつ、弁天様参拝。……W弁天さま参拝って大丈夫なんだろうか。

空には満月。夕闇に浮かぶ夜景は美しく、てくてく歩きながら部活のこと、対人関係のこと、いろいろ話した。こういう時間を持つのも、このお出かけの目的。

先ほど生しらす売り切れだったオシャレな店だが、あれから1時間以上たった頃に通っても、まだまだ「本日生しらす入荷!」で、「生しらすカルパッチョ580円」の黒板はそのままだった。「アラ、生しらすカルパッチョですって」と立ち止まる観光客多数。…きっと、そう思って入って、「もうしわけありません」→「じゃあ普通の海鮮カルパッチョで…」というお客も多数だろう。
「これは、江ノ島の罠だねw こんなに時間が経っても、この看板引っ込めないって、立派な釣りだわw」
「あーw」

歴史や地理はどうかわからないけれど、結構娘の社会勉強になったと思う。

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2009年1月12日 (月)

鎌倉に行って参りました

ディシディアのスペシャルデーにも関わらず、娘と一緒に鎌倉へ。

歴史や地理がさっぱりだめで、方向音痴。電車などの乗り物にも弱い娘をなんとか鍛えようと、何かにつけて連れ出すようにして何回目? 今回は「海街diary」の舞台ということで、「すずちゃんの鎌倉さんぽ」を片手に出かけることに。

すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル) Book すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)

著者:吉田 秋生,海街オクトパス
販売元:小学館
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すずの暮らす街、鎌倉をあの名場面とともに満喫しよう!というコンセプトだけど、娘はグルメページしか反応しない。不安。

まずは北鎌倉へ。ここから名所をたどりつつ鎌倉駅・小町通り・鶴岡八幡宮へのスタンダードなコースを行くことにする。「どこ行きたい?」「別にどこも行きたくない。早く帰りたい。あじさいソフト食べたい」の娘を、いかに楽しませるか。

細い旧道は、観光ルートということもあって車も人もびっしり。「人ごみ、キライなんだけど」というぶつくさ言う娘だが、コミケには嬉々としていくんだよね、不思議。しかし人が多いからこそ沿道はみやげものやおいしいものを扱うおもしろそうな店がいっぱい。あれもこれもおもしろそう、おいしそう、でついつい買い物。

まずは紫いもコロッケを二人で食べた。甘くなくておいしい。いもや栗が嫌いな娘が、珍しくねだった逸品。

次は香ばしい焼きたてのおせんべい。私はおせんべいが嫌いだけど、この香りにはついつい惹かれる。ちょうど席が空いたので、座ってぽりぽり。……見ると、おじさんが落としたせんべいをそのままおしょうゆにつけて売っていた。……のどかというか…。

銭洗い弁天をめざして亀ヶ谷切り通しへ。山の多い鎌倉には数多く切り通しがあって、昔から行きたかったのだ。

Kamegatani ……昔に行けば良かった。

風情はあるが、胸を突くような坂。ありえない~というくらいの傾斜に心臓はバクバク、息がはずむ。

「まじやばくね?」娘も驚く。が、意外と楽しんでいる様子。廃屋らしきもののあるこれまた急な下り坂を降り、住宅街へ。

さて、銭洗い弁天は……あちこち表示があるが、今ひとつわからない、複雑な道だ。ようやく細い道に「←銭洗い弁天」という看板を見つけ、入る……入るが、この先道があるように見えないけど……

我々が迷い込んだのは「化粧坂切り通し」というところだった。「銭洗い弁天まで600メートル」という表示もどこかで見たが、それは直線距離か?単純な道のりか?

高さは入っているのか?

