親に「昭和八十三年度ひとり紅白歌合戦」を見せてみた
先日の話になってしまうが、パーティの余興に桑田佳祐の「昭和八十三年度ひとり紅白歌合戦」を持っていってBGM代わりにしてみた。
超企業戦士だった父は、そもそも「くわたけいすけ」を知らなかった。なんせ、あのWinkがすっかり忘れられた頃に急にはまり、CDを聴きながら「このコたちは売れるぞ~」と言った人だ。…いやもう、昔レコード大賞とったから。
しかし桑田の圧倒的な歌唱力と、懐かしすぎる音楽に、両親もノリノリ。グループサウンズメドレーにザ・ピーナッツメドレー。母も、堺正章と加山雄三の歌には「えええっ?本物そっくり!」と驚く。
別に物まね大会ではないのだけど、本当にこの2人の曲は、桑田と相性がいい……というか、本当に良く似ていた。ことに「君といつまでも」の歌いだしには母絶叫。雄三の後継者は、この人しかいない!と大興奮。普段の桑田の歌唱法とは違う二人だが、こんな声も出るのだなあ……というか、もしかしたら彼の原点だったのかもしれない。
こんな先輩格にリスペクトするのはともかく、同時代~後輩格の曲にも果敢にチャレンジするのにも感動した。61曲という大変なボリュームではあるが、おそらく本人が愛してやまない曲ばかりなのだろう。実に楽しそうに歌いながら、観客と、ステージに立つ演奏者のすべてが「昭和八十三年度」の空間を創っている。
ひとりクールファイブには、桑田が一人一人のキャラクターに扮し、表情や仕草、歌などもばっちりものまね。これにも母、感動。
ついでに、クレイジーケンバンドの「俺の話を聞け」では、「計画通り(ニヤリ)」な反応が見られた。
「あら、和田アキ子?」
……はい、私もそうでしたが多くの方が最初聞いたときに「今度のアッコの新曲はいいねえ」などと感じましたw 男性ボーカルなのに、アッコそっくり。曲も、いかにも全盛期のアッコそのもの。いい選曲だー。明菜のあとにマッチとか、NHKでは、いやどこの民放にもできない構成も泣ける。
そしてラストは本家アッコの「あの鐘を鳴らすのはあなた」でゆく年くる年状態へ。ああ、なんて名曲ぞろい。最初は「いくらしたん?」「定価で買うと6300円」「たかっ」という反応だったが、最後のほうでは「1曲100円くらいかー こりゃ安いわー」と、生協のパンフを見直す状態。 まあ、字幕でも出せば軽くカラオケ状態になれるし、私いい買い物したと思う。
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