娘がディシディアを見に来ると、たいていケフカをリクエストしてくるようになった。
たしかに、ケフカは凄すぎる。造作の出来、トリッキーな動き。イベントシーンでも異彩を放つし、何より千葉繁さんの声の演技が素晴らしすぎる!
私は声優好きの割にはサンプルボイスなどにこれまで興味を持たないほうだが、ケフカのサンプルボイスは、価値がある! エンカウント、勝利、敗北、バトル…どれを聞いても「凄い」。ちゃらちゃらしたり、ふざけているかと思うと、落とす。
大体敵として現れたときも「黒こげだじょーーー!」のような、元のFF6にもあったセリフをイメージどおりにかけられて思わずニヤリとしたり、「ビリビリ~~!」といわれて吹いたりしていると「舐めんなよ」と魅惑の低音が響く。首筋にひやり、冷たいものを感じるような変幻自在のボイスに、「ケ、ケフカがこの手のひらの中にいる…」と涙が出る。
しかし、あまりにあまりなので使うのはずっと後回しだった。おいしいものは後回し、もあるし、他の要素を遊ぶだけでもいっぱいいっぱいだし。
が、娘の希望により育て始めることに。しかしレベル100最強先生には一気に負けた\(^o^)/
私のヘタレもあるが、動きや魔法にクセがある。
とりあえず、地道にレベルアップを狙うことにした。ふう、やっとEXコアをロックできるようになったじょー!
次は、少し強い相手に攻撃をあてて、レベル11にできた。あと少しで念願のレベル12(フリーエアダッシュを覚える!)なのに、また負けてしまった…orz
ケフカの負けポーズって、ティナと同じ? よく似ている。さすが、クラウドの女装セットを装備できる唯一の男性キャラ。
早くレベル12にしたい。それから、勝利ポーズが拝みたい。またクイックバトルで同じくらいの敵と戦ったのを娘が観戦。し、しまった、敵をレベル13にしてしまった。ほいほいダッシュでコアを取られてしまう。一発逆転を狙うのは私にはムリだ。
というわけで、遠くから卑怯に、確実に「トライン」を当てる方向に変えた。
「当たっちゃったぁ?」というふざけたコメントに、娘が吹く。
「当たっちゃったぁ?」「当たっちゃったぁ?」「当たっちゃったぁ?」
「ちょwwwwwひどいwwwww」
ひどくても勝ちは勝ちぃ~! ちまちま、ちまちまと178くらいのダメージを与え続けて、何とか勝った。レベル12にして、は、初めての勝利ポーズ。
ケフカ、人智を超えた動きで勝利を喜ぶ。真似をしたら確実に脊髄を傷めるだろう。しかし、私も娘もこれほどまで喜ぶケフカに満足した。 …こんなにみみっちい勝ち方だったのに。
思えば、私が初めてプレイしたFFシリーズが、6だった。複数の主人公達が織り成す重厚なドラマと、奥の深いバトルシステム、程よく入れられたミニゲーム要素。「テレビゲームなんて」と小ばかにしていたが、目が開かれた、名作だった。その頃娘は赤ん坊だったが、ケフカの音楽と、「ファファファファ」という甲高い笑い声が聞こえると、すごい勢いではいはいしてきて、つかまりだちで画面に見入った。
お笑い要員か、稀代の虐殺者か。
悲しい人造魔導士、壊れた道化。
そのイメージが、こんな美麗なグラフィックと完璧な声で、再現された。これだけでも、「ディシディア万歳!」だ。
……しかし最強BOSSのティナと闘うのは、しんどそう……EX技のコマンド、よくわからないし…
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