坂なんていうものではない、立派な登山。

Kewaizaka 地面は湧き水のせいか濡れ、ところどころ凍ってるし、苔むしているし。写真ではわかりにくいけれど、傾斜がすごい。
振り向けば真下に住宅街があるし、かなり怖い。

息が切れる。足が重い。ゆっくり、慎重に上る私。

「まじぱねえっすwwww」
「まじぱねえwwww」

上を見るとトンビらしき猛禽類の影。なんかすごいところに来てしまった……しかし結構娘は面白がっている。

ようやく上りきった。もうちょっと上にある「源頼朝像」は、娘はパス。せっかく来たのに…。頼朝公は、ここから鎌倉を見下ろし、今も守っているかのようだった。野鳥の会のみなさんが何か観察。声をかけてみると「ノスリ」がいるのだそう。

「水分とりたい」と娘がいうので、自販機で温かいお茶を購入。こんな高地だけど、値段が変わらないのはうれしい。のどを潤してしばし休憩していると、
「は、走ってる……」
「えええ…」
海蔵寺方面から男女の団体?が、ボディスーツに身を包み、リュックをしょってすごい勢いで急な下り坂を走っていく。

歩くのも怖いのに…

私だったら確実に下まで転がり落ちる。なんか、人間ってすごい。

ようやく中腹に銭洗い弁天を発見。こ、こんなところにあるのか……

「なに、銭洗い弁天って洞窟の中にあるの?引きこもりじゃね?引きこもり弁天だね」

反抗期の娘が失礼なことを言いながら洞窟を抜ける。しかし、幾重もの鳥居、熱心に参拝する善男善女、銭洗い弁天ワールドに娘もつい、引き込まれる。

100円で線香、ろうそく、かごを借り、ろうそくと線香を供えて参拝(実質これが初詣)いよいよ銭洗いへ。
「お札洗うのってありえなくね?」と、当初娘は言っていたが、皆さん結構お札を洗っている。一応しないで下さいと張り紙がしてあるが、線香の火であぶって乾かしている人が大勢いた。燃えちゃったら怖いなあ……しかしここで洗ったお金は倍になって返ってくるとなれば、洗わにゃソンソン♪だし。

でも私は控えめに1000円札1枚と500円玉1枚。娘も控えめに小銭を洗っていた。

娘が大好きなおみくじも引いた。私は末吉、娘は凶だった。二人でひとつひとつ読み、身を戒めた。ことに娘は慢心、怠惰、攻撃などの情緒不安定な状態なのでひとつひとつ言って聞かせた。

下界に降りた。さあ、「海街」にも出た佐助稲荷だ。朋章とナゾの男が密会したあの場所……と楽しみにしていたが、見事に通り過ぎてしまった。意外と目立たないらしい。
「えーっ!後ろ500メートル!通り過ぎたの~!」と私が嘆くと娘が
「うん、さっきひっそりあったよ」
「言ってよ~~~~~~orz」
これを楽しみにしていたのに。
しかし男二人が暗がりへ……という異様な雰囲気なのは、理解。

さて、鎌倉駅前へ。美観のためか、シックな色合いのマクドナルドに娘も感動。
参道と小町通をぶらぶらしつつ、鶴岡八幡宮へ。私は約20年ぶり。しかしまだまだ初詣の時機らしく、ここもすごい人だかり。というか、娘、屋台しか見ていない!

さあ、スーパーグルメ&おみやげ購入タイム。念願のあじさいソフト(紫いもソフト&抹茶ソフト295円)を食べ、漬物やかわらせんべいなどを購入。しかし楽しい街だ。あの店この店どれも素敵で、このところ全然沸かなかった購買意欲がリミットブレイク!

「さっき洗ったお金、使ったほうがご利益があるのよね♪」といいつつ、それ以上の散財を始めてふと我に返った。

これは、銭洗い弁天の巧妙な罠???

