2011年3月27日 (日)

ナマズに学ぶ

アクアリウムって、本当に贅沢な趣味だ。

震災の日、家に帰るともう、凄まじい状態。

ちゃんと対策していたたんすが、私の寝床に倒れこんでいる。
電灯の笠が落ちて、壊れている。
食器棚の転倒を抑えるための突っ張り上置き棚が、落ちている。
息子の部屋も、地震に強い突っ張り棚から本がダンボール箱ごと落ちてきて、息子が死ぬ思いをしたという。

「俺、その日休みで、もしも寝てたら死んでたよ! ていうか、あんたどんな趣味をしているんだよ!!!!」

…一応サブカルチャーのサンプルとして、昔買ったり貰ったりした漫画同人誌を箱に入れて、「子どもの手の届かないところ」にしまったのだけど、それが凶器になるとは。

「え、どんなのあったっけ?」
「知るかよ!」

息子は幸いにも起きてパソコンに向かっていて、同人誌に殺される難を逃れたが、自分のパソコンを守るのが精一杯で、本当に死ぬ思いをしたらしい。…まあ、メインテレビはアンテナ端子ごと壊れて倒れているし、サブテレビも倒れていて完全に沈黙。私のパソコン2台も吹っ飛んでいたが、なんとか無事だった。…台所に、梅干やバターが散乱しているのは何だろう、と思う間もなく、息子は叫ぶ。
「もうここ、やべえ!じーちゃんちに避難しよう!」

え。

息子、あまり私の実家に近寄りたがらなかったのに。
私も勤め先から1時間以上かけて帰ってきて、いろいろ呆然としていて…あの、水槽は…ミドリフグ…
「あきらめろよ! それどころじゃないって!」

…私は淡水水槽と汽水水槽を持っていたのだが、あんなに重いそれらの位置がずれ、水は半分ほどになっている。足そうにも、水道が止まっている。ヒーターは…ろ過は…
「ふざけんなよ! 地震でライトが落ちて感電してたよ!」

……幸い息子がいたから、こぼれた水が処理され、火災も免れたのか。

息子は家屋倒壊の恐れあり、水も出ないしすぐにじーちゃんちに避難しようというのだ。
その判断は、正しいといえる。
水を足すことも、加温・ろ過も、この状態ではできない。それは、熱帯魚で水質の変化に敏感なフグには死の宣告だけど……

激しい余震のなか、翌日寄ってみれば、ミドリフグは横たわっていたが、息はあった。
翌々日には、硬くなっていた。水つくりから、また何度も失敗しながら、ようやくうまくいって、育ってきたのに……
とりあえず、フグを植木鉢に埋める。タンクメイトのバンブルビーゴビーの姿は見えない。上からいろいろなものが落ちてきたということと、何やら黒いものが現れて、もう何も見えないのだ。

淡水水槽に、唯一残っていたコリドラスは、じっとこの状況に耐えていた。

プラティやらなんやら、華やかにしていた淡水水槽ではあるが、海水魚を飼いたいな、と思い、新しい個体を入れるのをあきらめ、魚が絶えるのを2年ほど待っていたのだ。
が、このコリドラスが実に丈夫で、ずっと生きてきたのだが……この震災で水が半分以下になり、またこれまでないほどの低温になり、えさもこれまでの半分もらえるかどうかという状況になっても、文句を言わずにじっと、どろりとして油膜も張り始めた水の中で、耐えていたのだ。