洗ったお金をお守りに、ではなく「使ってこそご利益が」で、善男善女はどれだけこの町で散財しただろう。弁天様のおかげで、どれだけこの町が潤ったことだろう。すごい集金システムだ。
「鎌倉マジックだ!」
娘もその恐ろしさに気づいた。あれも欲しい、これも欲しい、一度開いた財布はとめどなく開く。

このところ不況で人も金も動かない悲惨な状況を見ている身だが、ここはそんなことが嘘のよう。活気に満ち、おもしろい。だからおもしろい事業者も集まる。老舗も新規参入もしのぎを削り、このワクワク感を演出している。不況であればこそ神頼み、ということもあるのだろうし、たしかに「鎌倉マジック」を感じた。

海街作中に出てくる「鎌倉カスター」を行列して買い、江ノ電へ。後半へ続く。

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2008年9月14日 (日)

熱海に行ってまいりましたが息子は

熱海研修に行ってきた。

宿は200年の老舗にして数多くの有名人・歴史上の人物、はては天皇皇后両陛下も皇太子時代にご来館という「古屋旅館」さん。
本格芸妓さんの踊り・芸者遊び教室もついた宴会、源泉かけ流しの温泉入り放題という豪華研修旅行であった。

「ただいま」おみやげなどを携え帰宅。ああ、案の定水槽は午後だというのに電気がついてない。えさも与えていないようだ。すぐにミドリフグはじめ熱帯魚の世話をする。……と、息子はなぜか呆然としている。

「どうした?」

「……いや、俺そういえば昨日から何も食べていないみたいなんだ……」

人事のように話すな。お肉や野菜はもちろん、ラーメンなど食料はたっぷりあるだろう。カップめんひとつ口にしていないのか。お魚だって、エサがなければコケや貝をついばむぞ。

「とりあえず、温泉饅頭食べなさい。蒸したてだよ」と、饅頭を与えた。これで飢え死にはしないだろう。

それでもまだ、なんとなく呆然としている。「何してるの」と問うと

「ああ……昨日の夕飯、何にしようかと考えているんだ」

……過去に囚われるな。これから食べるのは今日の間食、または今日の夕飯だ。

「昨日の夕飯食ってないんだから、これから食べるのは『昨日の夕飯』に決まってるだろう?」

……息子は時々、夕方に「昨日の朝飯」などを作っているがそういう考え方をしていたのか。

「しかしあんた、しょっちゅうご飯を抜いたり、夜中に何度もラーメンとかカレーとか食べているじゃない。今食べるのが9月3日の昼食だとか、9月23日の夕飯というようなことはないの?」と聞いてみたが、そういうことはないらしい。

みやげの珍味などをつまみながらの夕食(息子にとっては今朝の朝食)、子どもらに熱海の話などをしてやった。旅館の中はさながら歴史博物館のようだったし、海辺の散歩も楽しかった。しかし何より温泉だ。

熱海には「熱海七湯」というのがあるらしく、旅館の前にはそのひとつ「清左衛門の湯」の源泉がわいている。そのいわれというのはなんだと思う?と聞いた。…そう、普通に考えたらせいざえもんさんが見つけた湯、ということなんだが、なんでも清左衛門さんが馬に乗って山道を歩いていたところ、突然地面に湧いた湯に落ち、馬もろとも90度の熱湯を浴びて悶死。
「それで清左衛門の湯なんだとさ」

((((((;゚Д゚))))))  ((((((;゚Д゚))))))

あまり熱海にはいられず、他の六湯についてはよくわからなかったが
「水の湯、風呂の湯というものもあるようだ」

( ゚д゚ )ハァ?  ( ゚д゚ )ハァ?

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2007年7月 8日 (日)

沖縄・岩手・宮城の名物が揃った~

愛娘の誕生日に、実家とうちが集った。ちょうど、パパ実家から「ホヤ」が届いた。パパ実家では、義父亡き今では好んで食べる人がいないのだが、東北出身でもない私と、子どもたちが大好物というのを喜んで、義母がうちの不登校息子あてに贈ってくれたのだ。今年ホヤは不漁だというのに、ぴちぴち新鮮なのを、それもいつも扱っているところもダメだったのを……また、「送るから、いつなら都合がいい?」と聞いてくれ、子どもたちの近況を喜んで聞いてくれたけど、決して肝心の彼女の「息子」のことは聞かないでくれていた。ありがとう、本当にありがとう。