コリドラスは、超小型のナマズ科の魚である。

おとなしくて、水の底でメインの魚の食べこぼしを食べるので、お掃除係として入れるのが普通だ。
が、妙に愛嬌があり、情が厚い性格もあり、人気がある。

なお、よく言われる地震の前でも、実におとなしい。
これまで暴れたのはヒーターの異常のときだけで、地震を知られるようなことは一切なかった。

我が家は保温がよくて通常真冬でも暖房を使うことなく室温18度を下ることはめったにないのだが、この春は一体。
河津桜は華やかに咲いているのに、室温は17度程度。

私も仕事で出かけるし、停電に備えて節電もあることから無加温、無ろ過。
劣悪としか…見殺しとしかいいようがない環境で、それでもコリドラスはじっと耐えた。

…余震もかなり収まった。

もう、水を足して、ろ過くらいはしても……

お湯を沸かすと室温も少しあがる。うちはもともと暖房などは一切せず、煮物などで室温を多少上げ、寒ければどてらでもコートでも着て過ごせ、である。お湯と水をあわせた程度の水ではあるが、入れてみる。なんとかろ過機だけでも動かしてみる…

皆下を向くようなご時世でも、沈丁花は静かに花開き、甘い香りを放っている。
ソメイヨシノのつぼみは、こんなご時世でもしっかり膨らんでいる。

加温も、下温も、1年はできそうにないし、水は放射能まみれ。
それでも生きようとする命なら、見守りたい。
…昨年の今頃、これが死んだら海水水槽にするんだ♪などと考えていたというのに。

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2010年10月 6日 (水)

ダ・ヴィンチを見たりモグラを見たり

なんなんですか、六花ちゃんのHバレエは!

読者の渇望を誘うだけじゃないですか!

「ここからだろう、ここからあああ!」

私の想像力で補えといわれても困るわ!

えーと、六花ちゃんとローラのHバレエ…Hバレエ…

なんか妄想が違う方向に行きそうじゃないですかああ!!

そんなテレプシコーラ番外編を楽しみつつ、今日も歩いてお仕事。

10月の風は金木犀の香りに満ち、少々汗ばむけしきもあるものの、さわやかな日。今日はいつもとちょっと違う道を歩いてみた。なあに、駅ひとつ歩くのは同じ。いつもは川沿いなのを、今日は山沿いに行くだけ。

それにしてものどかな道だ。いや、もともとこの辺は湿地帯で、だからこそこれまで開発を免れてきたのだろう。最近大型開発が始まったそうだが……素人目にも「元湿地」。それもこんな片田舎では、買い手も付きにくいと思う。駅前にも関わらず人家さえほとんどなくイナゴが飛ぶ有様で、ここでレストランを営む方も「朝は、雉が歩いています。人は歩いていませんが」と笑うくらいだ。

で、秋の気配を感じつつご機嫌で歩いていると、目の端に何かうごめくものがある。

…ねずみ…?

の割にはなんだかトロい。そっと近づいて見ると、15センチほどのモグラだった。

Mogura 慌ててカメラを出したけれど、お顔は写せずw

でも、はっきりととんがった鼻と無い目、大きな前足を見た。

ビロードのような毛並みが美しい。

しかし、すぐそばでカラスがいるのに何やってんだ~~

と案じたが、私のほうがよほどとろかったようで、モグラはすぐに気配を消した。

ふと見渡せばキノコの群落はあるし、そばの花は秋風に揺れている。

…駅前、なんだけどなあ……

いつまでこんな心地よい風を感じられるのだろうかと思いながら、また荷物を持って歩き始めた。

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2010年8月14日 (土)

キアゲハ襲来!

昨年はまったくアゲハ類が来なくて油断していた。

また、夜真っ暗ななかで水遣りしていたので気づかなかった。

庭のパセリ3株が、12匹のキアゲハの幼虫にすっかり丸裸にされていた。

最終齢から産まれたてまで12匹…彼らは花や実までかじっているが、このままでは皆羽化までいけず共倒れだ。

だが、今の時期パセリ苗を売っている店はほとんど無いのだ!!!

一応近所を巡ったが、バジルくらいしか売ってない。

仕方なく、スーパーでパセリ一袋198円ナリを購入、切り戻して適当な器に水を入れ、パセリのそばにおいておいてやって一晩。

まったく近寄らずw

一応、そうとう水洗いしたんだが、農薬でも残ってるんだろうか。

そうこうするうちに、一匹だけ市販パセリに乗っかったが

またいでいきやがった。

……き、きっとどこかにさなぎになりに通っただけだろう、と信じたい。

呑気に脱皮しているのもいるし、何か諦めたのか、鳥にすぐ見つかりそうなところでぼんやりしているのもいる。
頼むから、市販パセリに気づいてくれ…食べて~~><

午後、パセリ苗探しの旅に出ようかと思う。

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2009年8月20日 (木)

おかしいのは気候? この土地?

先日、土用の時期に「ヒガンバナ」が咲いている、と日記を書いた。

昨日撮った画像が、これだ。

Kuruizaki ひっそり佇む祠に、ヒガンバナ。

美しい日本の秋の情景…

って、撮影日は昨日、8月19日である。

本来なら、来月の今頃に見られる情景ではないか。

ばらしてしまうが、先日の「土用のヒガンバナ」は流山市の運河沿いで撮影。

この「盆開けのヒガンバナ」は、そこから数百メートルの流山街道沿い。

私もあちこち歩き回っているが、ヒガンバナの狂い咲きは、今のところ他で見ていない。

「ヒガンバナ」は、その名の通り彼岸の時期に咲く花で、猛暑だろうが冷夏だろうが関係なく、きっちりその時期に咲く。開花には温度だけでない条件がありそうだ。

それが、今年は…? あるいは、この土地近辺でなのか…?

狂っている。

今時ヒガンバナなんて、どこでも見かけるというシロモノではない。私も他にいくつかヒガンバナスポットを知っているけれど、今見られるところではそんな異常は見られない。

何が、起きているんだろう?

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2009年7月20日 (月)

陛下と鯨とガンダムと

今月30日まで行われる東京海洋大学の「天皇陛下の魚類学のご研究」へ。一応娘を「品川には八百屋お七の処刑場跡もあるよ」と誘ってみたが都合が悪く、一人でのバカンス。これ、平日しかやっておらず、休日には今日の海の日しか入れないから…。

昔上野の科学博物館で行われた「(昭和)天皇陛下のご研究」は、ひっそりと地味な、しかしたしかなご足跡をたどれるもので、会場限定の本もあったのだけど、まあ、会場が大学だしもっと地味だろうな~~~と会場に行ってびっくり。「海の日」ということで、いろんなイベントが催されていた。混んではいないけど、家族連れの姿も。

金魚の人気コンテストとか、「空気の中で魚と泳ごう」とか、結構楽しい。海洋生物のタッチコーナーもあったけど、普通のヒトデやウニに混じってヒラメや、サメがいるのが珍しく、年がいもなくタッチ!大人しいサメさんだった。

鯨ギャラリーに立ち寄ると、巨大なセミクジラの骨格標本が迫力いっぱい!

Kujira

ピノキオの視点で撮ってみた!

クジラの耳垢も見せてもらえて良かった~。

そしていよいよ陛下のご研究展へ。おお…地味w

Hazekenkyuu しかし、この地味さがたまらない。

昭和天皇もそうだったけど、本当にあまり日の当たらないような、しかも地道な努力が必要なご研究なのだから。

「平成皇室論」によると、陛下は多くの採取・分類だけでなく、分類の方法そのものを発見されたとか。「天皇」というお仕事に華々しい学歴などは要らないけれど、こういう鋭い観察力・洞察力は非常に有効だと思う。二代続いてこんな地道な努力を重ね、生物にも国民にも真剣に取り組んでくださった天皇の世に生きてきたことを嬉しく思う。

文仁殿下の「ナマズと家禽のご研究展」まで、私もがんばりたい……

東京海洋大学の対岸には話題の1/1ガンダムがあるので、これにも立ち寄ってみた。…と言っても、泳いでは渡れないしwちょっと遠回りするが確実な、新橋からゆりかもめでお台場まで、のルートで行く。

すごい人出! ゆりかもめってこんなに混んだっけ???