それから、先月行った沖縄旅行土産の「豚の顔」もある。日本では珍しく肉食文化の成熟した沖縄。私も魚の頭などは一番おいしいと思うのだが、コラーゲンたっぷりの豚の顔を、そのまま皮を剥いで燻製にし、パックにして売っていた。ミミガーとか大好きなので、これを帰りの空港でゲットォォォーーーーッ!実のところ、沖縄出身の人にも驚かれた。ああ、ついでに旅行中は軟骨たっぷりのソーキそばは当たり前、「中身」にも軽く挑戦して驚かれた。メニューを見て「中身そばって何ですか」と聞くと、ちょっと顔を曇らせて、「内臓…」と地元の人は遠慮がちに言った。本土の人には肉食に対するタブーがあり、恐らくそれだけでも嫌悪感を示す人がいるのだろうが、私は「捨てるところほどうまくて栄養価も高い」を身上にしている。タブーが無いほうが、うまいものが何でも食べられていいもんね~。

中身そば、あっさりしていておいしかったァ~~!バラ肉やソーキよりも、むしろ食べやすいんじゃないかと思う。

さらに父が仙台土産で「牛タン」を大量に買ってきた。アメリカ狂牛病騒ぎですっかり高嶺の花になっていたが、久々だ。

ホヤ、豚顔、牛タン。なんだか強烈な組み合わせだが、これも日本の食である。堪能~~。

さて、豚顔だが、「沖縄の市場には、とんでもない色合いの魚や、豚の顔がおいてある」と、旅番組などでイメージしていて、そうなんでしょう?と聞くと、現地出身の人は「そんなことありません!そんなの、見たことありません!」と否定。若い人なので市場などには行った事がなく、ジャスコなどが根城なのだというのも仕方が無い。

で、そんなご時勢、旅行者の期待に応えた様なのが「豚顔燻製パック」なのだと思う。さすがに銃弾のあとも生々しい、韓国人街の豚頭は私もどうしてよいか困るのだが、これは豚の顔の形を残しながら、そのままスライスして食べられるように燻製にしてあり、軟骨のコリコリした耳から、たっぷり楽しめる。こんなに加工してあれば、恐らく豚足よりも食べやすいだろう。

で、これをもって帰って「家族の反応はどうだった??」と心配された。うん、たしかにメンツによってはものすご~~く引かれてしまうだろう。が、沖縄旅行経験もある両親も驚きながら大喜び。子どもにいたっては、娘が無邪気に顔にかぶる。それを見てお兄ちゃんが「ハハッ!ミッキーマウスだよ!殺されたいやつは、前に出な!」と裏声でアフレコ。……たしかに、そういうふうにも見えるw。

旅行帰りの日にそのパックを預け、またの機会にみんなで食べようとしたのだけど、親が東北旅行するとき、冷蔵庫にそれを置いていた。

私の弟(独身)は、そんな時いつも肉や野菜を置いていても使わず、腐らせてしまうので、そのほかの食材は洗いざらい、旅行に持っていくのだ。

その時弟は、何気なく冷蔵庫をのぞいて驚愕した。

何もない冷蔵庫に、豚の顔だけが……!

軽く、ホラーだ。そんな話をして笑いながらホヤを捌くと、想像以上に汁がピューッと飛び出して弟にかかり、大惨事に。

なんというスプラッタな誕生パーティ。美味を追い求めると、スプラッタに行き着くのか。

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2007年6月26日 (火)

ハリセンボンを食した~うちフグ飼ってるんですけど~

巨大エビや、得体の知れない刺身に舌鼓を打つ私たち。この、異様な赤さを持つ赤身は何だろう…トロとは違うような霜降りは何だろう…この分厚く引かれた白身は、ブダイとかだろうか。地元の人に聞いても要領を得ずわからないし、お店の人に聞いても何も聞き取れない。日本なのに、どこか異国っぽいのが楽しい。