皆口々に「お台場で降りるんだよね」「ガンダムってさあ」とか話している。レインボーブリッジ辺りのくるっとループするところで「見えた!」「あれか!」「ちっちぇ!」などの声も。私の席からはあまり見えなかったのだけど、そりゃあ、ゆりかもめが出来た頃には何も無かったのがこんな高層ビルの間を縫うように走る時代だし、高層建築物に囲まれれば小さくも見えるだろう……実際、ガンダムはいわゆるロボットモノの中では小さい。イデオンやダイターン3だったら「小さい」などとは言わせないだろう。というか、誰も1/1作らない!

そしてお台場駅につくと、ほぼ全員が下車!w

このお台場、私は20年ほど前の何にも無い頃……それこそパトレイバーの特車2課みたいな時代に来ているのだけど、本当に何もかも変わってしまって、あの頃の面影は一切無い。が、とりあえず人の列についていけばガンダム詣でができそうだ。

いかにもオタクな人、ふつーっぽいカップル、家族連れ。「ロボットだーーー!」という小さな男の子に思わず「いや、モビルスーツだ…」と心の中で叫ぶ。それにしても本当にすごい人出だ。おいしそうな飲食店もあるが、どこもすごい行列だし、ガンダムの股くぐりをするのも大変そう。きっとご利益があるのだろうなあ。…しかしあまり時間も無く、ガンダムには行きたがっていた娘を思うと写真を撮るだけにとどめておこう。

Gundam

「やきそば」ののぼりとガンダム。

こんな写真を撮れる日が来るなんて。

私は初代ガンダムの本放送を全部見た……修学旅行でも、めげずに見たのだが、30年前は、そんな私は「異常な子」扱いだった。

ロボットものは「日本の粗製濫造アニメ」の代名詞だったし、ガンダムなんて、低視聴率の知る人ぞ知るアニメだった。ついでにまだまだこういうものは子供向け、男の子向けのもので、それに夢中な少女って頭おかしい!というものだ。

数年前、アニマックスのアニメ大賞で1位をとったこのガンダム。監督の冨野由悠季(ガンダム当時喜幸)氏は、本当にうれしそうにバンザイしながらカメラの前に現れた。当時、いろいろ偏見で見られながら作ったのが報われた!(あの頃バカにしていた連中、ザマーミロー!)という喜びで満ち溢れていた。私はただの放送時に正座して見ていたファンに過ぎないが、それでもあの時と、今日と。「こんな日が来るなんて…」と感無量。

周囲の誰も知らなかった頃のように「独占」はできなくなったけど、うれしい。

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2008年11月 1日 (土)

上野で醸されてきました~かはく特別展:菌類のふしぎ

念願のっ東京上野にある国立科学博物館=通称「かはく」で開催中の特別展「菌類のふしぎ」に行ってきた。

超人気コミック「もやしもん」とのコラボレーションということでいろいろ話題。うん、私もかはくは大好きだし、菌とか大好きだし、「もやしもん」も、携帯電話が醸されている(酔いつぶれて朝目覚めると、なんともやしもん携帯シールがびっしり貼られていたんですよ!不思議ですね!)くらい大好きなのだけど、どうなのよ、それ……と期待と不安をひとつにして、娘と久しぶりのかはく訪問。

…いやあ、なかなかの好企画。

まず会場内のデザインが素晴らしい。什器はすべて、段ボールか紙管製。「紙を、こんな風に使うか!」と感心させられることが多くてそれだけでもおもしろい。

菌だなんて、微細な地味なものだと思われがちだが、段ボールで太古の巨大菌を再現したり、机の下にさりげなくもやしもんのキャラクターがひしめいていたりと、決して「机上」を眺めるだけではない見せ方がおもしろい。

そう、本当にビジュアル面のレベルが高いのだ。段ボールと紙管でシックでナチュラルにまとめられた会場で、資料や標本がとても際立つ。可愛いもやしもんのキャラクターたちと樹教授が、「菌」の世界を実にわかりやすく、とっつきやすく導いてくれる。

そしてまた心憎いのが、もやしもん原作者・石川雅之氏によるラクガキだ。

Kamosu 基本、段ボールに紙管だし! という感じで、会場のいたるところに石川氏のラクガキがある。それも、撮影OK!

某ランドの隠れねずみもおもしろいが、これがまたただ書いているだけでなく、適材適所の感心する書き込みで、通常の博物館にはできないようなナビゲーターになっているのだ。

展示物についてあれこれコメントしたり(これがまた秀逸!)ちびっこたちを励ましたり。

たとえば、展示の折り返しあたりでは、紙管のちょっと低いところにこんなものが…

Tukareta

これを鑑賞したり、撮影したりしようと思うと、自然にしゃがんでしまう。はあ~…足が気持ちいい。夢中で見ていたけど、結構博物館見学って、体力を使うんだよなあ~

と、自分の疲れに気づいたり、癒されたり。

こんなささやかな気遣い、おもしろさ。展示自体もいかに多くの人に「菌」の世界をのぞき、楽しんでもらうかに工夫を凝らした内容で、とても楽しかった。

会場入り口付近では少なかったけど、徐々にデジカメや携帯電話のカメラを構える人が増えてきた。そう、「撮りたい!」という欲求、おもしろい見所を「探したい!」という欲求が、見学者の間に生まれてきたのだ。探究心を掘り起こす、という意味でも本当に素晴らしい展示であった。

今日、かはくに向かう中でメアドを登録し、本格的に携帯デビューした娘、「最初の写真撮影は、友達とと決めているから…」などと言っていたが、どうしても探究心に勝てず、撮影しまくりになってしまった。とあるところでもやしもんオールスターのイラストを見つけ、「これ、待ち受けにしたい~」と熱中。「ここ、携帯なかったら地獄!」とかいう。

期日はお正月明けまで。菌類を観察するにはいろいろと道具や覚悟がいるが、とりあえずここではデジカメなどがないと地獄。

そしてお金が無いとミュージアムショップでは……ああっ……

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2008年4月29日 (火)

幽霊ミントを見つけた

FFに明け暮れ、息子の世話に明け暮れ、アクアの世界に明け暮れ、仕事に追われた日々。

ふと、うちの植物たちの世話もきちんとしなくてはと、外に出る。
どうやらあけびか何かではないかと思われる植物が、妙に暴れまわっていたので適度に刈り取る。貧乏時代、真剣に非常食にしようと思っていたハコベも、パセリ、シソなどの生育を考えると処分しなくてはいけない。

伸びすぎた山椒。とうに枯れてしまっている鉢。カキドオシは、雑草ながら可憐でかわいいが、これも刈らなくてはならないだろう。
新聞屋さんがくれたミニバラは、結構ご機嫌だ。何かにつけて話しかけたのがよいのだろう。決して良いとはいえない我が家の環境下で枝を伸ばし、せっせとつぼみをつけている。「楽しみにしているからね」とまた声をかけ、つぼみについたアリマキを手でとった。

ふと、ミントの群れを見た。これも本当に丈夫な草だ。あまり手をかけていないのに、ちゃんと毎年新芽を出してくる。
そこで、今年は異変に気づいた。

Shiromint 真っ白な、ミントが生えている。

植物には「斑入り」というものがあって、時には高価で取引されたり、まるで別種のように扱われて人気が出る。ミントだって、斑入りパイナップルミントなどを良く見かける。白と緑のコントラストが涼しげで、ガーデンのポイントによろしい。

しかし、これは斑入りというより「幽霊」というやつではないか。

葉のどこにも、緑がない!