P1020352 で、運ばれてきたのがこの唐揚げ。

てんこもりにもほどがある……で、何?と思うと

「ハリセンボン」だという。

ハリセンボンというと、トゲトゲの愛らしいフグだ。フグにとってはおなじみの体を膨らます行為は死ぬか生きるかの時に行うことなので、フグを愛する人間ほど、その膨らむ様子を見ることはないのだろうけど。

それが豪快にぶつ切りされ、からりと塩コショウで揚げられている。で、箸でつかんだのがテトラオドン特有のヒレがばっちりのこの一切れ。

P1020354 うち、ペットのフグ・アベニーパファーがいるんだけど。このヒレを見ると、あの愛くるしい尾びれや胸びれを思い出す……しかし、思い起こせば「ドンキーコング2」で、私は敵ハリセンボンにずいぶん萌え苦しめられたではないか。これもおいしくいただかなくては。

本当に、おいしかった。味付けもよいのだと思うが、一口かじれば淡白な身に軟骨状のところ、ゼラチン質のところなどが次々現れる。噛みしめれば滋味あふるる。……今宵が最終日なら、家族に持って帰りたいのに。

豪快エビの活け作りーずに巨大ハリセンボンふた皿、一体いくらしたのか、実は幹事もわからないのだという……

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2007年6月25日 (月)

五色海老を食す~沖縄の市場はエネルギッシュ

P1020369ゴシキエビ、というと、その名の通り極彩色かというような鮮やかな文様と、巨大な体躯が水族館などで人気である。

沖縄の美ら海水族館にもいた。立派な体格と美しい姿。この水族館ではタカアシガニが意外と小ぶりなこともあり、甲殻類では王者の風格を見せていた。

それが、市場ではこんなことになっている。

P1020342 活け作り…でかすぎ…

牧志市場2階のツバメ食堂でのお食事に、こんなものが出た。養殖伊勢えびでも滅多に口にできない庶民としては、なんだかすごい贅沢をさせてもらった。しこしこぷるぷる、じんわりとした甘み。もちろん頭は味噌汁に。

P1020355 触角にさえ、タラバガニの足くらいの肉がたっぷりつまっている。下の小さな黒いものが御椀である。この大きさと言ったら!営業部長がこの椀をを食べる恩恵にあずかったのだが、取り出しにくく悪戦苦闘。他の部位も、身がしっかりしていて取り出すのに一苦労…しかし、しっかり食べてあげることが供養である。

そのほかにも舟盛りが登場。こちらは、「ウチワエビ…?」私もたまに近所でこういうエビを見かける。「アサヒエビ」という名もあったような…これを供してくれた地元の方に聞くと「ゾウリエビだよ」ということだが、ほかに何か違う名前も聞いた…それが、なぜかみんな思い出せない。P1020339 強烈な赤身、白身、霜降りの肉。

どれもよくわからないまま食べた。本土の刺身を思うといささかダイナミックと言うか、豪快と言うか、大雑把だが、うっかり異様に大きいエビのぶつ切りを箸でつかみ、皆にからかわれながら口に運ぶなんて。

旅番組のロケでもなけりゃないと思っていた。

で、これで驚いていたら、またすごいのが出てきた……(続く)

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2007年6月24日 (日)

社員旅行で子どもに一番受けた写真

社員研修旅行で、沖縄に行ってまいりました。いやもう、素晴らしいところでした。企画者が沖縄出身者だけに短い期間でかなり満喫させていただきました。あんなところに行き、こんなものを食べ、という贅沢な旅から帰り、バイトの息子も呼んで実家に土産を届け、ちょっと泡盛に沖縄珍味で乾杯し、一週間ぶりの愛娘ちゃんも交えてデジカメ写真を見せました。信じられないような景色や生き物、グルメもあるなかで、子どもたちが一番受けた写真。

P1020337 こんなんが、一番おもしろいかーーーー!

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