よく見ると、後ろのほうにももう1本、幽霊とおぼしき白いミントが見られる。

これって、生存能力あるのかなあ……。

ひとつの個体から真っ白な幽霊葉が出るのなら、そこにも栄養がいきわたるだろう。前にプミラの一部が真っ白になったのを見たことがある。

しかし、完全に独立した個体が真っ白だったらどうなるんだろう?

見つけてからだいぶたつが、今のところすくすく育っている。

やっと投稿できた。画像が貼れなかったり、カテゴリが選べなかったり、夜の時間に作業できないorz

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2008年4月17日 (木)

魚と同じものを食べる~ミドリフグ、オトシン~

そろそろミドリフグも飼育一ヶ月。

私もふぐもおっかなびっくりの関係だったが、それなりに互いを理解しはじめていると感じる。

前のアベニー・パファの遺産である赤虫パックを消費するためのミドリフグだったが、魚や貝、えび、いかなどもよろこんで食べるそうなので、いろいろなものをバランスよく食べるようしつけ中。魚などをさばいて、われわれはお刺身などを楽しみ、フグには、中骨についた肉をほおばる。うむ、「家族」として食卓を囲む雰囲気ではないか。

今のところ、アサリと川えび(スジエビらしい)を冷凍しており、赤虫と交互に与えるようにしている。川えびも最初はほとんどやわらかい肉しか食べなかったが、今日は殻や足などの固いところももりもり食べた。アサリだって、だんだんお気に入りになってきた。とっておきの生いかなごには見向きもしなかったのは残念だが、刺身用ほうぼうの、抜いた骨についた肉は喜んでいた。残りの身は、われわれがカルパッチョとスープでおいしくいただきました。なんだかわれわれがふぐの残り物をいただいているようだが、こうしてしつけておけば、万一近所の熱帯魚屋がどうにかなってしまっても、食べ物を確保できる。

最近気になるのがオトシンクルスだ。前のオトシンが落ちてしまってから、しばらくオトシンを導入していなかったのだが、コケがあまりにひどくなり、熱帯魚屋でおなかをすかせて仲間の死体をつっついているオトシンをお迎えした。さあ、たんとお食べ~

しかしこの1匹ではあまりキレイにならない。もう1匹お迎え。個性があるのだろうか、この子がたちまち気になっていた水槽のコケを食べつくしてしまった。

そうなると今度はオトシンのお食事が気になってくる。水草のある水槽ならある程度は放置していても大丈夫だが、このペースだと2匹が飢えるとみた。これまで草や水槽に吸い付いていたのが、2匹して底に寝そべっているのが気になる。お掃除係にも「報酬(えさ)」を与えなくてはいけない。

まずは定番のコリドラス用タブレット。少しでもいきわたるように割って、電気を消す頃に投入。食いしん坊のプラティどもがつっついているのが気になるが、朝、しっかり食べ残しに食らいつくオトシンを確認。少し安心した。えさを多めに入れれば、富栄養化でコケも生えやすくなるだろうし。って、また本末転倒。

オトシンさんのエサとして次にポピュラーなのは、きゅうりやほうれんそうなどの青菜である。しかし、われわれが食べるものにはほとんど農薬がついているので、オトシン愛好家は完全無農薬をめざすべく、自家栽培した野菜をゆでて与えるらしい。さらに、クロレラのサプリメントを食べる子もいるという。それを投入して食べてくれなかったら、飼い主がサプリメントをいただくことになる。おしなべて、オトシン愛好家はやたらヘルシーでエコロジーである。

と、いうのが以前調べたオトシンクルスのエサ情報だった。しかし、最近すごい情報が席捲しているようだ。

「オトシンクルスは昆布がお好き」

あちこちで得られた情報をまとめると、こうだ。

1.良質の昆布を水からゆでる

2.ゆですぎは禁物。やわらかくなり、塩っ気が抜けたところで取り出す

3.適当に切って水槽へ。喜んで食べます

……これって、普通にだしをとった昆布を、捨てずに入れればいいっていうことじゃないか!

最近忙しいことを理由に、昆布だしは昆布茶でちゃちゃっととってしまったり、安いだしこんぶで済ませていたが、むらむらと「いい昆布が欲しいわァ」と購買意欲に駆られてしまった。

笑うがよい。給料前だというのに日ごろ恐れ多くて近づきもしないようなデパートの「大北海道展」に赴き、さんざん昆布関係を試食して、「北海道南かやべ産 白口浜真昆布」150g1260円(税込)を購入してしまった。販売員さんが「旨みが多いから、水出しで一回、火を入れて一回、と二回だしがとれて、最後は刻んで佃煮にできるのよ」と薦めるのだもの! 水に一昼夜入れただけの昆布水は滋味あふるる旨さで、夏の簡易吸い物によさそう。そのだしがらをちょいと切り取って投入するだけでも、オトシンさんの非常食になるではないか!

フグに続いてオトシンさんとも食卓を囲める。なんだか素敵。

☆  ☆  ☆

ヤングジャンプの車内吊り広告を見た。

「ローゼンメイデン」が掲載雑誌を移った、とは聞いていたが、その大々的な宣伝の文句に「ローゼン麻生もご満悦」とあった。

……麻生太郎氏がローゼンメイデンにつなげられたのは、2ちゃんねるで「麻生大臣が空港で『ローゼンメイデン1巻』を読んでいた」というようなスレッドがたち、以下麻生太郎漫画狂伝説が貼られ、一気にアキバ系の支持を得た、という経緯があったと記憶している。麻生陣営も、その気流に乗って世界に誇る日本の漫画文化を誰よりも知る政治家として売り出している……と思った。麻生氏がとくに、ローゼンメイデンを愛読しているかどうかという真実は置いておかれ、2ちゃんねる等では麻生氏を「ローゼン閣下」などと持ち上げられているが、ここまで宣伝に使われちゃうなんて驚いた。

麻生さん御用達、と売り出す出版社。これをとことん利用する麻生氏?

事情はよくは知らないけれど、興味深い。

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2008年3月15日 (土)

熱帯魚の病気と水質について母子で語った

ミドリフグ全滅以来、大水槽といずれフグをお迎えしたい水槽の水質をチェックするようになった。

試験紙を使い、神妙な顔で色を見ている私を見て、久々に娘が水槽に興味を持ってきた。この娘ときたら、ペットを欲しがることは欲しがるが、手に入れれば世話は母任せ、見向きもしなくなるのだから……。

そして、どうやら白点病らしいプラティに気づくのである。

1匹、明らかに様子がおかしく、ぽつぽつと白いものが見える。

「どうするの?隔離したほうがいいんじゃない?」

珍しく娘がまともなことをいう。

この魚は体が弱いのかずっとぐったりしていて、恐らく長くなさそうだな……と見ていた子だ。そのまま数週間たち、一昨日から白点が見られた。

メダカの仲間であるプラティは非常によく殖える魚で、これまで私は「あるがまま」にしてきた。はじめ爆殖したが、個体が増えれば捕食者も増えるので、最近はすっかり落ち着いた。一匹たりとも落とさないようになどとがんばっても仕方がなく、もしもそれをやっているとプラティに家をのっとられてしまうだろう。ブログに書いたこともあるが、奇形が早く死んでいくのも自然の摂理、大きくなった老魚が逝くのも自然の摂理、弱い個体が淘汰されるのも、仕方がないと割り切るしかない。

しかし、白点である。これには私も悩んでいた。ふと見ると、水底で休んでいる病魚に、世話焼きのコリドラスが寄り添っている。ああああ、かわいいけ光景だけど、うつるからダメー。いくらちょっと飽きている水槽でも、病気で全滅させるなんて、自分が許せない。

かと言って…。子供の頃飼っていた金魚などなら、小さな水槽にでも移してやれば隔離はすぐできたし、塩を入れてやるなどして治す、ということが普通にできた(子どもの頃のことなので、成功率は高くなかったが)。しかし、高い水温が必要な熱帯魚だし、どうしようか……私は、ネットなどをちょこちょこ調べまわった。

「前なんか、うろこがぶわあっと逆立っちゃったプラティがいてさあ」

「ええええ」

娘は驚いた。いや、私も当時驚いた。なんで?うつるの?死ぬの?仕事も忙しいし、家族もゴタゴタだし、それでも少しずつ調べて…

「でも時間がかかってね……そうやって手をこまねいている間に……」

「……死んじゃったの……('A`)?」

「全快した」

「はあ( ゚д゚ )?」

娘は笑うような、怒るような不思議な表情を一瞬のうちに浮かべ、あとは

「(`Д)ひどい!それひどい('∀`)!!」

と何かを激しく非難し始めた。な、何がひどいのか。死んだほうが良かったとでも言うのか???私は安っぽい小説を書いているのではない、本物の命を語っているのだぞ。

娘は、そっちの小さい水槽に移したらどう?と言う。おあつらえ向きに、塩分入りの温泉状態の水槽だ。

「おいおい、これはフグを入れるのに調整中の水槽だ。そこにわざわざ病気を持ち込むのはいかがなものか」

「そうか…」

とりあえず、息子が部屋に転がしていたペットボトルを切って簡易水槽を作り、水槽に浮かべて隔離することにした。エサは奮発して赤虫。弱っていても食欲はある子なので、これで少し精をつけてほしい。極力、自分の力で快復することを願う。また、他の魚たちも栄養摂らせて抵抗力をつけるのだ~。私の赤虫信仰は、前にかなり死にかかっていた金魚に、活き赤虫やパックで赤虫なる半生赤虫のサンプルを与えたら、一気に元気になった体験からである。

「そういえばさあ」

私は話を続けた。

「あの巨大化した赤プラティだけど」

尾にミッキーマウスの模様をつけた、愛らしいミッキーマウスプラティだが、異常に殖えるうえ、いつしか模様もぼやけ、なんだか微妙に可愛くもなんともなくなった、と私も娘も言っている。白はなぜか育ちにくく、今は巨大なのが1匹しかいない。赤はもういいよ、みたいな空気が私たちにある。ごめんよ、そうなっていくのは君たちのせいではないのにね。

「2週間くらい前、なぜかわき腹に傷があって、なんかにょろっとしたものが出ているような、そんな感じだったのよ」

「(( ;゚Д゚)) ギャ…そ、それで?」

「あー、もうさすがに寿命だし、これは仕方が無いかもなあ……と手をこまねいているうちに、全快したわ

「ひでーーーー(゚∀゚)」

だから、何がひどいんだって。

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2008年3月 4日 (火)

ミドリフグがとうとう1匹に…orz

夕べの予感は当たっていた。

朝、黒ずんで硬くなっている「ふっくらボディ」が、完全に動かなくなっていることを確認することになった。

何度か休みながらも、時々起き上がって泳いでいたけれど、なんだか隣の水槽のほうを見つめて行きたそうにしていて……とにかく、今の水槽から出て違うところに行きたいのだ、ということだけはわかったのだけど。

「いっそ淡水水槽に移そうか?」などとも考えたのだけど……そうしてやればよかったか。同じ結果なら。

購入したお店ではほとんどの生体がかなり飢えた状態なので、これまで「幸せにしてあげる」ためにうちに来てもらった、とうぬぼれていられたのに、全然、お魚の気持ちがわかってやれず、こんな短期間にむざむざ☆にしてしまった。うちで食べた赤虫は、おいしかっただろうか。鯛の身は、おいしかっただろうか。

残ったミドリフグは、対照的に元気になっていく。先ほどまでおなかがしぼんで黒ずんでいたのに、赤虫を食べてつやつや白くふっくらした。故郷と比べてどれだけ幸せにできるかなんて自分でもわからないけれど、ゆっくりでいいから大きくなって、天寿を全うしてほしい。

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